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新人の能動性を引き出す「職場と先輩のあり方」──松井証券から学ぶ“成長の3パターン”

インタビュイー
松本 健嗣
  • 松井証券株式会社 営業部門 マーケティング部 

大学卒業後の2020年4月に松井証券株式会社に入社。マーケティング部にて動画サイトや検索ページでの広告など、Webマーケティングを幅広く担当。

富安 若葉
  • 松井証券株式会社 コーポレート部門 財務部 

大学院で公共政策を学び、卒業後の2020年4月に松井証券株式会社に入社。コーポレート部門 財務部にて会計業務・経費分析等を担当。

佐々木 謙成
  • 松井証券株式会社 IT部門 システム部 

大学卒業の2018年4月に松井証券株式会社に入社。IT部門システム部にてオンライン取引システムの保守や改善、新たなサービス作りに携わる。

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グループ経営の証券会社が多い中で、独立系証券として名を馳せてきた松井証券。創業100年を超える歴史があるものの、社員数は150人程度。社長の和里田聰氏のインタビューでも触れた通り、アセットの豊富さとフットワークの軽さを兼ね備えている「少数精鋭」が魅力だ。若手社員も例外ではなく、裁量の大きな仕事を任せられ、チャレンジの日々を送る。

今回は、その最前線にいる入社1~3年目の若手社員を取り上げる。右も左も分からない中でどのように仕事に臨み、先輩を頼り、楽しんでいるのか。その本音を聞くと、同社の魅力も見えてきた。どうやらキーワードは「人」のようだ。等身大の3人を見て、あなたは何を感じるだろうか。

  • TEXT BY RIKA FUJIWARA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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「分からない」が言えないままでは、成果など出せない

トップバッターは、2020年4月に松井証券に入社し、インタビュー時1年目の松本健嗣氏だ。同氏は営業部門のマーケティング部に所属している。明瞭な語り口から頭の回転の速さを思わせるが、大好きなコーヒーの話になると、「あの豆って、焙煎の時間が1秒違うだけでも味が変わる、その奥深さが魅力なんです」と無邪気な表情を見せる。休日はカフェを巡ったり、家でコーヒー豆を挽いたりするそうだ。

松井証券株式会社 営業部門 マーケティング部 松本健嗣 氏

2020年7月にマーケティング部に配属。動画サイトや検索ページでの広告など、Webマーケティングを幅広く担当している。広告を通して松井証券の認知度を高め、口座開設につなげる役割だ。時には社内の先輩のサポートを受け、時には広告代理店と連携しながら、数字に基づいてクリエイティブの効果検証を行っている。

趣味を語る姿とは一変し、仕事の話になると表情が引き締まる。注目が集まっている銘柄やそれに伴う施策などのマーケティング戦略を明瞭に語る姿からは、数年の経験を積んだ中堅社員のような風格も漂うほどだ。だが松本氏は、もともとマーケティングに対して深い関心があったわけではなかった。

松本就活を意識した時、「私は人の人生をサポートしたいのだ」と気づきました。そう感じたきっかけは、学生時代のカフェでのアルバイト。お客さんと会話をする瞬間がとても好きで、人と向き合う仕事ができたらなと漠然と考えるようになったんです。ただ、「接客」という形だと、お客さんと向き合えるのはその場にいる一瞬だけ。数年、数十年と長いスパンで向き合えるのは何だろうと考えた時に浮かんだのが「お金」でした。

生きている限り、私たちには常に「お金」が関わってくる。日常生活における買い物などは言わずもがな、貯蓄や老後の資産形成、さらには「遺産」という死後の時間軸まで考えても、常に「お金」は重要な役割を担い続ける。松本氏が資産を増やすことにも繋がる「証券」に関心を持つまで、長い時間はかからなかった。証券会社を中心に就職活動を始めた松本氏が特にこだわったのが、「オンラインでの取引」だった。

松本私は1対1で人と話すのが好きなのですが、その時のクオリティを担保しつつ、多くの人をサポートできたらいいなと考えていました。対面での販売が中心になると、一人ひとりの顧客には深く向き合えるものの、リーチできる人数が限られてしまう。けれど、オンラインであれば時間をかけすぎずに、多くの人と向き合える。だからうまく工夫をしてクオリティを担保できれば、大きな価値を生み出せると思ったんです。日本でいち早くインターネットを利用した投資を持ち込み、オンライン取引に力を入れている松井証券なら、その工夫をするための知見もきっとあると、関心を持ちました。

また、松井証券は「顧客のために何ができるのか」という点に主軸を置いていて、その手段として「証券」を扱っている。人の人生を「お金」の面からサポートしていきたい、一人ひとりへのきめ細かいサービスを2人、3人……ひいては100人と大きく広げていきたいと考えていた私にとってぴったりの会社でした。

入社当初は、自分のやりたいことが「マーケティング」だと明確に分かっていたわけではなかった。人と接点を持つことが好きで、お金を通して人の人生をサポートしていきたいと人事担当者に伝えたところ、松井証券と顧客の接点を作るマーケティング部に配属された。

マーケティングは、専門用語が飛び交い、独自の思考法が問われる世界。専門知識がない中での配属は不安もあったと振り返ってくれた。当初は、不明点があってもなかなか素直に申告することができなかった。そんな時に声をかけてくれたのが、同じ部署の先輩たちだった。

松本先輩がパソコンで、私に資料を見せながら業務の説明をしてくれていたのですが、私の動きが止まっていたみたいで、「仏像のように止まってるぞ」と言われました(笑)。驚きましたね、仕事をしている時に、こんな言葉をかけられるなんて。

その後に先輩が言ってくれたのは「分からないことは、素直に『分からない』と伝えた方がいいよ」という言葉。肩の荷がすっと降りるのを感じたんです。

仕事で成果を残して評価をされなければいけないという思いが強くなってしまって、「基礎的なことを聞いてはいけない」と勝手に思い込んでいたんですよね。

でも、経験が浅い新人のうちは、自分の仮説が必ずしも正解とは限らない。素直に先輩を頼ってみたら、業務の解決スピードが格段に速くなり、新しい視点が得られました。そんな風に気持ちを切り替えてからは、仕事の精度がどんどん上がっていきましたね。「成果を出さなければいけない」と焦っていた頃よりも、ちゃんと成果が出ていると思います。

ただ、と松本氏は加える。「分からないところを聞く前に、自分なりに考え抜いたのかどうかは聞かれるんですけれどね」と。これは、答えを教えてくれるだけというのではなく、思考の跡も評価してくれる心強いサポートがあるということだ。「だからこそ、働きがいを感じられる」と瞳を輝かせた。

一流のマーケターになるべく修行の日々を送る松本氏。将来のビジョンを聞くと、「若い世代が楽しめるような金融商品の開発にも携わりたい」とまっすぐな思いを打ち明けてくれた。

松本今、松井証券の顧客は40代以上が7割を占めています。でも、私は20代などの若い世代がローリスクで気軽に投資に挑戦できる世界を作りたい。

音楽でもファッションでも、新たなエンターテインメントの流行は10代や20代が作り出しますよね。社長の和里田も言っていますが、投資も「エンタメ性」みたいな面白さを打ち出せると、私たち世代にも浸透していくかもしれないと感じています。

そうして一大流行を起こせれば「投資=日本の会社を応援すること」が当たり前になっていくのではないでしょうか。そしてこれを続けることで、日本の経済の活性化にもつながるのではないかと思うんです。

25歳の松本氏。自身と同世代の若者たちが楽しめるような、具体的なアイデアはあるのだろうか。

松本もちろん、ありますよ。私はお菓子がとても好きなので、その視点から考えたアイデアなのですが(笑)。

例えばお菓子メーカーとコラボレーションをしてみても面白いですよね。ポテトチップスを一袋買うと、株式が付いてきて、商品を購入するだけで、そのお菓子メーカーに投資ができる。その投資額が新しい味の開発や商品の改良につながるような仕組みはどうでしょうか。こんなふうに自分が好きな企業、応援したい企業に気軽に投資をすることで、お金の仕組みへの理解にもつながりますし、投資の本来の目的である「付加価値」を楽しめそうですよね。その付加価値こそが、顧客の人生を豊かにするきっかけになると思います。

夢に向かって仕事に向き合う、そのストイックさはプライベートにも現れる。仕事帰りにジムで体を鍛える習慣も、社会人になって定着したという。カバンを見せてもらうと、背筋や胸襟を鍛えるためのストレッチ用具があった。社内外で生き生きと闘う松本氏の今後が気になるばかりだ。

仕事のカバンから出てきたのはタブレット端末と水筒、そして……文中でも取り上げたトレーニング器具だった

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どんな細かな作業にも「意味」がある。先輩に聞いて追い求め、後輩にも伝えたい

柔らかな笑顔と落ち着いた口調が印象的な富安若葉氏。2020年4月に入社(インタビュー時は1年目)。

彼女は今、コーポレート部門の財務部で、お金の流れを管理する会計業務や請求書の処理、経費の利用状況を分析する経費分析などにあたっている。

松井証券株式会社 コーポレート部門 財務部 富安若葉氏

大学を卒業後、大学院に進学して公共政策を学んだ富安氏。「社会に貢献できる仕事をしたい」という思いのもと、当初は公務員を志望していた。だが、勉強を進める中で徐々に葛藤が生まれ始める。「民間企業にも視野を広げてみるべきではないか」と考え始めた矢先、たまたま出会ったのが松井証券だった。

富安松井証券のことは、大学院の就活支援センターで知りました。はっきり言って、金融に関心があったわけではありませんでした。でも松井証券のことを調べていくうちに、「面白そうだな」となんとなく惹かれている自分がいました。

証券会社は、一対一の対面での営業が中心なのかなと思っていたのですが、そのイメージがあっさりと覆されたんです。いち早く外交セールスを廃止し、オンラインで完結する仕組みを取り入れている、そう知って驚きました。日本で初めてインターネットによる株式売買サービスを始めた企業であることも分かって、「ここであれば、既存の枠組みにとらわれずに新たな挑戦ができるかもしれない」とわくわくしてきました。

それに面接で、志望動機を聞かれるより先に、私の人物像を深く聞かれたことも印象的でした。「学生一人ひとりと真摯に向き合ってくれている」と、良い印象は膨らんでいきました。

そうして入社し財務部への配属が決まった。現在は、専用のマニュアルを読み、不明点は先輩に確認しながら業務を進める。会計の計算がピタリと合ったり、作業スピードが短くなったりした瞬間に喜びを感じるという。日々のちょっとした進歩も全て励みになっているようだ。

もちろん順風満帆なだけではない。富安氏は「一つひとつの作業は地味なものの、少しのミスが命取りになる」ことを実感したエピソードがある、と話を始めた。

富安間違えて伝票を削除してしまって、部署全体で会計の計算結果が合わないことがあったんです。「おかしい、計算が合わないぞ……」と、部署全体に不穏な空気が立ち込めていました。

でも自分に原因があるなんて想像すらできなかったので、最初は何が起きているのか状況が全く飲み込めず、遠巻きに見ていました。その後全体で細かくチェックすることになり、伝票を再確認する中でようやく私のミスだと分かったんです。本当に焦りました。

でも先輩は「ミスは誰にでもある」と声をかけてくれましたし、「こうやって点検するといいよ」とすぐに使えるアドバイスもくれて。おかげでまた集中して業務に取り掛かれるようになっています。

この時に学んだのは「財務部は、会社全体のお金を管理する部署。少しのミスで、他部署にも影響を及ぼすことになる」ということ。会社全体を支える仕事なのだと、身が引き締まりました。

以来、指差し確認やダブルチェックの依頼を通して、ミスの再発の防止に努めているという。そういった着実な姿勢で新たなチャレンジも日々重ねている。新たに担った仕事で印象深いものとして、社のお金ではなく顧客から預かったお金を管理する「分別管理」の業務を挙げた。

富安証券会社や金融機関は、顧客から預かった資産と、会社の資産を分別して管理をするように義務付けられています。言われてみれば「確かにちゃんと区別する作業が必要だ」とは思いますが、ぜんぜん知りませんでしたね。これが本当にややこしく難しい、計算と処理の連続なんです。

資産を分別する部分を任されたのですが、責任が重大な上、5つものエクセルのシートを行き来しながら数字を確認して記入していく煩雑な作業の連続なんです。とにかく手間がかかりました。最初はなかなかコツがつかめず、一つの作業に2時間半ほどかかってしまったんです。

そこでとにかくマニュアルを読み込みました。それまでの経験から「作業そのもの」ではなく「作業の意味」を理解しながら覚えることが重要だと考えるようになっていたので。マニュアルに書かれていない微妙な部分もあり、そこは先輩に聞きながら一つひとつの意味を覚えていきました。

そうして全体観を意識して臨んでみると、効率的に計算を進めることができるようになったんです。たったの3日で、1時間も業務時間を短縮させられました。先輩たちから見ればささいなことかもしれませんが、これが嬉しいんです。

作業をただ覚えるだけでなく、その奥にある「意味」を考える。目の前の仕事を、ただこなすだけでなく、俯瞰して全体の一部として捉えようとしている。この目線を自ら意識しようとすることは、誰もが簡単にできることではない。

自主的な挑戦は、これだけではない。会計や経理の知識をもともと備えていないことが気になっていた富安氏。ちょうど最近、簿記の勉強を始めたところだと教えてくれた。これも「業務を俯瞰して捉えようとする」中で感じた課題意識から考えたことだという。

富安簿記を少しずつでも理解していくだけで、「作業の意味」の理解度が格段に上がりました。

持ち物を見せてもらうとやはり目立つ簿記の参考書。私物は淡い色合いで統一感を意識しているという

富安仕事に取り組む上で、マニュアルに従って漫然と処理するだけでは、成長のスピードは上がっていきません。「一つひとつの意味」を理解するためにやれることはたくさんあるのだなと感じています。今後、私自身がこの「意味」の理解を深めることはもちろん、後輩ができたら、きちんとそれぞれの仕事の裏にある意味も含めて教えられるようになりたいです。

1年目ながらすでに、未来の後輩のことも考えながら日々の業務にあたる。具体的なアクションは考えているのだろうか。

富安実は、すでにマニュアルの改良を進めているんです。作業の手順は詳しく書いてあるのですが、「もう少し詳しく、一つひとつの業務の意味が書かれていると理解度が増すのにな」と感じていました。今の視点を生かしながら、少しずつ取り組んでいるところです。

周囲の先輩方も「いいね、どんどん挑戦してみなよ」と背中を押してくれています。部署全体での成長スピードとモチベーションの向上に貢献していきたいですね。

仕事に対する強い想いがあふれ出るインタビューとなったが、最終盤に「仕事以外の時間は?」と聞くと、いかにも1年目らしいエピソードが。

富安出身が京都の小さな町なので、まだ東京の街には慣れないなという思いもあります。癒してくれるのが、学生時代の友人のみんな。買い物に出かけたり、ごはんを一緒に食べたり。仕事のことは忘れて、いろいろ喋ってリフレッシュしています。

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「答えを自ら探し出せる仕事」こそが面白い

「実は今朝、新しい機能をリリースしたばかりで。テストをして順調に動いているかどうか確認してきたんです」。

早速、ひときわ充実を感じさせる言葉をくれたのは、IT部門システム部の佐々木謙成氏だ。

2018年4月入社で、インタビュー時は3年目。ちょうど最近になって「新たなシステム構築」というやりがいのある仕事にもチャレンジできるようになったのだと、生き生きと話してくれた。

「普段は頭をフル回転させるような緻密な作業が多いので、休みの日はバレーボールやゴルフなどを楽しんでいます。体を思い切り動かすことでオンとオフがしっかり切り替えられて、仕事もプライベートも良い方向に進んでいる気がします」とはにかむ。

IT部門 システム部 佐々木謙成氏

オンライン取引専業の松井証券にとって、顧客へのサービスを提供する基盤である「システム」はまさに命綱だ。一つのプロジェクトは数カ月から半年ほど続き、規模が大きければ大きいほどテストの回数も増えていく。泥臭い作業が多く、計画通りに進まないことも多いが、システムが世に出た瞬間の充足感は何物にも代えがたい嬉しさがあると佐々木氏は言う。

佐々木最近は、信用取引を行う顧客の余力状況を試算する「返済シミュレーション機能」の改善対応や、取引のメインチャネルのインフラ改修の作業に携わりました。3年目になってようやく任されるようになった仕事なので、少しずつ先輩に教わりながら進めています。

2年目までは、自社だけで完結する仕事が中心でした。新たに担う仕事では、ベンダーとも連携しながら、ディレクションやテストなどを重ねていきます。プロジェクトを進めている最中は、「無事に進むのだろうか」という不安に押しつぶされそうになりますが、リリースを迎えて無事に稼働すると、「がんばってやり抜けて良かった」という達成感に包まれますね。

これらの業務を通して感じているのは、「金融商品そのものを、システムとして具現化する仕事に対するやりがい」だ。同氏が松井証券を志望したのも、「何かを形にすることに携わりたい」という思いが根底にあったから。

きっかけは、大学3年の夏に参加した大手証券会社の短期インターンシップだった。

佐々木のんびりしていたら、就活のスタートに出遅れてしまっていたんです(笑)。その遅れを取り戻すためにどうするべきかを考えた時に、日本で一番厳しそうな会社で修行を積もうと、茨の道を選ぶことに決めました。そうして参加したのが、大手証券会社の夏期短期インターン。

見える世界がびっくりするくらい変わりました、とにかく面白かったんです。世界中の動きをダイナミックに感じられる、そんな金融の魅力を知りました。

しかし根底にあったのは「何かを形にしたい」という思い。だから、マーケットの動きを分析するアナリストや、人と接するセールスには心を惹かれなかった。そんな悩みの中で出会ったのが「インターネット証券」だった。

佐々木「何かを作り出す」という視点で見た時に、今後、台頭していくのはITが絡むものであることは間違いないと思っていました。インターネット証券であれば、金融のダイナミズムにも携われる。金融サービスを新たにどんどん創っていきたいと考えるようになりました。

なぜ、松井証券を選んだのか。その理由を聞くと、「人が決め手になった」と笑顔を見せた。

佐々木就職活動で他の証券会社も受けましたし、選考していた地理学との親和性を感じたことからディベロッパーなども受けていました。

松井証券は、僕という1人の人間に対して親身に向き合ってくれたと感じました。問い合わせの対応も丁寧で、面接でも私のこれまでの人生を真摯に紐解いてくれた。この先のキャリアを考えた時に、「何をするか」はもちろんですが、「誰とするか」はもっと大切なのかもしれない。そう考えた時に、松井証券で働きたいと感じたんです。

実際に働き始めてからも、「人」に助けられた場面が多かったそうだ。印象深かったのが、新人時代に起こしたミスに対するフォロー。システム部に配属されて3カ月が経った頃、佐々木氏の不注意でシステムに支障をきたしそうになったことがあったのだ。

佐々木操作を誤ってエラーを出してしまい、危うく顧客の注文に影響が出てしまいそうになったことがありました。すぐさま上司が駆けつけてくれて対応にあたり、その後も大事にはならなかったのですが……。かなり落ち込みました。

反省して、心を落ち着かせてから、怒られるのも覚悟で上司のもとに謝りに行きました。すると、ミスの原因と再発防止策を一緒に考えた上で、「今回のミスは再発防止に努めるべきだけれど、必要以上に落ち込まなくてもいい。仕事は、失敗を重ねて覚えていくものだから、今日の悔しさを原動力に変えていくといいよ」と言ってくれたんです。怒鳴られても仕方がないと思っていたのに前向きな言葉をかけてもらえて、非常に勇気が湧いてきました。松井証券に入社してよかった、この人たちと働けてよかったと。

 

もう一つ、佐々木氏は松井証券に入社して大きな学びを得た。それは、「仕事は与えられるものではなく、自ら掴みにいくものだ」という気づきだ。

佐々木松井証券は、若手の裁量が非常に大きい。その環境を活かさない手はありません。やってみたいと思える仕事には、積極的に手を挙げようという意識で取り組んできました。

そうして機会を得て、実際に動き出すと、今度は壁にぶつかる。そこで上司や先輩の力を借りるのですが、道筋は示してくれるものの、すぐに「答え」は教えてもらえません。なぜなら、それは私自身が導き出すものだから。

今回、初めて取り組んだインフラ改修の仕事も、まずベースとなる基本的な知識は先輩に教えてもらいましたが、そこから先は主体的に取り組める部分も多かったんです。業務範囲も広く、チームとも協力しながら推進する経験ができました。サポートはありつつも、自分で考えることを常に求められるので、自分の手でサービス作りに携われている感覚がありますね。

「答えを自ら創っていく」という仕事は、本当に面白いです。3年目になって、そうした仕事がどんどん増えています。充実感がありますね。

とはいえ、3年目にもなるとキャリアに一区切りがつき、新たなプランを描き始める人も少なくない。佐々木氏は、今後、どのようなキャリアプランを描いているのだろうか。

佐々木すでにあるシステムの保守や改善の他に、さまざまな部署と連携して新しいサービス作りにも携わり始めています。まずは「要望を形にすること」に全力を注いでいきたいです。その知識を生かしながら、いずれはサービスそのものを設計する、商品企画の仕事に挑戦してみたい。

仕事観を淡々と語ってくれたその裏に熱い想いが迸っていた佐々木氏。その私物も同様に、外見はシンプルながら内側にカラーや機能性が隠れていた、持ち歩くものは財布とカードケースだけ、という最小限の装い

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あらゆるステークホルダーの人生を豊かにする土壌

今回3人の若手社員の話を聞いていて感じられたのが、先輩や上司がサポートをしつつも、若手社員の意思を尊重する松井証券の姿勢。それが根付いているからこそ、3人とも業務に忙殺されることもなく、自分自身のスタンスを見つけ出し、のびのびと活躍できているのだ。

それぞれが成果を上げ成長していくパターンも見えた。「分からない」とさらけ出すこと、マニュアルにある仕事の“先”を意識すること、そして、仕事は「自らの手で掴みに行く」こと。各々が工夫するための土壌が整っているらしい。

社員の成長をサポートすることは、彼らのモチベーションの維持・向上に繋がる。それはサービス改善の原動力となり、顧客への新たな価値提供にまで至る。

松井証券に根付いているのは、顧客や社員といった、あらゆるステークホルダーの人生を豊かにするという意識だ。この環境のもとで、彼ら以外も含め若手社員がどのように成長していくのか、気になるばかりだ。

こちらの記事は2020年11月30日に公開しており、
記載されている情報が異なる場合がございます。

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Presented by

執筆

藤原 梨香

ライター・編集者。FM長野、テレビユー福島のアナウンサー兼報道記者として500以上の現場を取材。その後、スタートアップ企業へ転職し、100社以上の情報発信やPR活動に尽力する。2019年10月に独立。ビジネスや経済・産業分野に特化したビジネスタレントとしても活動をしている。

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藤田 慎一郎

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早田 政孝
  • シンプレクス株式会社 取締役副社長(共同COO) 
公開日2020/12/22

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