連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

ジョーシス松本氏のnoteが経営者に大バズり。スタートアップにおける“時間”の重要さを今一度考える──5分で注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、ウォッチしておくべきニュースやコラムをまとめた記事を配信していく。題して、スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、定期的に更新中。

昨今も国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせている。その中から1本の話題、そしてトレンドとして押さえたいニュース数本をピックアップ。

・キャディ、新プラットフォーム構想を発表!新たな事業戦略とは

・マネーフォワード、toC事業でSMBCと「オープンなお金のプラットフォーム」目指す

・メルカリが3年連続首位。CTO協会「開発者体験が良い企業」ランキング

・ジョーシス松本氏のnoteが経営者に大バズり。スタートアップにおける“時間”の重要さを今一度考える

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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News1──キャディ、新プラットフォーム構想を発表!
新たな事業戦略とは

キャディは、部品調達プラットフォーム『CADDi Manufacturing』と、図面データ活用クラウド『CADDi Drawer』の2つのサービスを統合し、新たなプロダクト構想『製造業AIデータプラットフォームCADDi』とするとを発表した

『製造業AIデータプラットフォームCADDi』は、製造業における基幹システムを目指す。図面、CAD、仕様書、コスト、品質データなど、エンジニアリングチェーンやサプライチェーン上のあらゆるデータを解析・関連付けし、そこからインサイトを抽出してプラットフォームに反映させる。プラットフォーム上で蓄積したデータから、発明の高度化や作業の効率化など、製造業の「標準」を引き上げることを目指す。

部品調達や図面データ活用など、各々の目的で誕生したプロダクトを統合することで、データを構造化し、日本経済に貢献する。今後の躍進に注目したい。

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News2──マネーフォワード、toC事業でSMBCと「オープンなお金のプラットフォーム」目指す

マネーフォワードとSMBCグループの三井住友カードは、個人向け事業(toC事業)における合弁会社の設立を含む資本業務提携を発表した。今回の資本業務提携により、両社はより多くの個人消費者が抱えるお金の問題を解決するプラットフォーム構想、「お客様起点のオープンなお金のプラットフォーム」を目指すとのことだ。

マネーフォワードの家計簿・資産管理アプリ『マネーフォワード ME』の家計や資産を管理できる機能と、三井住友カードの『Olive』の銀行口座、カード決済、ファイナンス、オンライン証券などの金融機能を融合する。これにより、シームレスな資金移動やリアルタイムでの家計簿管理、AIアシスタントによるお金のサポートなどを実現するとのことだ。

今後は、両社の円滑なプラットフォーム構想を実現するために新たに合弁会社を設立し、12月ごろに事業を開始する予定だ。

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News3──メルカリが3年連続首位。
CTO協会「開発者体験が良い企業」ランキング

日本CTO協会は、毎年恒例となっている「開発者体験が良い企業」ランキングを発表した

「開発者体験が良い企業」ランキングとは、開発者体験ブランド力についてエンジニアを対象に調査・集計し、選出したもの。「開発者体験発信採用広報活動の指標・羅針盤をつくる。」ことをコンセプトとし、開発者体験ブランド力の指針となるような発信の指針となることを目指している。

首位は3年連続、メルカリ。メルカリの「人」を伝える『mercan』を筆頭に、国内をリードするスタートアップの発信活動の指針となり続けている。続いて、Google、LINEヤフー(LINE)。上位3社の順位は固定されたままだ。また、4位以下の順位は日本マイクロソフト、ゆめみ、サイバーエージェントと順位は変われど、30位以上の顔ぶれはこの3年間でほとんど入れ替わりがないようにも見える。

ランクインした企業の開発者体験ブランド力を参考にしつつ、注目を集める発信とは何かを学んでいきたいところだ。

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Column──
ジョーシス松本氏のnoteが経営者に大バズり。
スタートアップにおける“時間”の重要さを今一度考える

今週、とあるnoteがスタートアップ経営者の中で大バズりしたことをご存知だろうか。

ラクスル 取締役会長であり、ジョーシス 代表取締役CEOでもある松本恭攝氏の「会社に流れる“時間”をいかにコントロールするか?」というタイトルのnoteだ。

このnoteでは、「会社に流れる時間のコントロール」するために何を意識するべきかをまとめている。どれだけ会社が大きくなろうとも、ビートを徹底的にコントロールし、速いペースを保ち続けなければ、会社に流れる時間の速度は速くならない。そこで意識するべきは、「アウトプットの『質』より『スピード』である」や「みんなが心地良いペースで働いてはいけない」などである。

ぜひ詳細は松本氏のnoteに目を通していただきたいところだ。ここでは、このnoteにいくつも散りばめられている松本氏の名言について、スタートアップ経営者がどのような反応をしたのか紹介していきたい。

特に「アウトプットの『質』より『スピード』である」に触れたコメントは多く見られた。LayerXの松本氏は「むしろ成功確率が『9割』の会社は、多くの場合、ゆっくり物事を進めすぎているのだと思う」を引用し、「これ大事な感覚で、安全に運用できている=それなりの安全マージンを設けて意思決定してしまってる」とコメント。

他にも「全て納得しかない」や、「良すぎました」など、共感が共感を呼ぶ投稿がいくつか見られた。

ぜひこの土日にご一読いただきたいnoteだ。

さて、今回のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も定期的に更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2024年07月19日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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