連載週刊スタートアップ通信──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

DeNAがヘルスケアに300億円の大型投資!買収の狙いは──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から4本のニュース・話題をピックアップ。

・アカツキ石倉氏やマネフォ、デットファンド立ち上げ

・DeNAがヘルスケアに300億円投資する背景は?

・『ワールドトリガー』がマネジャー必読の漫画?

・Forbes 30 Under 30 Aisa発表!期待の日本人起業家は

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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アカツキ石倉氏やマネフォ、デットファンド立ち上げ

国内スタートアップの資金調達で目立つのは、主に新株発行によるエクイティファイナンスだ。だが今日はそうではない調達手法、デットファイナンスに注目してみたい。

「スタートアップ向けのデットファンド」という存在を、ご存知だろうか?アメリカではすでにかなり多くの活用事例がある。だが、日本ではそもそも、デットファンドなる存在自体が希少だ。

そんな中、福田拓実氏が日本初のスタートアップ向けデットファンドを立ち上げた。マネーフォワードシンカWARCから出資を受け設立したSDFキャピタルという法人によるものだ。「スタートアップ・デットファンド1号投資事業有限責任組合」として、2023年までに累計50億円の調達を目指す。すでに紀陽銀行がLPとしての出資を決め、ファーストクローズを迎えたという。

このファンドの設立背景には、先にも触れたエクイティ調達中心の国内スタートアップ市場がある。低コストでの一時的な資金調達や、赤字継続等で金融機関からの借入が難しいタイミングでの成長のための先行投資など、エクイティでは満たせない資金調達ニーズが存在する。このニーズに応える形で立ち上がった。

その他スタートアップ向けのデットファンドといえば、大和証券でも立ち上げを模索しているという。ブルー・トパーズを子会社化にした報道は記憶に新しい。

日経新聞もデットファイナンスについて記事を出した。これに伴い、起業家の中でもデットによる調達についていろいろ思うところが発信された。

ようやく国内でも資金調達の選択肢が増えてきた。国産スタートアップが躍進するために、もっとさまざまな資金調達方法があっていいはずだ。

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DeNAがヘルスケアに300億円投資する背景は?

ディー・エヌ・エー(DeNA)は医療系スタートアップのアルムを292億5,400万円で買収するとのロイターによる報道があった。第三者割当増資をDeNAが引き受け、今後株式の37.3%を保有する見通しだ。これらにより、議決権の57.5%を保有し、子会社となることを想定しているという。

だが一体なぜ、急にこのようなニュースが飛び出したのか。DeNAがなぜヘルスケアに292億円という巨額を投資するのか、その背景が気になる。

DeNAのヘルスケア部門は、遺伝子を検査することで病気のかかりやすさや体質などの遺伝的傾向を知る「遺伝子検査マイコード」や、健康増進支援サービスを提供。研究開発も進めており、力を入れる分野の一つだ。

今回、医療関係者間のコミュニケーションアプリや救急搬送トリアージアプリなど医療プラットフォームを展開するアルムを仲間にすることで、ディー・エヌ・エーのヘルスケア事業のヘルスビッグデータ戦略への貢献、社会課題領域の収益基盤の強化を図っていくという。

また同買収報道に関して、M&Aクラウドの代表取締役CEO 及川厚博氏は、「これはスタートアップ史に残る規模」と投稿。なかなかこのようなエグジット事例は少ない。本当に驚きのニュースだった。

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『ワールドトリガー』がマネージャー必読の漫画?

どうやら、ジャンプを代表する作品の一つ『ワールドトリガー』はスタートアップのマネージャーにとって必読書らしい。

ベーシック執行役員CAOの角田剛史氏がまた興味深いnoteを公開した。今回のテーマは「"限られたリソース"の中、一部の人のチート能力だけに依存せず、メンバーの育成も適切に行いながら、"チームの成果"を最大化」することを描いた15作の漫画を紹介している。

ここではnoteで紹介された中の3本の作品をみていく。

侵略者と防衛組織を描いたSFアクション『ワールドトリガー』。角田氏によれば、「登場人物が多い分、それらの部隊を束ねるリーダー(隊長)が多く登場し、それぞれの個性に応じた様々なマネジメントスタイルが描かれている」という。

中学受験がテーマの『二月の勝者-絶対合格の教室-』。角田氏によれば「生徒を正しい方向に導き、その両親までもチームの一員として巻き込み、理解を得ながら共に生徒を育てていくその様は、ベンチャー企業におけるマネージャーの姿とも大いに重なる」ようだ。

今や誰もが知る王道漫画『キングダム』。マネジメント論においては王道中の王道だ。マネージャー(武将)自身は高い能力を持ちながらも、組織のトップとしての素質は完全ではない。そのため「もがき苦しみながら、仲間、組織、そして自身が成長し、戦いを勝ち抜いていく姿に感銘を受けるマネージャーは多い」。

その他の作品もとても面白いものばかりなので、角田氏の視点と共にぜひ読んでほしい。

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Forbes 30 Under 30 Aisa発表!
期待の日本人起業家は

今年もこの時期がやってきた。Forbesは30歳未満の今最も注目すべきアジア人を選出する『Forbes 30 Under 30 Aisa』を発表した。今回は4,000人を超えるノミネートの中から10カテゴリー計300人が選出された

日本からは33人が選出。ここでは起業家に焦点を絞り、何人か紹介していく。

ログラス(企業の予算や経理を管理するクラウドサービス『Loglass』を提供)

Plott(『テイコウペンギン』や『混血のカレコレ』などYouTubeチャンネルを運営するクリエイター集団)

Zipper Infrastructure(都市空間を自由に移動できるモノレールを開発)

Acompany(法令遵守したデータ連携を実現プライバシーテックサービス『AutoPrivacy』を提供)

東京(エレベーター広告のシステムを開発・提供)

今後の活躍が楽しみだ。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2022年05月27日に公開しており、
記載されている情報が異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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