連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

年収800万円以上のエンジニア約9割フルリモートが判明!今後の転職動向は──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から4本のニュース・話題をピックアップ。

・ファインディ、エンジニアの転職動向を公開!出社回帰で4割強が転職意欲

・GCP、727億円ファンド組成&SF拠点を開設。さらなる投資拡大へ

・福岡市のスタートアップの構図とは?F Venture地図を公開

・Luup総額約45億円の調達を発表!2023年中のエリア拡大も発表

について見ていく。

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ファインディ、エンジニアの転職動向を公開!
出社回帰で4割強が転職意欲

アフターコロナ。大企業を中心に、スタートアップでも出社回帰の流れが加速している。しかし、実際のメンバー単位ではこの流れに対してどのように見ているのだろうか。

そんな疑問の回答ともなるリリースがファインディから公開された。同社は395名のITエンジニアに対して「転職や働き方に関するアンケート調査」を実施。その結果、 出社回帰の影響を受けた4割強のエンジニアが転職活動を実施しており、年収800万円以上のITエンジニアの約9割がリモートメインで勤務していることがわかった。

今回の調査発表を受け、Twitterでは「ついにデータも出てきたか」、「注目の内容」といったコメントが相次いだ。

今後、ハイレイヤーのエンジニア採用を行っていく上で、「フルリモート」条件をなくすことは慎重になった方がいいのかもしれない。

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GCP、727億円ファンド組成&SF拠点を開設。
さらなる投資拡大へ

今週はファンド組成が相次いだ週となった。

ANOBAKAは、GenerativeAI(生成AI)ネイティブなスタートアップに特化した創業支援ファンド組成を発表。GenerativeAI代表格であるChatGPTを中心として、領域に特化したGenerativeAIサービスが今後加速していくと予測。GenerativeAIサービスを生み出す起業家向けの投資を行っていくという。

グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)が総額727億円ファンドを組成したとのニュースもまた驚きだった。1社あたり最大100億円規模の投資を可能とし、日本の次世代産業創造の契機となりうる市場・テーマに取り組むユニコーン・デカコーン企業を創出していくことを狙うという。ファンド規模が総額1,000億円に迫る規模となり、注目を集めたニュースとなった。

また同日、GCPは米サンフランシスコに新拠点を設立したとも発表。日本から世界市場へ挑戦するスタートアップのグロースに貢献していくようだ。

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福岡市のスタートアップの構図とは?
F Venture地図を公開

スタートアップで盛り上がっている都市の一つ、福岡市。今回はそんな福岡市のスタートアップ地図を紹介したい。

福岡市に拠点を構えるF Venturesは、「福岡市スタートアップ地図2023」を公開した。スタートアップ都市ふくおか宣言から2022年9月で10年が経つ。宣言時、2012年の資金調達額は約2億円だったものの、2021年には約254億円と10年で120倍以上の成長を成し遂げた。

特に2022年は目まぐるしく、ユーザベースが発表した『Startup Finance 2022』によると、2022年の福岡スタートアップの資金調達額は353億円となり、東京都に次ぎ全国で2番目の調達額となった。

2023年以降も、シード調達を中心に資金調達の発表が相次いでいる。建設・製造現場向けコラボレーションツールを提供するクアンドが3.8億円の資金調達を実施。お魚サブスクサービス「フィシュル」を運営するベンナーズは8,000万円の資金調達を発表した

そのほかにも急成長しているスタートアップの福岡進出も相次いでいる。LayerXなど非福岡本社スタートアップ7社が新しく福岡に拠点を構えた。

地方のスタートアップといえば、福岡が先頭を行く。今後も各地域のスタートアップの動向には注視していきたいところだ。

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Luup総額約45億円の調達を発表!
2023年中のエリア拡大も発表

電動マイクロモビリティのシェアリングサービス『Luup』を手がけるLuupは、エクイティファイナンスとデットファイナンス併せて総額約45億円を調達したと発表した。Spiral Capitalをリード投資家として、新規投資家として31VENTURES、三菱UFJ信託銀行などが参画。今回の資金調達により累計調達額は約91億円となった。

今回調達した資金は、2023年7月1日の改正道路交通法の施行に向けた安全対策の強化や新しい交通ルールの啓発、ポートの拡大や車両・アプリの改善にて利用するとのこと。エリア拡大も目指しており、現在すでに東京や京都、大阪、神戸など6都市に展開中。今後も拡大を目指しているとのことだ。

一方でBeamやSWINGといった、競合他社の国内進出も気になるところ。今後のLuupの拡大戦略に注目していきたい。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2023年04月28日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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