連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

Snowflake、M&Aクラウド、Nottaに学ぶスタートアップトレンド最前線──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。

・米国ソフトウェア歴代IPOナンバーワンのSnowflakeが話題に

・M&Aクラウドの描く新たなプラットフォーム『資金調達クラウド』って?

・14億円を調達した、AI文字起こしサービスNottaとは

・ユーザベースとEventHubが調達・提携。「イベントマーケ」が日本でも加速へ

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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米国ソフトウェア歴代IPOナンバーワンのSnowflakeとは?

Snowflakeという会社が今、注目を再び集めている。

ALL STAR SAAS FUND主催のイベント「ALL STAR SAAS CONFERENCE 2022」に同社CEOのFrank Slootman氏が登壇するということも驚きなのだが、そもそも彼が何者であり、彼が代表を努めるSnowflakeとは何かを解説した記事が驚きの連発だったこともあるだろう。

とにかく、Snowflakeは異次元だ。2020年9月、NASDAQに上場した時にバークシャー・ハサウェイが25億ドルを投じた点、創業者が一度もCEOになったことがない点、そして米国ソフトウェア史上で最も大規模なIPOだった点だ。他にもすごい点は多くあり、挙げるときりがない。

この記事の公開に際し、Snowflakeの異次元さはTwitterで多く拡散された。

異次元な企業はGAFAM以外にも存在する。そんなことを痛感したSnowflakeのすごさだった。

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M&Aクラウドの描く新たなプラットフォーム『資金調達クラウド』って?

M&Aクラウドは、事業会社を支援するマッチングプラットフォーム『資金調達クラウド』のローンチを発表した。スタートアップと事業会社のコネクションを強め、VCだけではなく事業会社からも資金調達をしやすくするための仕組みだ。

スタートアップ側が、出資を検討している事業会社を探し、メッセージを送ることができるサービスとなる。プレスリリースでは「相性のよい事業会社とスタートアップが互いに『出会う機会』はなかなかないのが現状」と課題を指摘。

昨今、事業会社によるスタートアップM&Aのニュースが目立つようになってきた。今年は、アミューズメント事業を手掛けるZIZAとDMMのM&Aが世間を騒がせた。現に、EY Japanの「EYスタートアップM&A動向調査 2021」によれば、2021年の国内スタートアップを対象としたM&Aの件数は、前年比58%増の143件と、2016年以来過去最高を記録。国内でも、大企業側・スタートアップ側双方において、M&A需要は高まってきているように感じられる。

スタートアップと事業会社の出会いは、スタートアップがパートナーを見つけ、事業を大きくしていく上でも重要だ。資金調達クラウドのサービス開始により、国内のスタートアップがさらに盛り上がることを期待したい。

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14億円を調達した、AI文字起こしサービスNottaとは

今週もまた、スタートアップファクトリーを目指すBLUEPRINTや、クラウド求人データベースなどを手がけるROXXなどによる、総額10億円以上の資金調達リリースが目立った。その中で今回は、議事録作成時や、社員インタビュー・顧客インタビューなどでお世話になることの多いAI文字起こしサービスNottaの総額14億円資金調達ニュースについて取り上げる。

Nottaは、GL Venturesをリードとし、Linear Capital、CDH Capitalなどから総額14億円の資金調達をしたと発表した。同社は、2020年設立。国内だけではなく、海外でもサービスを展開しており、累計ユーザー数は66万人を超え、利用企業社数は200社を超えたという。対応言語も114語を超えている。

また今回、Nottaは文字起こしデータの安全性を高めることを目的に、SOC2 Type1補償報告書を獲得したと発表した。その他にも同サービスは、EU圏の個人情報保護法である「GDPR(一般データ保護規則)」や、カリフォルニア州の個人情報保護法「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」に準拠している。

ライター界隈でもかなり有名な文字起こしサービスとして注目を集めるNotta。今後のユーザーファーストなサービス展開に期待したい。

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ユーザベースとEventHubが調達・提携。
「イベントマーケ」が日本でも加速へ

もう1件、EventHubの資金調達にも触れておきたい。シリーズAラウンドで総額約6.5億円を調達し、累計調達額が10億円を突破したと発表した

多くのスタートアップパーソンがすでに、『EventHub』というプラットフォームを何らかの形で利用したことがあるのではないだろうか。イベントマーケティングとして、累計350社以上、イベント数では1,000回以上の活用がなされてきた。

また、ユーザベースとは同時に、資本業務提携も締結。

「EventHub社が持つイベントマーケティングプラットフォームとしての強みと、ユーザベースが持つビジネスデータとコンテンツの力を掛け合わせ、日本におけるB2Bイベントマーケティングの進化を加速することを目指します」とコメント。なお、EventHubはユーザベースの持分法適用関連会社となる。

少なくないスタートアップに対し、大きな影響を与えるかもしれないこの調達と提携。引き続き事業展開をチェックしていきたい。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2022年11月04日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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