「専門医の偏在」という難題に風穴を──2,000人ネットワークで診断・治療の最適化に挑むMedii
FastGrowが実施した特別アンケートでは、シード〜シリーズAの140社のうち51.8%がCOOを、66.0%が「将来の幹部候補」を募集していた。
だが、同じ肩書を掲げていても、実際に委ねられる経営課題や意思決定の範囲は会社ごとにまったく異なる。本連載「事業開発のその先へ──アーリー期スタートアップ140選」では、アンケートに回答した企業を一社ずつ取り上げ、その会社がいま抱える経営課題と、そこに参画する人材がどこまでの意思決定を担うのかを具体的に見ていく。今回紹介するのは、株式会社Mediiだ。
この会社の魅力を一言でいうと?
医師が全国のエキスパート専門医に無料で相談できる場をつくり、製薬企業との協業で事業として成り立たせる。患者により良い医療を届ける会社。
募集中の経営ポジション
Mediiで、代表・山田裕揮氏とともに事業を牽引する将来のCTOやVPoE、CPGO(Chief Product Growth Officer)候補。2,000名超のエキスパート専門医と2万件超の症例相談データを持つ「Medii Eコンサル」、累計検索数20万件超の医師向けAI検索「Medii Q」のプロダクト戦略やマーケティング、開発を担う。サービスは医師に無料で提供し、クライアントは製薬企業だ。プラットフォームの利用拡大と製薬企業とのビジネス成長を同時に推進する。従業員48名規模で、経営との距離が近い。
事業概要
患者の診断や治療方針に悩む医師が、近くにいない各領域のエキスパート専門医にチャットで症例を相談できる、完全無料のオンラインサービス「Medii Eコンサル」を運営する。医療の急速な進歩で、ガイドラインや論文だけでは判断しきれない症例が増える一方、専門医は全国に偏在している。医師同士の対話は、新たな診断や治療方針の見直しにつながる。新薬が必要な患者に届かない壁を越えたい製薬企業とはプロジェクトを展開しており、医師と製薬企業の双方と連携して、必要な治療を患者に届けている。
FastGrow的「ここがすごい!」
「代表自身が指定難病患者。当事者としての視点が事業の根幹にある」
代表の山田裕揮氏は医師であると同時に、自身も指定難病の患者であるという当事者性を持つ。医療を届ける側と受ける側、その両方の視点を持つ代表のもとで、Mediiは医師と製薬企業の双方と同じ目的を共有しながら事業を組み立ててきた。この原体験に基づくビジョンへの強い共感が、グロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家とするシリーズAでの資金調達や、ファストトラックイニシアティブといった医療領域に知見を持つ投資家からの支持にもつながっている。
いま若手経営人材が飛び込むべき理由
「“四方よし”の事業モデルを、経営の当事者として動かせる」
Mediiの事業は、医師にはサービスを無料で提供し、製薬企業との協業で成り立っている。プラットフォームの利用が広がるほど、患者に最適な医療が届き、製薬企業とのビジネスも伸びる。患者、医師、製薬企業、社会の"四方よし"が一つの事業で回る構造だ。社会的意義と収益の両方を建前でなく本気で追求する経営を、従業員48名のいまだからこそ、当事者として担える。
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- 医師の“行動変容”を起点に「誰も取り残さない医療を」──Mediiに学ぶ、社会性と経済合理性をトレードオンする、独自のポジショニング構築術とビジネスモデルの生み出し方
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こちらの記事は2026年10月22日に公開しており、
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