連載週刊スタートアップ通信──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

Ubieの医療プラットフォーム化、鍵となる「メーカー連携戦略」──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から5本のニュース・話題をピックアップ。

・Ubieの目指す医療プラットフォームとは?

・Figmaが遂に日本語対応。デザイナーから歓喜の声続々

・地方医大発ベンチャーが6.5億円調達。バイオ新規事業に期待

・政投銀がスタートアップに人材派遣をする意味とは

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
SECTION
/

Ubieの目指す医療プラットフォームとは?

症状検索エンジンやAI問診など、医療業界のDXに貢献し続けるUbie。「今私が抱えている症状は病院へ行くべきなのかどうか」など、ふと思い立った瞬間に調べることのできる検索エンジンは、本当にありがたい。

そんなUbieが目指す「医療プラットフォーム」に向け、製薬企業との連携を強化すると発表した。今まで同社は生活者・患者と医療機関の連携を軸に事業を展開してきた。しかし今後は、Ubieの医療プラットフォームで患者と医療機関、そして製薬企業の3者をつなぐことで、製薬企業が持つ疾患・医薬品についての情報や科学的知見を、生活者・患者と医療機関にとって必要なタイミングで届け、それぞれの課題を解消することを目指す。

今回のリリースと同時に、同社共同代表の阿部吉倫氏と久保恒太氏がnoteを公開。なぜいま、日本から医療プラットフォームを目指すのか、そして今後の意気込みを語っている。

中でも阿部氏のnoteには、今まで患者と医療機関をつなげるプラットフォームを作ってきたことから、そして今後医療プラットフォームとして必要な「薬をつくる」という部分での新規の治療法の創出の必要性を指摘。国内の医療が抱える社会課題解決にかなり期待が持てるサービスになりそうだ。

SECTION
/

Figmaが遂に日本語対応。
デザイナーから歓喜の声続々

スタートアップで働くデザイナーなら一度は使ったことがあるであろうFigma。このFigmaがとうとう日本語対応した

Figmaは、「コラボレーションインターフェイスデザインツール」。チーム内で共同で良い製品やデザインをつくることができるプラットフォームだ。今やスタートアップの中では利用が当たり前となったNotionの日本語版公開に引き続き、大きな盛り上がりを見せた。

この発表を受け、起業家やデザイナーたちから歓喜の声が上がった。

今回の日本語版公開にあたり、日本でのオフィスも開設。今後も国内での利用が加速していきそうだ。

SECTION
/

地方医大発ベンチャーが6.5億円調達。
バイオ新規事業に期待

旭川医科大学発のベンチャーが面白い。

カムイファーマは、CEJファンドやDGインキュベーション、三菱UFJキャピタルなどからシリーズBで総額6.5億円を調達したと発表した。創薬パイプラインの開発と新規事業に投資するという。

カムイファームは、旭川医科大学の藤谷幹浩教授らの研究ソースである炎症性腸疾患治療薬「ポリリン酸製剤」や、膵臓がん治療薬「フェリクローム」などの研究を行うバイオベンチャー。2018年に創業している。

その他今週の資金調達で盛り上がったのは、カスタマーサクセスプラットフォームを展開するAsobica。サイバーエージェントキャピタルや三菱UFJキャピタル、Eight Roads Ventures Japanなどから総額27.2億円を調達した。

FastGrowでも、代表インタビュー代表・投資家鼎談を記録したので、ぜひご一読いただきたい。

今週も特徴的な資金調達の発表が見られる1週間となった。

SECTION
/

政投銀がスタートアップに人材派遣をする意味とは

政府系金融機関の日本政策投資銀行が、本格的にスタートアップ支援へ動き出した。

日本経済新聞は、日本政策投資銀行の新社長に就任した地下誠二社長のインタビュー記事において、国内で成長するスタートアップに対して、総額1,000億円の出資を計画。そのほか監査や内部統制を経験した行員等を出資先に派遣し、直接経営に関わりながら事業成長を支援することを明らかにした。

日本政策投資銀行とは、日本政策金融公庫や商工組合中央金庫と同様、政府系金融機関。融資や投資、独自プログラムなどで企業を支援する銀行だ。エネルギー分野や運輸・交通分野への投資を得意とし、過去には水力発電事業を手がける黒部川電力への融資や、宮崎県の海路を担う宮崎カーフェリーの事業再生などに尽力してきた。

今回の投資強化の目的には、昨今のスタートアップへの注目度の高まりがありそうだ。今後の投資戦略に期待したい。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2022年08月01日に公開しており、
記載されている情報が異なる場合がございます。

次の記事

記事を共有する
記事をいいねする

執筆

濱田 ひかる

会員登録/ログインすると
以下の機能を利用することが可能です。

When you log in

新規会員登録/ログイン