すべての女性が通るのに、これまで正解がなかった「更年期」──京大医学とAIで科学的エビデンスを実装するYStory
FastGrowが実施した特別アンケートでは、シード〜シリーズAの140社のうち51.8%がCOOを、66.0%が「将来の幹部候補」を募集していた。
だが、同じ肩書を掲げていても、実際に委ねられる経営課題や意思決定の範囲は会社ごとにまったく異なる。本連載「事業開発のその先へ──アーリー期スタートアップ140選」では、アンケートに回答した企業を一社ずつ取り上げ、その会社がいま抱える経営課題と、そこに参画する人材がどこまでの意思決定を担うのかを具体的に見ていく。今回紹介するのは、株式会社YStoryだ。
この会社の魅力を一言でいうと?
更年期症状を京都大学との共同研究に基づくAIで個別最適化し、女性の健康課題を科学的に解決する事業。
募集中の経営ポジション
プレシリーズAで京都大学イノベーションキャピタルなどから調達したYStoryで、共同代表・Janet Yu氏、Sherry Shi氏とともに事業を牽引する将来のCOOや法人営業、事業責任者候補、D2Cブランドマネージャー。国内No.1規模の更年期ケアアプリ「JoyHer」の個人向け・法人向け両サービスを軸に、事業戦略、営業、プロダクト、組織づくりまで経営全体をリードする。日本でも世界でもまだ正解の形が存在しない市場で、0→1、そして1→10のフェーズを担えるポジションだ。
事業概要
京都大学との共同研究に基づき、更年期症状のデジタルケアを提供するアプリ「JoyHer」を運営する。7万人超のユーザーデータと、10年分の国際医学論文データベース、京都大学産婦人科の知見を組み合わせた独自アルゴリズムで、200〜300種類にのぼる個人差の大きい更年期症状に対し、一人ひとりに合わせた運動・栄養・メンタルケアのプログラムを提供する。法人向けには、女性特有の健康課題による離職を防ぐ伴走型サービスも展開し、組織課題の可視化レポートや管理職向けセミナーまで一気通貫で支援する。約8割のユーザーが利用開始から1〜3ヶ月で症状の改善を実感しているという。
FastGrow的「ここがすごい!」
「IBMのデータサイエンティストと、Roland Bergerの戦略コンサル。畑違いの2人が挑む更年期の科学化」
代表のJanet Yu氏は、IBMでデータサイエンティストとして保険業界の機械学習・アルゴリズム開発に従事したのち、京都大学でMBAを取得し、Arthur D. Littleでヘルスケア領域の経営戦略支援を手がけてきた。共同創業者のSherry Shi氏は、シンガポール・南洋理工大学で応用数学の博士号を取得し、Roland Bergerで海外市場戦略や新規事業開発をリードしてきた人物で、自身の更年期の経験も創業の原点になっている。データサイエンスと経営戦略、それぞれの専門性を持つ2人が京都大学産婦人科と共同研究を進めたことで、デジタル介入による更年期症状の改善(SMIスコア平均約13ポイント改善)という医学的根拠を実証するに至った。この学術的な裏付けが、京都大学イノベーションキャピタルやあすか製薬CVCといった専門性の高い投資家からの信頼にもつながっている。
いま若手経営人材が飛び込むべき理由
「すべての女性が通る道なのに、"気持ちの問題"で片付けられてきた課題」
更年期は、すべての女性が必ず経験するライフステージでありながら、専門医の不足や「症状は改善しない」という思い込みから、これまで十分なケアが届いてこなかった。国会でも取り上げられるほど社会的関心が高まる一方、日本にも世界にも、まだ確立された「正解」が存在しない市場だ。YStoryは、テクノロジーとエビデンスを軸に、この社会構造そのものを変えようとしている。プレシリーズAというまだ組織の小さいフェーズで、事業戦略から営業、プロダクト、組織づくりまで経営全体に関わりながら、0→1と1→10の両方を経験できる。
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こちらの記事は2026年11月02日に公開しており、
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