年末恒例アドベントカレンダー、おすすめ3選!──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み
指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。
そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信しいていく。題して、週刊スタートアップ通信──。
土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。
今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から4本のニュース・話題をピックアップ。
・デザイン業界騒然。グッドパッチのM&A
・あの黒船デリバリーが、早くも日本事業売却へ
・研究者が起業を考えた時にするべきこととは
・年末恒例のアドベントカレンダー!一番盛り上がったのは
について見ていく。
- TEXT BY HIKARU HAMADA
デザイン業界騒然。グッドパッチのM&A
グッドパッチはどこまで大きくなるのだろうか。 同社は、同じくクリエイティブカンパニーのスタジオディテイルズを完全子会社とした。
本日スタジオディテイルズのグループ入りを発表させていただきました!まさか初の買収がデザイン会社になるとは思ってませんでしたが、クオリティへの圧倒的なこだわりを持つ尊敬するスタジオディテイルズが仲間になってもらえるのは本当に心強いです!これからがさらに楽しみ! https://t.co/iJpXgOzDhr pic.twitter.com/KUvrfdIG8N
— 土屋尚史 / Goodpatch (@tsuchinao83) December 22, 2021
今回の買収により、グッドパッチは日本国内でデザイン領域における総合力を高め、デザインカンパニーの地位を確固たるものにする方針だ。驚くべきところは、抱えるデザイナーが150人近いということ。国内でも群を抜くクリエイティブ集団といえるだろう。
Twitterでは驚きの声が聞かれた。
デザインやコミュケーション領域でのMAは海外資本が暴れる前に、どんどん日本国内で盛り上げていかないといけない!
— Yoshiyuki Sasaki(monopo) (@yossysasaki) December 22, 2021
そして、国内からグローバルへどんどん挑戦してく流れを増やしていきたい。
流石のグッドパッチさん! https://t.co/bYMy8dgNiG
戦略のデザインと、細部のデザインのどちらかだけじゃない両方が大事だというメッセージ!
— のぶお/ 鈴木伸緒 (@nobgraphica) December 22, 2021
グループ内にそれぞれの分野でクオリティ高いものを作る集団がいることで、全体のトップラインが引き上がるよね。
戦略と細部を行き来し鳥の目・虫の目を合わせもつデザイナーも生まれそう
最高のディール! https://t.co/SzyXNmcjkB
今後、デザインはますます重要視されていく。その中でどのような活躍をしていくのか引き続き、注目していきたい。
あの黒船デリバリーが、早くも日本事業売却へ
フードデリバリー市場はどうなるのだろうか、もはや誰も想像できないのかもしれない。 2020年9月彗星の如く現れ、気づけば日本中に浸透していたデリバリーサービス『foodpanda』が、日本法人の売却を表明した。ロイターなどがが報じている。
上陸してたった1年半。東京だけではなく関東圏、名古屋や京都など全国へ進出。Uber Eatesと肩を並べるほど盛り上がっているように見えた。
ドイツにある母体事業でも、規模を縮小するという。
foodpandaは2012年シンガポールにて設立。2016年にドイツに本社を置くデリバリーヒーローの子会社となった。その後、2020年からアジア諸国でサービスを急拡大し、日本にも上陸。すでに寡占状態だった東京からサービスを開始するのではなく、横浜や名古屋といった当時まだブルーオーシャンだった地方都市から事業をスタート。その後、各主要都市で存在感を出していた。
報道によれば、競合の増加と宅配ライダーの不足があるという。寡占が進むフードデリバリー市場ということもあり、今後の動向に目が離せない。
研究者が起業を考えた時にするべきこととは
大学や研究機関から起業する事例は多い。しかし、研究開発費や人件費に相当のお金を必要とすることから、なかなか「成功」を収めるベンチャーは少ない。その中で今回は、ANRIのプリンシパルである元島勇太氏が書いたnoteを紹介したい。
実は研究者は起業家に向いてると思っている派です。すごく似てると思う。ただ、新しい分野へのチャレンジだということをきちんと理解する必要があると思います。資料例もあるので年末年始のお供に
— Yuta Motoshima (@yutamoto) December 22, 2021
>研究者がスタートアップの起業を考えたときにまずやるべきこと|ANRI #note https://t.co/KJU11nJcOq
研究者が今、研究していることを早く世の中に出すために起業したいと思ったとき、何に注意をすればいいのだろうか。元島氏は、3点あると書いている。
1つ目は「後戻りできない意思決定を意識」。2つ目は「新しい研究分野として起業」。そして3つ目は「『正しく』リサーチを行う」この3点だ。
どれも重要なポイントだが、一番書き込んでいる点は3番目。この中で気をつけるべきポイントが3つあり、「インセンティブの違う話を鵜呑みにしすぎない」「経験者と専門家の意見を聞く」そして「質のいい情報にできるだけ量を意識して触れる」ことだという。
起業時、どこにポジションを定めるのかは重要だ。競合や代替サービスとの「違い」は必ずと言っていいほど聞かれる。その中で、どのような「強み」があり、「社会貢献性」があるのかを示すことができなければ、起業は難しいのかもしれない。
年末恒例のアドベントカレンダー!一番盛り上がったのは
年末恒例のアドベントカレンダー。会社ごと、職種ごとなどさまざまなアドベントカレンダーがTwitterを騒がせた。25日で締めを迎えるアドベントカレンダー。今回はどのようなアドベントカレンダーが盛り上がっているのか見ていきたい。
まず1つ目は、「採用」をテーマに語るアドベントカレンダー。各社の採用担当者が記事を綴った。「オファー面談の大切さ」や、「一人目人事が超えなくてはいけない3つの壁」、「幻の“ミドル以上採用“の鍵は、副業とタレントプールだった」など、さまざまな気になるテーマが目白押しだ。
2つ目に紹介するのは、ヘルステックのiCAREのアドベントカレンダー。いろいろなタイトルが気になるが、やはり目に付く「サウナの話」。どんなスタートアップでもサウナは流行っているようだ。
3つ目に紹介するのはM&Aクラウドのアドベントカレンダー。同社では、「テック」をテーマに社員が思い思いに執筆。1日目に「アドベントカレンダーを成功させるためのDX」が投稿されるなど、アドベントカレンダーには思い入れがある会社のようだ。
さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?次回の更新は2022年1月14日です。ぜひFastGrowをチェックしてみてください。
こちらの記事は2021年12月25日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。