PdMの成長戦略──キャリアに悩むPdM中級者に送る、もう一段階上を目指すための「視座」と「処方箋」
PdMとしてキャリアを重ねる中で、ふと湧く問い
──「自分の判断軸、ずれてないか?」「もっと成果を出すには、何が足りないのか?」
スタートアップのプロダクト開発を牽引する、いわば“花形”のような役割ともイメージされるPdM。その仕事は、刺激的であると同時に、常に正解のない問いと向き合い続ける孤独な戦いでもあります。なんとかして試行錯誤を繰り返し、一つずつ前進し、KPIの変化と向き合いながら、事業だけでなく自分自身をも成長させていこうと奮闘する日々を送っていることでしょう。
そして数年ほど取り組むと、多くの人が「成長の踊り場」を実感するようになります。事業においても、自分自身においても、どちらもです。
本特集では、そんな”PdM中級者の壁”に直面するあなたへ、新たな視点と実践的なノウハウを提供したい。
FastGrowが厳選した経営者やPdMたちの知見を基に、キャリアの羅針盤となるヒントをお届けします。
PdMという役割の再定義―「プロダクトマネジメント」の本質を理解する
PdMの仕事は多岐にわたり、その役割は企業/事業フェーズによって大きく変化していきます。「気がつけば、今のフェーズで最優先に考えるべきは、このタスクじゃなかった!」ということが、よく起こります。
とにかく顧客の要望に応えよう。KPIにつながるアクションを進めよう──。そんなかたちで、視野の狭まりを感じた経験がある読者も多いのではないでしょうか。実際にスタートアップ・ベンチャー企業でプロダクトマネジメントの現場に身を置くみなさんから、よく聞く声です。まずは、役職を再定義し、「プロダクトマネジメントの本質」を理解することが、次のステージへ進むための第一歩になります。そのための必読記事を、いくつか紹介しましょう。
【完全ガイド】PdMの役割・キャリアチェンジプランを徹底解説!
▶企業フェーズ別に見るPdMの役割の違いが解説されています
▶PMやPOとの違い、エンジニアとの関係性について、わかりやすく端的にまとめられています
ユーザーファーストを突き詰めれば、PdMとマーケターは一体になる──リブセンスが試みる「P&M」という職種の定義
▶プロダクト開発とマーケティングを融合させ、ユーザーファーストを徹底する試みとして、注目すべき挑戦の事例です
身に着けるべきは“仮説検証力”──PdMが起業家に向いている理由とは?メルカリOB樫田・中島のプロダクト談義
▶プロダクトマネジメントの本質がどこにあるのか?という深遠な問いに対する一つの答えとして「仮説検証力」にフォーカスして語り合われた記事です
明日から使える!PdMの実践知とフレームワーク
頭ではわかっていても、日々の業務に追われて実践できないことはありませんか?ここでは、PdMとして成果を出すために知っておくべきフレームワークや資質を具体的に紹介します。
事業開発者・プロダクトマネージャーが知っておくべきフレームワーク7選
▶ PMは多様なスキルが求められる総合格闘技のような仕事—PM Club代表 佐々木 真氏(@shin_sasaki19)のnoteです
n=1の課題を、しゃぶりつくせ!業界変革プロダクトを創る秘訣は、「顧客層を広げ過ぎない」こと──ロジレスと倉庫事業者の蜜月関係に学ぶ、プロダクトマネジメントの要諦
▶闇雲に人を増やすのではなく、プロダクトの本質的な価値を追求することが事業成長につながるという考え方が、実践論と共に語られます
全ては理想的な患者体験のため。真の“シームレス”実現に向け、現場の業務設計から作り込む、Linc'wellのPdMによる妥協なき挑戦【FastGrow副編集長のプロダクト体験談あり】
▶プロダクトマネジメントにおける「現場を知ること」の重要性がよくわかる事例です
▶PdMに求められる資質は、具体的な落とし込みと言語化力である。Sansan 西場氏(@m_nishiba)
機会の「バリエーション」と「場数」こそが価値の源泉──リクルート新規事業開発PdMに訊く、個の経験値を左右する組織構造の真実
▶PdMを育てる組織構造について、リクルートという多事業・他プロダクト企業での試行錯誤を基に語り合ってもらいました。
▶ PdMのキャリア戦略—dely 奥原 拓也氏(@okutaku0507)のnote
今、活躍しているPdMたちの「生の声」
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、日々の業務の壁を乗り越えてきた、彼ら/彼女たちの「仕事術」に隠されています。実際に今、第一線で活躍するPdMたちが、何を考え、どう行動しているのか。そのリアルな声から学びを得ましょう。
スタートアップやベンチャーで今、最前線で活躍するキーパーソンを徹底解剖。
単なるキャリアストーリーではなく、彼らがどのようにしてこれまでの成功を築いたのか、その思考のプロセスや判断の軸を深掘りすることで、あなたのプロダクトを成長させるヒントを見つけ出せるはずです。
最後に
PdMとしてさらなる高みを目指すために、本記事を通じて得られた学びを3つのポイントで振り返ります。
1.客観理解・俯瞰視点を忘れず
事業グロースの中における「プロダクトマネジメント」の立ち位置や期待役割を、客観的に理解しようとし続けましょう。
2.机上の空論ではない「実践知」を知り、身に着け、武器にする
「N=1分析」「言語化力」「仮説検証力」など、第一線で活躍するPdMたちの思考法やフレームワークを学び、日々の業務に活かすヒントが、インターネット上のコンテンツからすぐに見つかります。真似しない手はありません。
3.事業グロースのために奮闘する、リアルタイムの「生きた経験」から学ぶ
新たなインタビュー記事やnote、そしてイベント登壇などのコンテンツからも貪欲に学び、「自分と同じ環境に身を置くPdM(や経営者)たちが、どのような試行錯誤をしているのか」を追体験することで、新たな発見が多く得られるはず
さて、最後に、「生きた経験」を学ぶには、PdMだけでなく経営者や事業責任者の生の声を聞き、その温度感を直に感じることのできるイベントこそが、最適です。だからFastGrowは、起業家・経営者・事業責任者から実践論を共有いただくイベントを企画しています。
2025年8月にはFastGrow Shapers Forumと題し、若手ベンチャーパーソンの挑戦やキャリア開発を力強く支援するための大型イベントを企画しています。経営者のリアルな声、失敗談、オフレコトークから得られる新たな視点を得て、あなたのキャリアの羅針盤を見つけるため、ぜひご参加を検討ください。
イベント間近!
こちらの記事は2025年08月29日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。