薬が効かなくなったがんへの、治験段階の新薬候補──世界初のメカニズムに挑むFerroptoCure
FastGrowが実施した特別アンケートでは、シード〜シリーズAの140社のうち51.8%がCOOを、66.0%が「将来の幹部候補」を募集していた。
だが、同じ肩書を掲げていても、実際に委ねられる経営課題や意思決定の範囲は会社ごとにまったく異なる。本連載「事業開発のその先へ──アーリー期スタートアップ140選」では、アンケートに回答した企業を一社ずつ取り上げ、その会社がいま抱える経営課題と、そこに参画する人材がどこまでの意思決定を担うのかを具体的に見ていく。今回紹介するのは、株式会社FerroptoCureだ。
この会社の魅力を一言でいうと?
「フェロトーシス」という細胞死のメカニズムを標的に、日本発・世界初クラスの抗がん薬を開発する臨床段階の創薬スタートアップ。
募集中の経営ポジション
シリーズAで助成金(AMED創薬エコシステム事業)含め9.6億円を調達したFerroptoCureで、代表・大槻雄士氏とともに事業を牽引する将来の事業責任者候補。日本での第1相試験や各種支援プログラムを土台に、今後の適応拡大や海外治験、パートナーシップ構築など、グローバル事業としての成長シナリオを経営目線で描き、実行していく。「世界初メカニズム×日本発×グローバル展開」という稀少な組み合わせに、経営として腰を据えて向き合えるポジションだ。
事業概要
酸化ストレスによって引き起こされる細胞死現象「フェロトーシス」を標的とした、抗がん剤をはじめとする治療薬の開発を行う。がん細胞に高発現するタンパク質xCTとALDHを阻害することでフェロトーシスを誘導する、独自メカニズムに基づく創薬に取り組んでいる。2024年には第1相臨床試験を開始。フェロトーシスはアルツハイマー病などの神経変性疾患等にも関与するとされ、がん領域を超えた応用可能性も見据えている。
FastGrow的「ここがすごい!」
「外科医として救えなかった患者の経験が、新しい抗がん剤の発見につながった」
代表の大槻雄士氏は、外科医として臨床現場で既存治療では救えないがん患者と向き合い続け、その経験から研究者へ転身した人物だ。慶應義塾大学医学部先端医科学研究所で、フェロトーシスを標的とした全く新しい作用機序を持つ抗がん剤の研究に基礎から一貫して取り組み、First-in-Classとなりうる独自のシーズを創出した。日本のがん研究の第一人者である佐谷秀行氏が取締役として名を連ね、Forbes JAPAN主催のアカデミア起業家ピッチで最優秀賞を受賞するなど、技術と事業構想の両面で高い評価を得ている。
いま若手経営人材が飛び込むべき理由
「創業直後のカオスを抜け、世界の標準治療を目指す土台が整った今」
創業直後のカオスとは異なり、サイエンスと臨床開発の基盤が一定程度整った現在のフェーズだからこそ、「世界初メカニズム×日本発×グローバル展開」という稀少な組み合わせに、経営として腰を据えて向き合える。このユニークなメカニズムに基づくパイプラインを、日本発の強みを活かしながら、世界の標準治療の一つと呼べるレベルまで育てていく。豪州子会社もすでに設立しており、グローバル展開の土台づくりに、経営として深く関わっていける。
もっと知りたい!と思ったら見ておきたいコンテンツ
【関連リンク】
こちらの記事は2026年10月22日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。