「30分で3,000万円」の新規投資即決が、売上1兆円への覚悟──VC未調達・異端の急成長企業Copia代表・石川が「Empower Japan」実現への道を語る

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インタビュイー
石川 正和
  • 株式会社Copia 代表取締役 

ボストンコンサルティンググループ(BCG)を経て2023年8月に当グループに参画し、2023年11月にCOOに就任、その後2024年1月から代表取締役CEOに就任。BCGではメディア業界やヘルスケア業界、パプリックセクターを中心に事業戦略立案やコスト削減、PMIなど幅広いコンサルティング業務に4年弱従事。それ以前は、サイバーエージェントにてエンジニア業務・新規事業立ち上げ業務、そしてデロイトトーマツコンサルティングにてメディア業界や製造業界などへの事業戦略立案や新規事業立案、業務支援などのコンサルティング業務に従事。京都大学大学院情報学研究科修了。

企業PR動画制作事業や、金融教育事業『GFS(Global Financial School)』、資産運用検定事業などを運営するCopia。社名に聞き馴染みはなくても、事業名を知る人はいるかもしれない。実はこの金融教育事業のスタートから5年で売上45億円規模まで急成長し、展開する事業は仕込み中のものを含め10を超える。事業領域も上述の事業に閉じず、オフショア開発事業やパーソナルトレーニングジム事業など幅広いが、展開の軸は「社会の不の解消」につながる事業であることだ。

そして、目指すところははるか先。売上1兆円という壮大な規模で、社会インフラとなるような事業群を展開することで、文字通り日本経済を押し上げるような企業になることだ。代表取締役CEOの石川正和氏は、サイバーエージェントで新規事業立ち上げ、BCGとデロイトで事業戦略立案などの経験を経て、Copiaにジョイン。今の軸となる金融教育事業のグロースを牽引し、会社を急成長に導いてきた。

「Empower Japan」というミッションのもと、新規事業を次々に立ち上げていくと強調する石川氏。この点に、もしかしたらリクルートやサイバーエージェントといった企業の存在を思い浮かべる読者も多いかもしれない。そう、Copiaはまさにこれから、そんな企業への道を開拓していくフェーズなのだ。「本当にそんなことが可能なのか?他の企業と何が違うのか?」と感じたあなたにこそ読んでほしいのが、この石川氏へのロングインタビュー。スピーディーな投資判断に、きっとその本気度を強く感じるだろう。

  • TEXT BY MAAYA OCHIAI
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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30分で3,000万円投資も即決。
ベンチャー企業として加速し始めたCopia

「自分で言うのもなんですが、裁量の大きさとスピード感は半端じゃないです。数千万円規模の投資なら、30分のMTGで即決して任せることも少なくないですから」

石川氏

一般的なベンチャー企業であれば、事業への投資判断にかかる時間はもっと長く、重いものになるはずだ。しかし石川氏は、「細かい資料は必要ない。目的、論点、仮説をある程度解像度高く説明できるものがあれば十分」と言い切る。「お世話になってる企業様から『意思決定が、日本で最も早い社長だ』と言われたこともありました」とも笑顔で話す。

「裁量の大きさ」や「スピード感」は、よくスタートアップの謳い文句になるが、Copiaでは真の意味で実現されているという。これが、わずか5年で45億円規模にまで成長し、10を超える事業を展開、まだまだ事業を増やしながらさらなる飛躍を目指すフェーズにまで急成長したCopiaを支える重要な要素の一つになっている。

Copiaが掲げるのは「2045年までに売上1兆円企業になる」。BCG出身の石川氏にとって、1兆円という数字は決して誇大な目標ではない。むしろ、BCG時代のクライアント企業たちを超えていくために必要な通過点として捉えている。そのために、新規事業への投資を加速させ、事業責任者を務められる優秀な人材の採用、上場も視野に入れて走り始めたところだ。

Copiaは、「社会の『不』を解決する」という軸を持ちながら果敢に新規事業に挑戦する。現状、エクイティでの資金調達は行っていないが、手元のキャッシュからでも十分な投資が可能な状態だ。「こんなベンチャーもあるのか」といった発見をしたいなら、まさに面白い存在のCopia。挑戦環境としても珍しい同社の詳細を、ここから深く見ていこう。

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5年間で事業立ち上げ失敗ゼロ。
すべてが1年以内に黒字化

「日本が好きなんです」

石川氏は、そう切り出した。

石川郷土愛のようなものです。私の場合、地元の地域ではなく「日本」とい う単位にそれを感じています。海外の国も見たうえで、ご飯も美味しいし、安全だし、これ以上素敵な国はない。だからこれからも私は日本で生きていきたいし、今の子供たちが大人になった時に日本で生まれてよかったと思ってもらえる未来を作ることが我々の責務だと考えています。

ただ、私が生きてきた35年間のうちほとんどが、日本は右肩下がりと言われてきました。小学校の教科書では「日本は世界第2位の経済大国」と書かれていましたが、その後中国に抜かれ、今はドイツにも抜かれて第4位(*)。これからも下がることが確定しているような状況を、本当に悔しく思います。豊かで幸せに生きていける日本が失われていくのは、私自身にとってすごくダメージが大きいことなんです。

*……2023年、IMFによる名目GDPの推計値で、ドイツが日本を上回った。1位はアメリカ

“失われた30年”と呼ばれる時代に生まれ育った世代として、日本の現状に対する強い危機感がある。それは働き始める当初から持っていたわけではないが、前職での経験や、同世代の友人たちとの対話を通じて、徐々に深まってきたという。

石川サイバーエージェント、デロイト、BCG時代の友人たちと飲みながら話すと、みな崇高な目標を掲げているんです。それに感化されて、自分も日本のために当事者意識を持ってやっていきたいという気持ちが芽生えてきました。

その想いは、Copiaの「Empower Japan」(日本を元気にする)というミッションに昇華されている。そして、それを定量化したのが「2045年までに売上1兆円企業になる」という目標だ。

石川1兆円企業は、日本でも200社ほどしかありません。それだけの規模になれば、日本中の人が知っている存在になりますし、社会から必要とされているサービスを提供できているということ。

そのために「売上1兆円企業になる」という目標は社内にポスターとして掲示しています。また私自身は、「Empower Japan」という言葉を1日1回は必ず口にし、社内のモチベーション維持・向上のためのコミュニケーションを取るようにしています。

1兆円企業を見据えたCopiaの事業展開の方法はユニークだ。多角化を進める企業の多くが事業間のシナジーを重視する中、Copiaは少し違う。既存事業のユーザーを始めとしたこの社会の“不”を新たに見つけ、それを解決できる可能性から新たな事業をどんどん構想し、実現してきた。シナジーの有無は二の次だ。

その結果、立ち上げた事業は基本的には1年以内に黒字化し、この5年間で立ち上げに失敗した事業はないという。しかしこの先に描く成長曲線を実現し、1兆円に到達するためにはさらなる挑戦が必要となる。

石川売上1,000億円規模なら、もちろん簡単ではないですが、今の延長線上でも到達できるかもしれない。でも、1兆円というのは次元の違う高い目標だと思うんです。それを敢えて掲げることで、今以上にレバレッジの効いた事業展開と非連続な成長を生み出していこうと考えています。

その実現のために、同社は上場も当然の道として視野に入れ始めた。

石川1兆円企業になるならば、新規事業への投資を加速することはもちろん必要ですし、社会の公器としてガバナンスの強化も必要です。ファウンダーの上野とも改めてじっくり話し合い、数年以内に上場するということを明確に決めました。

よく、「上場するとスピードが遅くなる」「煩雑な業務が増える」など、デメリットが語られます。ですが、私はその点は工夫次第で乗り越えられると思っています。それらを織り込んでも、上場で得られるメリットはとても大きいです。

ただ単にやりたい事業をやり、利益を出すだけなら、上場する必要はない。だが、Copiaは「Empower Japan」という強い想いをかなえるために、より大規模にスケールしていく必要があると考えた。「Empower Japan」を実現するための戦略的な選択として、あえて腹を決めて、上場を目指しているのだ。

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市場規模や競合優位性よりも大切なこと

「Empower Japan」と売上1兆円の実現に向けたCopiaの成長を端的に表す数字が、冒頭でも紹介した、企業PR動画制作事業や金融教育事業を軸として「わずか5年で45億円規模まで成長」を遂げたことだ。

石川例えば「金融教育」は、日本では一般に行われていませんが、日本人に今後より求められる領域です。例えば今の時代、すぐに所得を増やすことは難しい一方で、適切な資産運用の知識があれば、それを補うことができます。

日本ではまだマネーリテラシーを高める文化が浸透していません。まさに“不”ですね。私たちがその文化を作っていくことで「Empower Japan」につながります。それに、この未成熟市場での事業成長を継続できていることは、日本に貢献している実感があります。

Copiaの現在の事業ポートフォリオは多岐にわたる。Web経済番組『発見!課題解決カンパニー』の制作、金融教育事業『GFS(Global Financial School)』、資産運用検定の開発・提供、オフショア開発事業『Offpro』、パーソナルトレーニングジム『BiP』など、複数の事業領域で複数の収益基盤を確立。毎年高い営業利益率で推移しており、良い収益性で成長を維持している。

この急成長に伴い、社員数も200名規模まで拡大。今後は特に幹部候補の採用に力を入れていく方針だ。

石川氏自身が発信し、幹部採用を進めている

Copiaが事業展開するうえで最も大事にしていることは、「TAM」や「競合優位性」ではなく、「誠実さ」である。ここに石川氏は強いこだわりを持っている。

石川今の社会では誠実さが最も重要です。SNSや口コミが広がりやすい世の中では、誠実でないサービスは淘汰されていく。特にCopiaはBtoCサービスが中心なので、「誠実さ」は最も譲れないポイントになっていきます。

「誠実さ」は、新規事業の選定基準のひとつにもなっている。

石川「社会の不の解決」が見えやすい事業に投資することが多いですね。

例えば娯楽系などどちらかと言えば余暇時間の楽しみを提供する事業は、「社会の不の解決」という観点を直接感じにくいように思うんです。なのであまり検討してきませんでしたね。今我々のモチベーションとしては直接的に「この不を解消するんだ!」とイメージしやすい事業をどんどん手掛けていきたいんです。

繰り返しになるが、新規事業立ち上げの前提にあるのはあくまで「社会の不」つまりは「社会課題」がそこにあることだ。これまでの事業立ち上げのきっかけは、既存事業の顧客から「こんなサービスはないか?」という声が上がったことや、それに対応する社員からの提案がほとんどだという。

石川最近の例では、出版業界出身の社員から出版事業の提案がありました。Copiaには教育事業の講師陣が多数おり、書籍出版のニーズは元々あったので、即決で承認しました。

提案のハードルも、驚くほど低い。たとえパワーポイント1枚程度でも、解像度の高い論点と仮説などが適切に説明されていれば石川氏は投資判断を行う。「数百万円規模なら即決、数千万円規模の投資であればものによるが30分くらいで意思決定することもある」というスピード感の背景にあるのは、やはり利益創出だ。

石川数百万円規模なら即決、数千万円規模の投資でも30分くらいで意思決定することもある。一緒に仕事をしている社員さんやステークホルダーさんたちが、意思決定の速さに驚くことも多いです(笑)。とにかくスピード感を意識しているんです。

だって、そのための利益創出ですから。

無駄な投資はしないですが勝ち筋が見えた投資で数千万円規模なら、まずやってみて、手応えを確認しながらその後の判断をしていけばいい。失敗しても会社の成長過程での学びとして捉えることができる規模感だと考えて経営しているんです。

今後、Copiaとして、企業PR動画制作事業、金融教育事業を中核として注力していきながら、M&Aも積極的に活用していく考えを石川氏は示す。

石川0→1を生み出すことはファウンダーの上野が得意な領域、私はどちらかといえば1→10に強みを持っているので、M&Aも仕掛けながら事業を大きく育てていきたいと構想しています。

「社会の不を見つけ、解決していく。それを繰り返しながら、最終的には日本をEmpowerするインフラ的な事業を作ることが目標」と語る石川氏が率いるCopia。1兆円への道のりは、着実に進められている。

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戦略、事業、組織。補完し合う経営陣の強み

Copiaが今後もより成長していくだろうと予測できる理由のひとつが、経営層であるファウンダーの上野氏、CEOの石川氏の2人の強みが補完関係にあることだ。

石川氏は、BCGやデロイトといった戦略コンサル企業で鍛え上げたビジネス基礎スキルと戦略立案力、サイバーエージェントというベンチャー事業会社での事業立ち上げ経験からなる現場理解力を備えたビジネスパーソンだ。その下で働く社員は、必然的に戦略コンサルと事業会社のいいとこどりをしたスキルを身につけることができる。

また、石川氏は「仕事には一切妥協しない」という強いプロフェッショナリズムを持っている。

石川例えば戦略コンサルタント時代に、98点の資料を100点にするために、あと5時間睡眠時間を削らなければならないとしたら、私は迷わず睡眠時間を削る方を選んできました。

98点でも十分なアウトプットだと言う人もいるでしょう。でも、資料の見せ方を工夫したりスライドを追加したりすることで、より良いものができると分かっているなら、それをやらないのはお客様に失礼だと考えているんです。

この「失礼」という言葉は、石川氏の仕事への姿勢を端的に表したものと言える。クライアントに対しても、社内に対しても、その想いは一貫しているのだ。

石川初めて実施した社員総会では、総額1,000万円以上をかけました。会場選びから、会場到着後の導線、一つ一つのコンテンツに意味を持たせ、ここに来る社員の感情を想像したうえで設計したんです。Copiaとして初めてのオフラインの社員総会でしたし、1人ひとりに、感情が揺さぶられる体験をしてもらいたい。そう思って、事業運営と同じレベルで徹底的にこだわりました。

このようなエピソードからも、「仕事には一切妥協しない」というプロ意識の高さや、社員に対しても「失礼」にならないようにという配慮が見受けられる。一見すると冷静で淡白な戦略コンサルタント出身者に見える石川氏だが、1人ひとりの感情にも気を配る、エモーショナルな経営者だ。石川氏の側でかかわることで、マインド面でも得られるものは大きいだろう。

一方で、ファウンダーである上野氏は、石川氏いわく「性格もスキルセットも正反対」。上野氏はロジカルさや冷静さが強みだという。

スキル面でも、上野氏は0→1を生み出す力やマーケティング力に長け、石川氏は1→10への成長軌道をつくることが得意。この補完関係が、Copiaの強みになっている。

また、マネジメントチームには、石川氏と同じくBCG出身の堀氏や、ビズリーチのグロースフェーズで8年の経験を持つ古川氏など、一流企業で実績を積んだ人材が集まっている。そしてそれぞれが大きな裁量をもって、それぞれの強みを事業運営に生かしている。

石川マネジメントメンバーは、一人で目標を設定し、必要なリソースを集め、成果を出していく力を持っています。目標さえ合意できれば、その達成方法は現場に任せます。営業のしかたも、チーム編成も、必要なツールの選定も、全て担当者の裁量です。

例えば、ある事業責任者が「来年10億円の売上を達成します」という目標を立て、そのために必要な1億円の投資も自ら提案してきたとします。しっかりと組み立てられた提案であれば、私はそれもほぼ即決で承認します。私の方から細かい数字を指摘することはありません。経営者として大事なのは、社員が目標に向かって全力で走れる環境を作ることだと思っています。

この「裁量と責任のバランス」が1兆円企業を目指すCopiaにとって、特筆すべき強みであり、魅力でもある。

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Copiaの活躍人材は、必要なら、経営陣の力も遠慮なく借りる

石川氏が、Copiaで活躍できる人の条件として挙げるのが、「コトに向かってやり抜ける人」。その言葉の意味は、一般的な「やり抜く力」とは少し異なる。

石川私や上長からの指示を待つのではなく、自分で目標を立て、その達成に向けて周囲の力を借りながら突き進んでいくことができる人です。自分の力だけでなく、私のような経営層の力も遠慮なく借りていい。時間を奪うことを気にして遠慮するのではなく、最短で目標を達成する方法を選び、がむしゃらにやり抜く。そういう人たちが結果を出しています。

再三伝えているように、「裁量の大きさ」はCopiaの大きな強み。「会議でエクセルやパワポを使うこともあまりない」というように、事業の方向性さえ合意できれば、どう進めるかは現場に任せる。まずやってみて、手応えがあればアクセルを踏み、うまくいかないならば撤退判断をする。あくまでも「コトに向かう」姿勢を大事にした組織なのだ。

また、今後も新規事業の立ち上げ機会は豊富につくられていくため、事業づくりに携わりたい人には魅力的な環境でもある。すでに0→1の経験がある人だけではなく、「これから自分で事業をつくる力を身につけたい人も当社なら必ず成長できる」と石川氏は語る。

石川事業会社やコンサルティングファームで3年以上勤務し、昇進も経験していることは外せないと感じています。基本的な「仕事をやり抜く力」がなければ普通、昇進はあり得ませんし、組織の中で主体的に動くことができる一つの指標になると思うんです。

その一方で、新規事業の経験それ自体が必須になるとは考えていません。事業戦略の立て方や立ち上げ当初については、戦略コンサル出身の私や他のマネジメント層がある程度伴走していきます。今後独立を考えている人も歓迎なので、ぜひここで力をつけてもらいたいですね。

「2045年までに売上1兆円企業に」という目標に向けて、Copiaはこれからも新規事業を次々と立ち上げていく。そのために必要なのは、与えられた裁量を最大限に生かし、成長し、結果で貢献していく人材だ。

「Empower Japan」「日本の未来に貢献する」「社会の“不”を解消」などのキーワードにピンときたら、一度挑戦を考えてみてはいかがだろうか。

こちらの記事は2024年11月27日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

落合 真彩

写真

藤田 慎一郎

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