連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

Messnger利用のリスク管理、どう考える?──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。

・今年も『Findy Team+ Award』発表!開発体験で最も優れていた会社は?

・スマートラウンドが、Messngerを競合視?

・博報堂やKDDIから総額18億円調達、BitStarの狙いは

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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今年も『Findy Team+ Award』発表!
開発体験で最も優れていた会社は?

社会と自社の情報ギャップをどう埋めるか。カジュアル面談や、社内メンバーのインタビュー、Podcastで代表が今の考えや思いを話すなど、特に昨今は、従来の「広報・PR」に加えて「採用広報」という狙いで情報をわかりやすく求職者に届ける企業が増えている。

その中で注目される指標として、第三者機関から表彰されるアワードがある。今回は今年発表されたうちの2つを紹介していきたい。

1つ目は昨年から始まった、Findy主催の『Findy Team+ Award』だ。Findy Team+ Awardは、開発生産性の可視化・向上への取り組みが優れたエンジニア組織を称えるもの。ポイントとなる開発生産性は、メンバーのエンゲージメント向上や採用強化につながるひとつの指標として注目を集めている。開発組織全体やチーム単位など、多様な開発規模から選出された。

その「Organization Award(開発組織全体で開発生産性スコアランキング)」において、Large Division(100名以上の組織規模)で開発生産性スコアが高い企業には、アンドパッドやZOZOなどがランクイン。そのほか、Best Practice Award(開発組織問わず、開発生産性に優れたプラクティス)」には同じくアンドパッドやZOZO、クラスメゾッド、viviONがランクインした。

2つ目は、ワンキャリアの『東大・京大25卒就活人気ランキング』。東大・京大生に限った、新卒採用状況を俯瞰できるランキングとして2016年から実施しているものだ。「6月速報」という形で発表されたこのランキングでは、野村総合研究所やボストンコンサルティンググループなどのコンサルティングファームが目立った。

一方スタートアップも、セーフィー、LayerX、ギフティと有名どころが並んだ。どの会社も順位が前回より300以上も上がった。まだまだコンサル志向が強い中、スタートアップにも人気が集まり始めていることが見て取れるランキングとなった。

対外的に企業や組織が評価されることは、会社が成長していく上で意識していきたい項目の一つだ。

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スマートラウンドが、Messngerを競合視?

社内のコミュニケーションは『Slack』や『Chatwork』、『Teams』を使うことが多いが、社外はどのようにコミュニケーションをとっているだろうか。Facebookの『Messenger』を利用する場面も、かなり多いのではないかと思う。だがセキュリティ面から、その利用を続けて良いのか、気になる企業も多いのではないだろうか。

このような課題を解決するサービスとして、スマートラウンドは起業家とVCのコミュニケーションをサポートする『smartround』のチャット機能をスマホアプリとしてローンチしたと発表した

今回公開したチャット機能のアプリでは、企業ごとのアカウント管理となるため、Messengerのように個人に依存していない点が特徴。またアプリ化により、出先でもより気軽にコミュニケーションをとることができるようになった。

社外とのコミュニケーションに悩み中の方はぜひ導入を検討してみてはいかがだろうか。

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博報堂やKDDIから総額18億円調達、BitStarの狙いは

今週の資金調達で取り上げたい企業は、BitStarだ。

KDDI Open Innovation Fundや博報堂DYメディアパートナーズなどから総額18.3億円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達を含めた累計資金調達額は41.1億円。調達した資金は、既存事業のシェア拡大への投資、協業、そしてM&Aに利用するとのこと。事業範囲を拡大し、クリエイターエコノミーでの影響力を強めていく方針だ。

そもそもこのBitStarはどのような企業なのだろうか。

同社は、D2Cビジネスを展開したいクリエイターと顧客を繋げるクリエイタープラットフォームを展開する企業。プラットフォームのほか、コンテンツスタジオの展開や、自社でも美容・ファッション領域におけるD2C事業を展開するなど、クリエイターエコノミーを盛り上げる企業として注目を集めている。

年々影響力を増すクリエイターエコノミー。企業としてもどうクリエイターを活用しブランディング戦略を立てていくのかが肝になりつつある。今後も注目していきたい経済圏だ。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2023年10月27日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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