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INTERVIEW
海田 大介 坂本 城也
17-12-29-Fri

「歯科業界を変革する」
エス・エム・エスマフィア海田率いる
グローマスの野望

TEXT BY FastGrow Editorial
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#1
元SMS海外支社長が挑む! 海外不動産取引の超巨大市場を開拓するグローバルスタートアップBEYOND BORDERS
株式会社BEYOND BORDERS マレーシア支社長 玉邑 憲一 株式会社BEYOND BORDERS 代表取締役 遠藤 忠義
#2
200兆円とも言われる 「B to B受発注市場」を変革するスタートアップユニラボ
株式会社ユニラボ CEO and FOUNDER 栗山 規夫
#3
教育業界に変革を。 グリー、アドウェイズ、リブセンスなど、インターネット業界で数々のビッグサービスを生み出してきたメンバーが集まる EdTechベンチャースタディプラス
スタディプラス株式会社 営業部部長 長内 尊司 スタディプラス株式会社 For School事業部部長 宮坂 直
#4
「unisizeをECのインフラへ」 ファッションECの購入不安を解消するメイキップの野望
株式会社メイキップ 代表取締役CEO 柄本 真吾 株式会社メイキップ 取締役CFO 山本 晃央
#5
「テクノロジーで投資銀行業界に創造的破壊を」 15歳で起業した起業家が知る、投資銀行の闇
TIGALA株式会社 CEO 正田 圭 TIGALA株式会社 副社長/CFO 湯瀬 幾磨
#6
「データで医療界にイノベーションを」 医師・マッキンゼー出身者が集う情報医療(MICIN)・原が描く医療の未来図
株式会社情報医療 CEO,医師 原 聖吾 株式会社情報医療 COO 草間 亮一
#7
「物流の未来を、動かす」 社会問題にもなる巨大市場を変革するネットエイジ・マフィア オープンロジ伊藤
株式会社オープンロジ 代表取締役CEO 伊藤 秀嗣
#8
個人間送金は日本で浸透するのか? 無料送金アプリKyashが描く“価値交換”の未来
株式会社Kyash Founder & CEO 鷹取 真一 株式会社Kyash VP of Strategy 清水 一浩
#9
野性感あふれるビジネスマンへ。 Pro-D-useが考える“Made By Someoneの時代”の生き残り方
株式会社Pro-D-use 代表取締役 小笠原 亮太 株式会社Pro-D-use 取締役副社長 岡島 光太郎
#10
子ども写真を リーズナブル、ユーザーファーストに CELEBABYが変える親子の思い出アルバム
株式会社RETAIL INNOVATION 代表取締役 永田 和樹 株式会社RETAIL INNOVATION 取締役 谷野 祐規
#11
国内スマートロックの第一人者フォトシンス河瀬、さらなる“発明”を予告 「未来を思い浮かべて未来を作る」
株式会社フォトシンス 代表取締役社長 河瀬 航大 株式会社フォトシンス 共同創業者 小林 奨
#12
世界のイノベーションを加速させる、 多彩なキャリアのプロフェッショナル集団アスタミューゼ
アスタミューゼ株式会社 事業開発部部長 嶋﨑 真太郎 アスタミューゼ株式会社 開発・インフラ部部長 並河 祐貴 アスタミューゼ株式会社 テクノロジーインテリジェンス部リーダー 酒井 康博
#13
MAKERS UNIVERSITY卒業起業家! 日本の観光産業拡張を目指す“結.JAPAN”
株式会社結.JAPAN CEO / Co-Founder 中山 雅久理 株式会社結.JAPAN 共同創業者 府川 勇介
#14
「皆が挑戦する世界は正しい」 Tryfunds丹野が掲げる挑戦し続ける経営
株式会社Tryfunds 代表取締役社長CEO 丹野 裕介 株式会社Tryfunds 取締役CFO 白髪 亮太
#15
徒歩5分以内の見つからないをなくす? tritrueの超ズボラ社長が目指す検索の新しいカタチ
株式会社tritrue 代表取締役 寺田 真介 株式会社tritrue マーケティングゼネラルマネージャー 原嶋 宏明
#16
目指す世界はデベロッパーの理想郷。 クラッシュ解析でエンジニアを沸かすソニー出身起業家
FROSK株式会社 代表取締役社長 中尾 憲一 FROSK株式会社 CMO兼事業推進部部長 吉井 文学
#17
「M&A業界に価格破壊を起こす」 ──「M&Aクラウド」がITの荒野を切り開く
株式会社M&Aクラウド 代表取締役COO 及川 厚博 株式会社M&Aクラウド チーフエンジニア 荒井 和平
#18
「“お金くらいのこと”でつまらない人生を送ってほしくない」 住宅ローン比較のWhatzMoneyがお金の問題をフラットにする
WhatzMoney株式会社 代表取締役 前田 一人 WhatzMoney株式会社 営業部営業推進責任者 才田 敦士
#19
「日本が好きだから、まずは世界を盛り上げる」 ──ベトナム発グローバルベンチャーICONIC安倉流“世界の捉え方”
株式会社アイコニックジャパン 代表取締役社長 安倉 宏明
#20
Tinderみたいにカジュアルに転職活動 リクルーティングアプリ「GLIT」を生んだCaratのハイペースな事業構想の理由は?
株式会社Carat 代表取締役社長 松本 直樹 株式会社Carat 取締役兼最高技術責任者 齋藤 陽介
#21
大手企業も注目するママ目線のクリエイティブ 「ママである前に、一流のクリエイターチームでありたい」
マムズラボ株式会社 代表取締役社長 佐藤 にの
#22
「歯科業界を変革する」 エス・エム・エスマフィア海田率いる グローマスの野望
株式会社グローマス 代表取締役社長 海田 大介 株式会社グローマス キャリア事業部エリアマネジャー 坂本 城也
#23
「価値の交換をシンプルに」 BASE鶴岡と藤川の異世代タッグが引き寄せる“便利な未来”
BASE株式会社 CEO 鶴岡 裕太 BASE株式会社 CTO 藤川 真一
#24
「夢追う人をサポートしたい」 完全食COMPを世界に広める最強の5人衆
株式会社コンプ 代表取締役CEO 鈴木 優太 株式会社コンプ マネージャー 荒井 宏之 株式会社コンプ 福田 千里 株式会社コンプ 田中 宏樹 株式会社コンプ CTO 萩野 貴拓
#25
ダズルが国内VR業界で「ちょっと未来」を創る ──新興市場でも“地に足付いた”ビジネスモデルの創り方
株式会社ダズル 取締役COO 出口 雅也 株式会社ダズル 採用・広報チーフ 川上 紗耶
#26
「ゲノムはいま90年代のインターネットと同じ」 AWAKENS高野、ゲノム事業を “今”始めるべき理由を語る
AWAKENS, Inc. CEO 高野 誠大 AWAKENS, Inc. CTO 沼倉 健介
#27
スキルのフリーマーケットは なぜ500円均一でローンチされ、 どうやって「ニワトリ卵問題」を越えたのか?
株式会社ココナラ 代表取締役 南 章行
#28
CtoBtoC!?が流通を最大化させる ──ジラフが“ものの売り買い”を変える
株式会社ジラフ 代表取締役社長 麻生 輝明 株式会社ジラフ CFO・管理統括部長 中井 基樹
#29
「不動産業界は“情報の非対称性”が著しい」 マンションマーケットが描く、 消費者の力を強くする業界変革手法
株式会社マンションマーケット 吉田 紘祐
#30
きっかけは“物乞い親子の死”。 アッション木下が “貧困撲滅”を目指す理由
株式会社アッション 代表取締役 木下 洋平
#31
自由な働き方を目指すからこそ、 まず自分たちが体現する。 18人の複業集団企業が見据える仕事と人生の未来
Spacelook株式会社 谷口  怜央 Spacelook株式会社 岩本  卓也
#32
コモディティ化した“車”を 最高のエンターテインメントに! MiddleFieldが目指す自動車業界の刷新
MiddleField株式会社 CEO 中山  翔太 MiddleField株式会社 COO 片岡  伶介
#33
“課題のユニークさ”こそ起業家の魂。 Cansell山下の常識を超える事業構想法
Cansell株式会社 代表取締役 山下 恭平
#34
建築×VRで急成長のDVERSE。 将来はコミュニケーションを変革する?
DVERSE Inc. CEO/Founder 沼倉 正吾 DVERSE Inc. CTO 高田 知典

歩けば歯科医院の看板を目にする。

その頻度はコンビニに近い。

競争が激しそうな業界だが、意外な課題が潜在していた。

歯科業界のコンサルティング業務を行う株式会社グローマス。

同社は年次300%で成長している。

今まで見えていなかった需要を掘り起こした創業者・海田大介と新卒で同社に入社した坂本城也。

彼らはどのような経緯でこの会社にたどり着いたのか。話を聞いた。

海田 大介 (かいた・だいすけ)
株式会社グローマス 代表取締役社長
海田 大介 (かいた・だいすけ)
慶應義塾大学大学院 理工学研究科を修了後、2004年に、新卒で現・日本IBM株式会社に入社。主にITを活用した企業変革に関するコンサルティングに従事。その後、一度の起業を経て、2010年4月、株式会社エス・エム・エスに人事部のマネジャーとして入社。中途採用、新卒採用、人事制度改革などに携わる。2014年4月に株式会社グローマスを創業、代表取締役社長に就任。
代表取締役社長
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坂本 城也 (さかもと・じょうや)
株式会社グローマス キャリア事業部エリアマネジャー
坂本 城也 (さかもと・じょうや)
2014年に上智大学 国際教養学部を卒業。 学生時代は設立間もないベンチャー企業にてインターンの経験があるほか、大学生向けに海外スタディーツアーの企画・実施等にも携わる。2013年から、現・株式会社グローマスにてインターンとして業務を開始し、2014年4月に、第1号社員として新卒で入社。2016年10月にキャリア事業部マネジャーに就任。プレイヤーとしても動きつつ、部下のマネジメントも行っている。
キャリア事業部エリアマネジャー
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「歯科業界をもっと良くしたい」。そう語るグローマス代表取締役社長・海田大介は、現在の歯科業界の人材採用に変化の可能性を感じている。

海田求人情報が、分かりやすく、正しく、新鮮な形でしっかり流通できているとは言い難い状況だと感じています。1つの歯科医院で働くスタッフ数は、5~10人くらい。毎日顔を合わせる人が固定化されやすい環境だからこそ、どんな人が働いているかは重要です。

にも関わらず、なかなかそこまで踏み込んだ求人情報は少ないのが現状です。求職者側も、どの求人が自分に合っているかわからなくなっている。自分に合った歯科医院に就職できる構造に変えられることが、業界への貢献になります。

グローマスは現在こういった問題を解決するため、「シカカラ」という歯科専門の人材紹介・求人広告サービスを運営。同サービスは歯科医師・歯科衛生士専門の紹介だけではなく、それ以外の歯科業界で働く職種の求人も扱っている。

グローマスのメイン事業は、この求人採用サービスと歯科医院の総合コンサルティング業務だ。サービス需要に気づくためにも、海田は実地を体験する。

海田友人の医院で歯科助手としてアルバイトをしました。歯科医師への器具の受け渡しや患者さんの誘導、あと受付も体験し、一通り歯科助手の業務はできるようになりました。その中で実感したんですが、みんな困ってるんです。

海田は業務を体験することで多くの問題を見つけた。歯科素人の新人の戦力化は特に難しいと気づく。

歯科医院は専門用語を使うことが多い。だが、マニュアルがない歯科医院もまだまだ多い。海田も器具の名称や歯科医師からの指示がわからず困ったという。

海田ドクターのサポートに付いても何を渡せばいいかわからない。人によって使う名称も違うこともある。かといって人に聞いていたら時間がかかって患者さんに迷惑がかかる。学校を出た20歳前後の方が働き始めても、これでは辞めてしまいかねません。

グローマスはマニュアルを作るなどといったコンサルティング業務を通して職場環境向上を目指している。

人事部という選択

現在歯科業界のために奔走している海田だが、元々はITコンサルタントとしてキャリアをスタートした。

慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、アイ・ビー・エムビジネスコンサルティングサービス(IBCS、現日本IBM)に入社。大手ガス会社や大手航空会社の基幹システム構築を経験した。

同社を4年程で退職し、若手社会人向けの研修会社を上司と共同で起業。しかしリソースが限られ、創業間もなく限界を感じるようになる。

海田今だったら、事業の作り方、伸ばし方がほんの少しは分かっているので、やりようはあると思います。だけどコンサルタントしか経験がなく、ゼロから事業を大きくするというスキルがない。これじゃ会社は成長しないと実感しました。

当時、海田はIBCSで同期だった後藤夏樹(現株式会社エス・エム・エス代表取締役社長)のつながりで、同社のマネジャー・リーダー・新卒研修や、人材育成に関するコンサルティングを行っていた。エス・エム・エス社内で働くことで彼らが事業を伸ばすための知見を持っていることに気づき、ゼロから大きな事業を作ることを学ぶために入社を決断する。

海田システム系サービスのマネジャーと人事部マネージャーの2つを提示されました。IBCSでの経験もあって、システム系サービスでのポジションの方が年収も高かったんです。しかし、やったことがない人事を勉強したい。そう思って人事部マネジャーのポジションを選びました。

入社後、海田の上司であった人事部トップが事業側部署へ異動。予期せず彼は人事部全部を見ることになった。

当時のエス・エム・エスはすでに上場しており、創業者の諸藤周平など役員と共に働く機会は稀だった。だが上司が異動したことで、棚ぼた的に海田は人事部トップに。諸藤を中心とした役員たちと働くことになる。

「この経験ですごく成長できた」と海田は振り返る。そして当時同社で働いていた中村一彰(現株式会社Viling代表取締役社長)と意気投合し、共同で起業することになった。

だが、事業戦略の欠陥に気づき断念。すでにエス・エム・エスに退職表明していた海田は「起業する」という退職理由を貫くために単独で起業。事業内容は決まっていなかった。

1年ほどエス・エム・エスなどからの業務委託を行いつつしのいでいたが、経営の相談をしていた諸藤にある時決断を迫られる。

海田事業内容を教育か歯科で迷っていたんです。そしたら諸藤さんに『今この場で、どっちにコミットするか決めよう』と言われて。

歯科を選んだら、『歯科以外の案件を全部すぐに断るべきだ!』と畳み掛けられました(笑)。さすがに契約があったのでその場で全部断ることはできなかったんですが、歯科業界に絞ったサービスだけをやっていくことに決めて、そこから何ができるんだろうかを探し始めました。

新卒の創業メンバー

第1号社員としてグローマスを支えてきた若きエースがいる。キャリア事業部マネジャー・坂本城也だ。彼は学生インターンとしてグローマスで働いてきた。

坂本インターン中のことですが、海田がたまたまマウスピース型の歯ブラシが海外で開発されたことを見つけ、それを日本で販売代理できないか模索した時期がありました。

僕は留学経験があり英語を使えたので、その企業に1通メールをしてみたらすんなりと販売代理の許可を頂けたんです。それから販売準備にのめりこみました。

その後、彼は海田と共に協力してくれる技工所との提携、料金体系の検討、Webサイトの構築などの販売準備を夢中で進め、気づけば就職まで3か月。キャリアを決断しなければいけない。そんな中、海田からあることを聞く。

坂本まだ歯科業界に業界を絞っていない時期の、大学4年生の8月からインターンを始め、3か月が経った時です。海田とランチを食べる機会があり、初めて歯科業界での人材紹介という事業案を聞いたんです。

歯科業界の現状や問題点を聞いたことがあり、絶対にこの会社は伸びると確信しましたね。その時です。この会社に入りたいと思い始めたのは。

坂本は海田に意思を伝え入社。現在では3人のチームをまとめるマネジャーだ。

成長率300%の事業

現在、歯科求人採用サービスは年次300%成長し、売上の9割を占める。創業以来の総合的なコンサルティング業務は売上こそ劣るものの、グローマスの今後の事業展開において非常に重要な業務だ。

海田コンサルティングや事務代行は、お客さんと密接に関わることができます。だからあらゆる課題が見えてくるんです。

歯科医院は全国に7万軒あるが、大手が少ない変わった業界だ。ほとんどが個人事業主なのである。そして経営者である歯科院長たちは、歯科医療のスキルが非常に高い半面、ビジネスの知識が豊富な方は多くなく、当然採用や事務、ITなどに明るくない。

さらに、「店舗を前提としているので、拡大の難易度は高く、経営合理化が進みにくい」特殊な業界構造だと海田は話す。このような状態だからこそ、様々な問題が解決できないまま放置されている、ベンチャーとして貢献がしやすいチャンス多き市場なのだ。

海田人材紹介以外の新たなサービスはいくつか目星がついています。現在コンサルティング業務の一案件としても行ってはいますが。今までは人材紹介の成長率が高く、リソースをそちらに集中させたいんです。

ようやく、強く新規への投資ができるようになったので、まさに今から更なる事業展開を目指します。

法規制や古くからの業界慣習が多い歯科業界に海田のような起業家が現れたのは正に幸運。彼の鍛えられたビジネススキルは歯科業界に効率化という救いをもたらすだろう。

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[文]FastGrow編集部
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