連載事業開発のその先へ──アーリー期スタートアップ140選

製造現場に、スマート工場実現のための基幹インフラを届ける──国内最大産業のOSづくりに携われるSmart Craft

FastGrowが実施した特別アンケートでは、シード〜シリーズAの140社のうち51.8%がCOOを、66.0%が「将来の幹部候補」を募集していた。

だが、同じ肩書を掲げていても、実際に委ねられる経営課題や意思決定の範囲は会社ごとにまったく異なる。本連載「事業開発のその先へ──アーリー期スタートアップ140選」では、アンケートに回答した企業を一社ずつ取り上げ、その会社がいま抱える経営課題と、そこに参画する人材がどこまでの意思決定を担うのかを具体的に見ていく。今回紹介するのは、株式会社Smart Craftだ。

この会社の魅力を一言でいうと?

製造現場の工程管理・品質管理・在庫管理をワンストップで統合管理するクラウド製造実行システム「Smart Craft」を通じて、製造現場の"今"をリアルタイムで見える化する事業。


募集中の経営ポジション

プレシリーズAラウンドで大手制御機器メーカー系ベンチャーキャピタルからのエクステンション出資を含め、これまで累計4億円超を調達したSmart Craftで、代表・浮部史也氏とともに事業を牽引する将来のCMOやVPoE、VP of Sales/CS候補。国内GDPの約2割、従事者1,000万人超を占める製造業という国内最大産業に対し、工場向け基幹システムというOSそのものを変革していく。PMFからグロースへ向かう急成長フェーズならではの、圧倒的な裁量を持って挑めるポジションだ。


事業概要

製造業DXという領域には、部品の調達や見積もりを効率化するサービスが多く存在するが、Smart Craftが向き合うのは、それとは別の課題だ。「今、工場のどのラインで、何が、どれだけつくられているか」という、生産の現在地そのものを可視化する。工場ごとに設備や工程、記録項目が異なるため、これまで個別開発・個別カスタマイズが当たり前とされてきたこの領域に、SaaSというアプローチで製造実績の記録項目や入力方法を柔軟にカスタマイズできる特許出願技術で挑む。この技術により、工場ごとにゼロからつくり直す必要のあった仕組みを、1つの製品として複数の工場に展開できるようになった。タブレットやスマートフォンから入力された実績データはクラウド上で自動集計され、工程管理・品質管理・在庫管理を一気通貫でデジタル化する。


FastGrow的「ここがすごい!」

「キーエンスの現場解像度と、アクセンチュアの戦略思考。異色の組み合わせ」

代表の浮部史也氏は、慶應義塾大学法学部を卒業後、新卒でキーエンスに法人営業として入社し、その後アクセンチュアで戦略コンサルタントを務めた経歴を持つ。現場に徹底して足を運ぶキーエンス流のリサーチ力と、事業構造を俯瞰するコンサルティングの視点、その両方を併せ持っている。2021年の創業から初受注まで丸2年、事業転換も経験する泥臭い積み重ねの末に、大幅なプロダクトリニューアルを実現。ジェネシア・ベンチャーズが2ラウンド連続でリードし、プロラタ以上のシェアアップとなる追加投資を決断するなど、投資家からの信頼を積み上げてきた。


いま若手経営人材が飛び込むべき理由

「国内GDPの2割を占める産業なのに、いまだ紙とExcelで動いている現場が多い」

日本の製造業は国内GDP全体の約2割を占め、従事者も1,000万人を超える日本の基幹産業でありながら、平成以降のバブル崩壊やリーマンショックを経て、多くの現場がいまだ紙やExcelによるアナログな管理から抜け出せずにいる。Smart Craftは、この巨大産業のオペレーションを支える基幹システムそのものを刷新しようとしている。PMFを達成しグロースフェーズへ向かう今だからこそ、国内最大産業のOS変革という規模の挑戦に、圧倒的な裁量を持って関われる。


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こちらの記事は2026年10月26日に公開しており、
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