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AIでうまい棒やチョコレートともコラボレーション。
20代AI技術者が語る、ファーストキャリアにNECを選んだ理由

インタビュイー
丸山 翔平
  • 日本電気株式会社(NEC) 中央研究所/セキュリティ研究所 

関東の大学院で遺伝子機能の解明に携わり、そこに機械学習を用いていく研究に没頭。修了後の2015年、NECに入社すると約4年間に渡りクライアント企業の経営課題解決にAIを活用していくデータサイエンティストとして従事。ビジネスドメインで得た知見をさらにデータサイエンスに生かしていくべく、2019年より中央研究所へ転じ、最先端の理論や技術を現実のビジネスに応用していくための取り組みを担っている。

世良 拓也
  • 日本電気株式会社(NEC) AI・アナリティクス事業部 

関西の大学院にて自然言語処理領域の研究に携わり、AIとヒトとが会話を通じてつながるための可能性を追求。修了後の2018年、NECに入社するとAI・アナリティクス事業部において、AIをビジネスに有効活用していく役割を担う一方、NECのAI「NEC the WISE」を用いた『あの頃は CHOCOLATE』プロジェクトや、来年3月開催の「さいたま国際芸術祭2020-Art Sightama-」への企画参加など、AIの醍醐味の発信役としても活動している。

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AIやデータサイエンスに関わる領域に注目が集まり、データサイエンティストになりたい学生や、データ活用ができる人材を抱えたい企業は増加し続けている。

今回、大学院でこの領域の学習を経験した若手社員2人に登場してもらった。データサイエンスに無限の可能性があることについては多くの情報も発信されており、研鑽を積んだ人材は今や引く手あまたの状況。

そんな恵まれた環境下、2 人はなぜあえてNEC を選択したのか。GAFA やAI ベンチャーなど他の企業とNEC とは何が違うのか。さらには、日々どのような仕事と向き合っているのか……などについて、本音を語ってもらおう。

  • TEXT BY NAOKI MORIKAWA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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機械学習を経験した2人は、なぜGAFAではなくNECを選んだのか?

丸山氏は大学院では機械学習を適用した遺伝子研究を行っていたという。単純に考えれば就職においてもバイオ絡みの領域でデータサイエンスを活かしていくことも可能。博士課程に向けて研究に没頭し続ける道もあったはずだが、なぜあえてNECに入社したのだろうか?

丸山たしかに、例えば今注目されているバイオ燃料の世界などで学び続けながらビジネスにも関わっていく道もあったでしょうし、博士課程のこともそれなりに意識はしていたんです。

でも、機械学習やAIに触れていくうちに、その技術の応用可能性が本当に大きいんだということを実感していきましたから、「自分が進むべき道を今から狭く決め込んでしまう前に色々な使い方を体験してみたい」という思いが強くなったんです。ですから就職活動の時に意識したのは、シンプルに「色々やらせてもらえそうな会社」を見つけ出すこと。

そして、個人的にプログラミングを趣味のようにやってもいたので、「できたらシステム開発にも触れられる環境がいいなあ」とも思っていたんです。この2つのこだわりで企業を見ていった結果、たどり着いたのがNECだったということなんですよ。

NECはあらゆる産業にソリューションを提供してきた実績により、無数の企業との間に圧倒的な信頼関係を構築している。

そして、NECの技術力と問題解決力に信頼を置く多くの企業から、ITによるソリューションばかりでなく、AIをはじめとしたデジタルテクノロジーによるイノベーションも期待する声が高まっている。

「機械学習の可能性を幅広いフィールドで活かし、なおかつSIとの連携にも関わっていきたい」という丸山氏がNECへの入社を決めたのもうなづける。

一方、大学院で機械学習による自然言語処理を研究してきた世良氏も、丸山氏の入社動機を聞いて大いに共感した。

世良私は丸山の入社から3年後の2018年にNECに来たんですが、もうその頃にはビッグデータのアナリティクスをはじめAIのビジネス活用の話題が毎日のように世間でも語られていました。ですからやっぱり丸山と同じで、「こんなに幅広い可能性があるのなら、色々な場面を経験しないと」と考えて就活をしたんです。

ただ、これほどAIが熱い期待を向けられていても、大企業の中には「データサイエンティストとして採用はするけれども、まずは一般の開発職として入社してもらって数年間経験を積み、数年後に部署異動しよう」といった企業も少なくありませんでした。

ですから、NECがすでにAI専任の部署や組織を設立していて、入社後からすぐにサイエンティストとしてパフォーマンスさせてもらえることがわかった時には魅力を感じました。トップサイエンティストとして知られている人も多数在籍していましたし、迷うことなく入社を決めたんですよ。

「NECは大企業だから、やりたい仕事を任せてもらえるまでには時間がかかるのではないか」というような疑念は、丸山氏にも世良氏にも一切なかったとのこと。

事実、両者とも入社してすぐに多様な実戦経験を積んで今に至っているわけだ。しかし、「例えばGAFAで働くという選択肢だってあったはず。なぜそうしなかったのか」と単刀直入に聞いてみると、2人はそれぞれ異なる理由を教えてくれた。

世良実をいうと私は以前からGoogleに憧れていますし、大好きなんですよ(笑)。「だったらGoogleに入って働けばいいじゃないか」と思うかも知れませんよね。

イメージの問題なのですが「あのGoogleのことだから、魔王みたいなとんでもないサイエンティストがたくさんいそうで(笑)、自分がどんな仕事をして社会に貢献できているかがイメージできないな」みたいな妄想をしていました。

私にとっての「はじまりの町」はあそこではなくNECで、身の周りの社会を一緒に変えていきたい、という考え方がしっくりきてしまったんです。ただ、誤解しないでください。「NEC経由でGoogleに行くんだ」みたいな考え方とは違いますから(笑)。

丸山じゃあ僕が世良に助け船を出しましょう(笑)。そもそも私は、GAFAを就職先として強く意識することはなかったんですよ。たしかにGoogleもAmazonもAI領域で凄いことをやっていますが、自社で展開している事業にデータサイエンスを活かすことがメインですよね。

ストレートに「いろんな業種の、色々な課題に対してAIを活用してみたい」と考えたらNECなんですよ。

2人に共通するのは、純粋にAIの可能性を体感していきながら、それを自身の成長につなげていく場を求めていたという点。世界を見渡せばGAFAや中国企業など、先進性で知られるところもあるし、AI技術に特化して急成長しているベンチャーも多数ある。けれども、「幅広いAI活用」に着目をしたならば、NECがベストな選択だったということのようだ。

しかし、AIにそこまで精通していない読者であれば抱くであろう、素朴な疑問がある。「AIといえばNEC」と誰もが認識するほど、その存在感はまだ広く知られていないのではないか、という疑問だ。もちろん「技術力のNEC」というブランドは十分国内外に浸透しているのだが、ことAIにフォーカスをした時はどうなのか。恐る恐る質問をしてみると、両氏は丁寧に答えを返してくれた。

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AIでうまい棒やチョコレートともコラボレーション。NECが取り組む「AIの面白さを知ってもらう」ためのチャレンジ

丸山実は大学院では遺伝子の研究をしていたのですが、顔認証の領域に興味を持ち始めたので「やってみたい」と教授に相談したことがあったんです。そうしたら即答で「やめておけ」と言われてしまいました。

理由は「顔認証についてはNECが独走している。今からキミが取り組んでも決して追いつけるレベルじゃないんだよ」というもの。今から数年前のこととはいえ、これほどAIの可能性が多方面で語られるようになっていても、「NECがAIに強い」というような話は一般には届いていなかった。

今でこそ顔認証におけるNECの優位性は一般にも知られるようになりましたが、「やっぱりもっと発信をしていく必要がある」という意識は社内にあります。

世良ですから、普段の生活の中でも、NECがAIに取り組んでいることがわかるような活動もしています。2018年にはチョコレートを用いてAIの可能性を発信してきたんです。

取材前の情報として、世良氏が昨年「あの頃は CHOCOLATE」というプロジェクトを担っていたことは聞いていた。

NECがBean to Barチョコレート専門店のダンデライオン・チョコレート・ジャパンと協力し、過去60年分の新聞記事にある「時代を象徴する言葉」をAIに学習させ、「どの言葉にはどういう味付けをするか」も同時に覚えさせていくことにより、時代のムードを表す味覚指標(甘味/苦味/酸味/ナッツ感/フローラル/フルーティ/スパイシー)をAIが創り上げ、その指標に基づき専門家がリアルなチョコレートの開発を行っていく、というプロジェクトだった。

世良NECの力を世に知らしめる、という目的もあるんですが、私の理解で言えば、それ以上に「AIはこんなに面白くて、色々な使い道があるんですよ」という事実を、NECが率先して伝えていくべきだ、という意識のほうが強い。

AIについての技術力もあるし、それを幅広い領域で活かしているのがNECの強みなのですから、こうした役割は私たちが果たしていくべきだと思うんです。いまだにAIのことを「ヒトの仕事を奪う技術」であるかのように思っている人もいるわけで、そうではなく「AIとヒトと企業とがつながると、こんなことも、あんなこともできるんです」というポジティブな可能性を伝えていく。

そのための取り組みが「あの頃は CHOCOLATE」なのですが、もとはといえば3年前に丸山さんが担当した『うまい棒』プロジェクトが発端だったんです。

聞けば2016年に『うまい棒』のメーカーである「やおきん」とのコラボによってNECが公開した「AI活用味覚予測サービス」がそれだという。5つの質問に答えるだけでAIがその人にピッタリな味のうまい棒をオススメしてくれるというサービスだった。

丸山当時からすでに多くの企業との取り組みの中にAIの機能を活用していたのですが、やはりNECはクライアント企業のサポートをする立場にいますし、なかなか「NECがAIを積極的に使っている」ことが伝わっていかないジレンマもあったんです。

世良が話した通り、AIは使い方次第で本当に面白いチャレンジができる技術なんだ、ということを私たちの側から発信するべきだと考え、「どうせやるならば多くの人にとって身近なモノを用いて、インパクトのあるトライをしよう」ということになり、うまい棒を選択しました。

2017年には、名作文学の読後感とコーヒーとをAIで結びつける「飲める文庫」を公開。2018年の「あの頃は CHOCOLATE」というように、年1回ペースでコラボレーション企画を実施してきたNECは、来年2020年にはファッション領域での新しいトライを予定している。担当者は世良氏だ。

世良3月から開催される「さいたま国際芸術祭2020-Art Sightama-」で、ファッションセンターしまむらさんとのコラボレーションを実施するんです。

一般の方々に投稿していただいたファッション写真を当社のAI「NEC the WISE」が読み込み、「さいたまらしいファッション」というものを形にしていく企画。服まで創作できてしまうAIの魅力を多くのかたに知ってもらおうと思っています。

以上のようなユニークでインパクトのある「AIの使い道」を表現できるのも、NECが多様なビジネスでデータサイエンスを活かしているからこそ。「AIといえばNEC」との認識も、遅かれ早かれ広く知れ渡っていくことだろう。

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異なる強みを持つ個性派メンバーが集うAI部隊は「最高の成長環境だ」

さて、普段の丸山氏、世良氏がどのような仕事と向き合っているのかをまだ聞いていなかった。実は両氏が担う役割はともに「架け橋」的なものらしい。いったい何と何の架け橋なのか。

丸山私は最初から今の中央研究所にいたわけではありません。入社から4年弱の間、世良と同じAI・アナリティクス事業部のメンバーでした。NECの問題解決力に期待してくださる様々な企業の要請を受けて、データサイエンスを活用していく立場です。その経験を通じて、ビジネスの現場にどんな問題点があって、その解決にどういう技術が使われているのかを学び取っていきました。

その後、中央研究所に来ました。研究所では、より技術や理論そのものにフォーカスをして最先端の技術を研究していくトップサイエンティストが多数働いているわけですが、ここで導き出されるコアなテクノロジーはそのままの形ではビジネスの現場で使えません。

私の役割はコア技術をビジネスに使える形へと応用研究していくことにあります。そういう意味での架け橋を担っているんです。

世良私のほうは、丸山や他の研究所メンバーが受け渡してくれる技術プラットフォームを実際のビジネス現場に届けていく役割です。

つまり先端技術に磨きをかけるチームがあり、その実用のための研究をするチームがあって、次に私たちAI・アナリティクス事業部がNEC全社との架け橋役をしていくというリレーがここでは行われています。

AI・アナリティクス事業部のメンバーは自らも各インダストリーのプロジェクトにアサインされるが、インダストリーを担う部門を巻き込みながら協働で顧客企業の問題解決に挑んでいく。こうしたバトンの受け渡しがケースバイケースの柔軟性を持ちながら実行されているのがNECのAI分野の営みというわけだ。

単純にイメージすると、コア技術研究部隊に最も有能なトップサイエンティストが集い、これに次ぐレベルの持ち主が丸山氏らの研究所に所属して、そのまた次が世良氏のAI・アナリティクス事業部という構図が思い浮かぶ。しかし、そうは限らないのだと丸山氏。

丸山もちろん最先端に携わるチームには、専門性の高いトップサイエンティストが多数いますし、私たちのチームにも優れた知見の持ち主が多くいます。しかし、そういう人たちばかりではお客様に最良のバリューを提供することはできません。

世良言い方は悪いですけれど、むしろ動物園のような個性派集団ですよね(笑)

丸山そうそう、その通りです(笑)。一言でAIといっても専門領域は多岐に渡ります。実際にNECではAI人材を4つのタイプに分類しているんです。

「コーディネータ」と呼ばれる人がプロジェクトマネージャーとしてAI案件を推進しつつ、そこに「コンサルタント」、「エキスパート」、「アーキテクト」といった異なるタイプの人材を交えたチームで案件を遂行していきます。

そういう「異なる強みの持ち主」が揃わないと、本当に良質なアイデアでクライアントへの価値創造を実現することができないんですよ。

世良中央研究所にせよ、AI・アナリティクス事業部にせよ、目指しているのはお客様に価値を提供することですから、データサイエンスのことしか知らないメンバーだけでは成果を出せないし、ビジネスの側から何が本当の問題点なのかを指摘してもらうことで、私たちが思いつくことのできなかった解決策につながることが日常茶飯事なんです。

丸山ですから単純にAIに対する理解度の上下で所属部門が決まっているわけではありません。

それに役割や部署が違っていても、NECの場合、人と人との交流が当たり前に定着しているので、トップサイエンティストがすぐ隣にいて助言をくれたり、ビジネスのことを知らないと見えてこないヒントをくれたりする人もいて、とてつもない学習環境なんです。それが私のやりがいや面白味にもなっているんですよ。

世良アカデミックな環境で研究だけをしていたら絶対に味わえない新鮮な発見がありますよね。それはもう本当にNECでなければ味わえないはずだと確信しています。

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プロジェクトは挙手制、兼業OK。「大企業」という固定概念は捨てるべき

最後にデータサイエンティストとしての将来的な夢やビジョンを聞かせてもらった。

世良まるで小学生みたいな中身ですけれど、私には夢が2つあります。

1つはデータサイエンティストとしての夢。先ほども言いましたが、AIとヒトとをつなぐような取り組み方を広げていき、世界を幸せにしていく役割に関わり続けたいと思っています。AIの「正義の使い方」を広めていくようなサイエンティストになれたらいいな、といつも思っているんです。

もう1つは自分の生き方についての夢です。実は私、学生時代からバンドをやっていてAIの仕事から離れている時間のほとんどを音楽に費やしているんですが、昨年からNECでは兼業が認められたので先陣を切って音楽も生業にすることにしたんです。

バンドでイベントに参加したり、CDを売ったり、という活動にもエネルギーを傾けているんですよ。そして、ゆくゆくはAIと音楽をひとつにしたような何かを成し遂げてみたい。そんな夢も自由に追いかけさせてもらっています。

丸山なんかカッコイイこと言うね(笑)。私はもっと地道ですよ。とにかくサイエンティストとしての専門性を高めていきたい、というのが私の夢です。

そして、どうなるかはわかりませんが、せっかく「データサイエンスをビジネスに活かす」面で強みを発揮しているNECに来て、成長をさせてもらっているわけですから、できることなら究極のビジネス活用として起業をしてみたい、とも思っています。

世良丸山さんのほうがずっと野心的じゃないですか(笑)。

丸山でもNECで働いていると感じるんです。ビジネスのありとあらゆる局面でAIが役に立つのだとしたら、ビジネスそのものを起こす場面でデータサイエンスを活かしてみたいと。

「歴史ある日本の大企業」に付きまとう「活躍のチャンスがすぐには回ってこない」「どんなキャリアを歩むのかは会社が決める」というようなイメージから来る不自由さを微塵も感じさせない両者。つまり、NECのAI部隊はこうした固定概念とは無縁ということなのだろう。

「直近で次にどの仕事にアサインするのか、というのはどういう風に決まるんですか?」と質問すると、口を揃えて「普段からやりたい仕事を主張し続けているし、だいたいそうしてやりたいことをやらせてもらっている」とのこと。働き方も生き方も、自由に発想し、発信し、実現していける。そんな自由が、どうやらNECにはあるようだ。

こちらの記事は2019年12月25日に公開しており、
記載されている情報が異なる場合がございます。

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Presented by

執筆

森川 直樹

写真

藤田 慎一郎

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