スタートアップ歴3年以上人材へ、AI時代の「市場価値の高め方」をFLUX COO布施氏と考える

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インタビュイー
布施 元大郎

FLUXに創業メンバーとして参画しCOOに就任。全社の戦略企画、新規事業開発、M&Aなどを管掌。組織は300名を超え、累計の資金調達額は100億円に到達。複数事業による事業成長を牽引している。慶應義塾大学法学部卒業。

スタートアップで華々しく活躍する若手の多くが過酷な環境での試行錯誤を経て、世に価値を生むべく日々奔走している。その挑戦では様々な経験を積むことができるはず。だが「将来のキャリアの選択肢を広げるものになっている」と、自信を持って言えるだろうか。

AIが産業構造を根底から変えつつあるのと同時に、スタートアップでキャリアを歩むことも一般化してきた昨今。ビジネストレンドの移り変わりは激しい。様々な情報に断片的に触れるうち、「どのような環境でどのような経験を積むべきか」についての悩みが深まってしまう人も増えているようだ。

今回はFLUXでCOOを務める布施元大郎氏の視点を通じて、「スタートアップキャリアのその先」に光を当てる。SaaS事業を起点としつつ、その業容を拡大しながら飛躍的な事業成長を遂げ、2025年6月には累計資金調達額が100億円に到達したFLUXにおいて、多くの人材採用を牽引しつつ、スタートアップシーンの変化をとらえてきた同氏。「スタートアップらしい挑戦と成長」に身を投じてきた読者に向けた、布施氏のキャリア論を届ける。

  • TEXT BY YUDAI FUJITA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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「トレンドに踊らされているスタートアップ人材」になってしまっていないか

日本のスタートアップを取り巻く環境は黎明期を過ぎ、起業ブームは一定落ち着いたと言えるだろう。そしてここ数年、特にAIを中心として、テクノロジーの進化はさらに加速。スタートアップエコシステムにおけるビジネス潮流の変化のみならず、大企業の戦略転換も見え始めている。そうして産業構造そのものが、大きく変化しようとしている。

こうした変化が、スタートアップで活躍する一人ひとりのキャリアにも影響を与え始めている。「テクノロジーやビジネスのトレンドに囚われた選択をしてしまうと、将来のキャリアが見えなくなってしまうこともある」という布施氏の指摘に基づき、考えていこう。

布施「トレンドを押さえてキャリアを見通している」と話す人は多いです。しかし、よくよく聞いてみると「トレンドに踊らされてしまっているのでは?」と感じるケースもあります。

これまでのトレンドとして、SaaSが高く評価されたり、シリアルアントレプレナーが創業期から大型調達をする例が目立っていたり、コンサルティングファームの業績が軒並み高まっていたり、気になる動きがいろいろあると思います。ですがそれぞれについて明確な答えや意見を持つ人は、それほど多くないかもしれません。

布施氏が採用候補者と数多く接する中で感じているのが、「キャリアを考える中で、表面的なトレンドに踊らされてしまっていないか?」という不安だ。

たとえばSaaS企業に対する期待や評価が、数年前に一気に高まったことを、読者の多くが認識していると思う。では、その後の市況変化をどれだけ把握できているか?そしてそんな時代変化の本質は何だったのか?そこまで想いを巡らせているだろうか?

布施私たちが創業当初に手がけたBtoB SaaS事業は、今も中核を担っている事業の一つです。SaaSビジネスモデルの特徴は、コンサルティングファームやSIerが労働集約的に担っていた領域を、プロダクトとカスタマーサクセス(CS)によって効率的に解決しようとした点にあると私は考えています。

このアプローチをとることで、「SaaS企業の多くは、従来の企業よりも一人あたりの生産性を飛躍的に高めることができる」という期待が膨らみました。もう少し具体的に言えば、将来の利益やその成長率が非常に大きくなると考えられてきました。

2025年6月時点で、ARRや年間売上高で100億円を超える規模のSaaS企業は十数社にまで増えている。だが、期待されていた「高利益」という観点から考えるとまだまだ途上と言えるだろう。年間数十億円規模の営業利益を創出する上場SaaS企業は数えるほどしかない。

布施SaaS企業の多くが、事業を増やしながら売上規模を拡大させており、日本におけるDXの進展に大きく貢献しているのは事実です。ですが現時点では、社会の期待値を大きく上回ることまではできていないかもしれません。その理由の一つとして、日本においては「CSのコストが高くなりがち」という点があるのではないかと考えています。

SaaSが広く一般化したアメリカと比較すると、企業の中の情報システム部門が小さく、抱えている社内のITエンジニアやマーケターをはじめとする専門人材も非常に少ない。そのため新たなバックオフィス系以外のソフトウェアをスムーズに導入するハードルが高いのではないかと。

そこで、SaaS企業のCSが力を入れて導入支援を行っていくことになります。ただ「お客様商売」という感覚が今も根強く残る商慣習の影響もあり、CSの工数は大きくなり、人件費が当初の想定以上にかかり、利益の継続創出がなかなか達成されない。これが私の仮説です。

その裏側でコンサルティングファームなども成長しているというのは興味深い話ですよね。日本ではSaaS企業が台頭しながら、同時に以前からDXに取り組んできたコンサルティングファームやSIerもみんなで成長し、より大きな市場が作られていっているのではないでしょうか。

SaaSスタートアップで、本質的なDXに携わる経験を積みたい──。そう考えるビジネスパーソンは多かった。SaaSスタートアップによって進んだDXも間違いなく多い。一方でコンサルティングファームなどによって主導されたDXの動きもまだまだ多いと言えるかもしれない。

布施採用面接において「DXに関わりたい。SaaSがトレンドだからFLUXを志望しています」といった趣旨の発言をいただくことがあります。その際は必ず、SaaSだけに囚われることなく、FLUXの事業全体の構造を自分なりに捉えてくれているのかどうか、質問をしながらしっかりと確かめるようにしています。

FLUXを含め、SaaS事業を手がけてきた企業も、他のビジネスモデルを積極的に取り入れ、ミッションや顧客価値に向けた事業拡張を進めている。こうした企業戦略の理解について、しっかりと深めていきたいところだ。

布施たとえば同じように企業活動のDXを実現しようとするコンサルティングファームは、ソリューションの中にBPOや受託開発などのモデルも取り入れ、事業を伸ばしています。また、上場しているSaaS企業でも、プロフェッショナルサービス(≒コンサルティングサービス)をはじめとした新サービスに手を広げながら企業価値を高めようとする動きが目立ってきました。

DXによる社会変革を、いかにして現場で本格的に実現させていくのか?そんな実行力・推進力こそが問われていると感じます。

SaaSも、コンサルティングも、SI(システムインテグレーション)も、あくまで手段でしかない。「これからSaaSが伸びるから、SaaSの現場に身を置こう」という観点にとどまることなく、「SaaSに期待されている『DXの実現』という大きなトレンドを捉えたキャリア開発」に目を向けていくことが重要なのではないか。

布施SaaSスタートアップ、コンサルティングファーム、その他にも様々なプレイヤーが増えてきており、DXやAI活用に携わるキャリアの選択肢は非常に多くあります。その中で、トレンドだけでキャリアを選ぶのは危険だと感じます。

例としてDXやSaaSについてお話しましたが、キャリアを考えるうえでも、目に見えるトレンドに踊らされるように焦って行動を起こすのではなく、その流れや本質を主体的に確かめに行き、「今動くべきか?それとも?」とじっくり考えてみるのが大事だと思っています。

そして、まず「トレンド云々ではなく、そもそも自分は何をしたいのか」という点を見つめ直してみるのはいかがでしょうか。

私たち一人ひとりのキャリアにおいても、今から5~10年の間の過ごし方は、非常に重要です。AIが浸透していく中で、自分の人生をどの領域にベットするべきなのか、一人ひとりが真剣に考え、自分のやりたいことを深掘りして、キャリアについての決断を積み重ねてほしいと思っています。

熱狂できるビジョンを掲げて突き進むスタートアップには、夢がある。そんなスタートアップにベットする上で、働きに対する正当な評価と報酬を、本当に得られているだろうか。現実を目の当たりにして、一種の“スタートアップ疲れ”を感じ始める人も生まれ始めている。

布施スタートアップならではの「大きなミッション・ビジョン」の中で、「カオス耐性」や「スピード感」を培う経験はたしかに貴重です。この先の様々な場面で、それは活きるでしょう。

しかし、そんな現状に固執しすぎている可能性はないでしょうか?少しでも気になるのであれば、まさに一度考え直してみる良いタイミングだと思います。少し強い表現ですが「キャリア(についての考え方)を清算したほうがいい」とも言えます。

スタートアップそのものを悪としているのではない。FLUXもまた、スタートアップとして躍進を続けてきた企業のひとつである。ただ、布施氏は「スタートアップでの経験が、充実したキャリアの礎になる」という安直な考え方は危険だと伝えたいのだ。

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スタートアップ経験者の次なる成長を最大化する3つの条件

では、どのような環境であればキャリアを良い方向に“清算”できるのだろうか。スタートアップで一定の経験を重ねてきた人材が、さらなる成長とやりがいを求める場合、それはどのような条件を満たす環境なのだろうか。

布施氏とFastGrowとのディスカッションから導き出したのが、この3つの条件だ。

取材内容等を基にFastGrowにて作成

1つ目は、「事業成長に○○な貢献をした」とはっきり言えるような客観的成果(≒トラックレコード)を獲得する基盤となること。トラックレコードの獲得に必要なのは、努力に見合う正当な評価である。この評価の中には、報酬などの金銭的な条件はもちろん、充実した実績が得られるかどうかも含まれる。やりがいやビジョンへの共感だけをキャリアの判断軸とせず、正当な評価を得られる環境を見極めることが重要だ。

2つ目は、AI時代に即したスキルを磨き、進化させられる環境であること。AI時代においては、専門性・汎用性それぞれがどのように市場で評価されていくのか、まだまだ不透明であり、議論が錯綜している。これから先、「デジタルと具体業務の接続」を進められる“専門性”が重要な場面もあれば、業務の構造化・システム化やデータ活用などに幅広く対応できる“汎用性”が重要になる場面もあるだろう。

いずれにせよ、AIを一つの手段として、DXの流れを自ら推し進めていく──、そんな経験を積み重ねられる環境に身を置くことが肝要なのではないか。

3つ目は、社会へのインパクトを追求し、成果を出せること。事業を通じて社会に大きな影響をもたらすことは、企業規模の大小を問わず目指すものである。

昨今は大企業とスタートアップの垣根はどんどん低くなり、「大企業のほうが大きな仕事ができる」とは限らず、「スタートアップのほうが前例のない取り組みを始めやすい」とも限らない。自分にとって最適な環境はどのような企業なのか、じっくりと考えて検討することが重要になるだろう。

布施「この領域で勝負したい」「特定のテクノロジーに興味があってベットしたい」という明確な意志がある人は、それを叶えられる会社を選ぶのが良いと思います。あるいは「プロダクトを一から作りたい」と本気で思っているならば、自ら起業するのがベストかもしれません。

一方で、人生を賭けてやりたいことが今のところ見つかっていないのであれば、キャリアの選択肢を広げるために自分自身のスキルを磨いて市場価値を最大限に高めようとするのも、ひとつの道です。

仮に何かしらやりたいことを語れる人も、それが本心なのか、それともトレンドや誰かの主張から影響を受けすぎて後付けした想いなのか、一度見直す時間を作ってみてほしいです。

さて、布施氏の言葉を踏まえたうえで、自身のキャリアを振り返ってみてほしい。自らが選んだ環境で積み重ねてきたキャリアは価値化できているだろうか。そして今後のキャリアを考え、選択するときに使える適切な判断軸を自分自身の中に持っているだろうか。こうした内省を経て得られた気付きや、自らの奥底にある想いが、真に価値のあるキャリアの選択へとつながっていく。


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AI時代に求められるスタートアップでの課題解決力や推進力

布施私たちFLUXは、スタートアップ人材にさらなる成長をもたらす先述の3つの条件を、すべて満たす会社であろうと本気で考えてきました。

組織・制度面はもちろん、事業を通じて成長に直結するチャンスが非常に多い。自身のスキルを再確認すると共に、不足しているのは何かを実感することができます。

ここでFLUXの事業内容について簡単に説明しておこう。FLUXは2018年の創業からAI技術の研究・活用を進めつつ、マーケティング支援サービス『FLUX AutoStream』を展開。その後、2023年からAIコンサルティングサービスとして『FLUX Insight』を、そして2024年から人材紹介サービスの『FLUX Agent』へと事業を拡大してきた。

バラバラなビジネスを組み合わせているように見えるかもしれないが、すべて一つの軸でつながっている。創業期から特化してきたAI技術によって、日本企業に抜本的な転換をもたらすような未来を目指し、必要な事業をすべて手掛けるという方針なのだ。

出典:株式会社FLUX プレスリリース

布施会社がDXを推進する、あるいはAIを活用するとなると、社内や取引先とのオペレーションをすべて見直すとともに、マーケットのルールに沿ってそれを組み直していく必要性が生じます。この前提を理解したうえで伴走・支援するような存在が、日本では求められています。

私たちはスタートアップとしていくつもの事業をつくってきた経験を基に、大企業における変革が必要な現場に張り付く形で、AI戦略の立案から実行・改善、人材採用・育成などの業務を一手に担っています。特に、実行性の観点からオペレーションの細部にこだわり抜く姿勢は、お客様からの高い評価につながっている自負があります。

出典:株式会社FLUX コーポレートサイト

その中心事業の一つであるAIコンサルティングサービスの『FLUX Insight』をリードする人材像がコンサルティングファーム出身者だけというわけではないというのも面白い点だろう。布施氏曰く、「一定の経験を重ねてきたスタートアップ人材」の実行力こそが、この現場で活きているとのこと。

具体的には、BizDevやPdMなどを担い、課題解決力や推進力を伸ばしてきたメンバーがそろっている。前職の企業には、ゴールドマン・サックスやJPモルガンのような外資金融、キーエンスのような事業会社、さらには成長を続け規模を拡大してきたスタートアップも名を連ねる。もちろん、ベイン・アンド・カンパニー、アーサー・ディ・リトルといった外資ファームに加え、デロイトトーマツグループやPwCコンサルティングといったBIG4と呼ばれるコンサルティングファームの出身者もいる。

布施スタートアップにおけるBizDevやPdMといった経験は、まさに『FLUX Insight』をご利用いただくお客様の課題解決にそのまま活きるものです。顧客企業の内部から変革させる大きなプロジェクトを推進するという点で、リソースの限られたスタートアップで培った推進力が求められますし、プロジェクトによってはお客さまのプロダクト作りに関わることもあります。

加えて、業務効率化や大きなスケールの事業変革の経験、大規模な組織を動かす合意形成力などを培う経験も重ねられるので、キャリアの観点でも大きなスキルアップを実現しているメンバーが多いです。

いわば両利きのように複数のスキルを求められるFLUXは、「AI時代で最良のスキルが獲得できる」と言える。これまでのキャリアを一度“清算”し、新たなレベルのキャリアを歩んでいきたいと考えるあなたにとって、非常に刺激的な成長環境となるだろう。

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第三者の支援によって得られるトラックレコードと社会的インパクト

AI活用を中心に企業の経営課題を解決しているFLUXが、スタートアップ人材のキャリアの“清算”をする場として適していることがわかってきた。しかし、自ら事業やプロダクトを作り上げてきた経験があるスタートアップ人材からすると、なぜ第三者の支援にこそキャリア的な価値があるのか、いまいちピンとこないかもしれない。

布施スタートアップのBizDevやPdMの方々は本当に忙しいと思います。例えばスタートアップは正社員の入れ替わりが激しかったり、業務委託人材を活用する頻度も多いので調整業務だけでも多くの時間を費やしてしまうこともあるかと。人的リソースの浮き沈みが激しい中で勝負をし続けなければならないだけでなく、事業推進の道半ばで予算が大幅にカットされることも珍しくありません。

また、常に新たな領域についての知見・情報をキャッチアップし続ける必要性も大きく、時間をとられます。もちろんビジネスパーソンであればある程度の情報収集は必要になりますが、その範囲が広すぎると非効率的にもなりますよね。

このようなチャレンジこそがスタートアップならではの経験とも言えるかもしれませんが、こうした不安定な環境下でトラックレコードを積み重ねていくのは、至難の業です。

一方でFLUXが支援する大企業の企業変革は、前提として盤石な事業基盤があり、ある程度安定した環境の中でトラックレコードを積み重ねることができます。そしてAIによって構造そのものが塗り替えられようとしているため、新たな挑戦が何度もできるようなビジネスチャンスがそこには広がっています。

大企業がDX推進やAI活用に本腰を入れようとすると、「専門的な知見や実行力を持つ人材が社内にいない」という事態に陥ります。生成AIの登場によって内製化の希望も見えつつありますが、現実的には内部と外部の適切なリソースの切り分けを行い、ROIを見ながらコア業務のみ内部でやる形に落ち着くでしょう。

こうした背景を踏まえると、DX推進における外部パートナーへのニーズは極めて強く、そこに携わることが個人の成長機会に直結する想像もできると思います。スタートアップで培った調整能力をそのまま活用することもできます。

そのようなプロフェッショナル人材に対しては正当な報酬も得られる環境になっていると思います。

また、インパクトの大きさについても再度、強調したい。

布施スタートアップがシリーズC~Dのようなレイターフェーズに差し掛かって初めて提供できるような顧客層向けの製品であっても、大企業であれば求められる売上規模も大きいため最初からチャレンジできるケースもあります。挑戦する範囲の大きさと実現可能性も含めて、社会的なインパクトは大企業のほうが実は出しやすいと思います。

加えて、大企業には膨大なデータや顧客基盤、潤沢な予算があります。これらを活用しながらDXを一つずつ推進し、AIソリューションを実装すれば、社会的・経済的なインパクトの大きな動きとなりやすいはず。

それなら大企業に入社すれば良いのではと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大企業に入って上記のような仕事に関わるためには配置転換を含めた運の要素も必要になってきます。FLUXのようなスタートアップであれば、このようなプロジェクトが全体に占める割合が多い環境ですから、社会的なインパクトを出せる確率は大幅に高まるでしょう。

理想のキャリアは、いくつものビジョナリーなスタートアップを渡り歩き、成果を残すこと──、そんな声を聞くこともある。たしかに、著名スタートアップを渡り歩きCxO経験を積み重ねているようなプロフィールを見て、憧れを抱く気持ちも理解できる。だが、誰もがそうしたキャリアを歩むべきだと一律に考えるべきではない。それぞれの強みや好みによって最適なキャリアは異なるはずだ。

一世代前には、「優秀な人材としてのキャリアを築くなら、公務員か大企業」というキャリア観が当たり前だった。そんな中で、時代の流れに引っ張られずに先陣を切って成功したような起業家たちの物語に憧れを抱いているのなら、参考にすべきは「スタートアップキャリア」ではなく「時代の流れに引っ張られない」という点なのではないか。

時代によって、そして個々人によって、キャリア選択の最適解は変わっていく。人材市場における価値を高めていくために、自分がどこに身を置き、何をするのか。固定観念を取り払ったとき、見えてくる選択肢の幅が想像以上に広がるだろう。

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日本経済を動かす当事者へ――FLUXでこそ描ける未来がある

キャリアを“清算”するチャンスとしてスタートアップ人材はFLUXで働くことも一つの選択肢にするべきではないか。個々人にとって現実的かつ理想的な選択肢であるうえにFLUXは事業拡大に向け、採用強化を図るタイミングにある。“今”はスタートアップ人材とFLUX、両者にとって絶好の機会なのかもしれない。

布施外部環境は常に変わっていきますし、有り難いことにお客様には常に恵まれているので、正直いつ入社しても面白い経験ができると思います。スタートアップによっては入社するフェーズによって得られる経験が左右されることも珍しくありませんが、その点FLUXは常に様々なプロジェクトが動いているため、メンバーそれぞれが得られる経験に安定感があります。

一方で「どこにベットするか」という判断は早いに越したことはないですし、いつでも入れるなら、わざわざ待つ理由もないですよね。迷っている方がいるならば、まずは気軽に連絡していただきたいです。

FLUXはスタートアップ人材の入社をいつでも歓迎している。一方で、AI活用に対する大企業のニーズの高さや、FLUXのこれまでの躍進を鑑みると、FLUXの事業規模は想像以上のスピードで拡大するかもしれない。刺激的な体験と価値あるキャリアを求めるならば、今こそ入社にふさわしいタイミングだと言いたい。

FLUX全体では直近2年で2.2倍の約300名となり、2027年度には1,000名規模を目指しているという。今FLUXに携わると、これからどのような経験ができるのだろうか。布施氏の口からこぼれた展望は、長期的かつスケールの大きなものだった。

布施1〜2年のスパンで見れば、エンタープライズ向けのスタートアップなどと比較した際、得られる経験にそれほど大きな差はないと思います。しかし、3年や5年スパンで見たとき、そこには大きな差が出てくるはずです。

私たちは「日本経済に流れを」というミッションのもと、少なくとも年間売上数百億円以上の規模へと早く成長することを目指しており、5~10年というスパンで今よりもさらに多角的な事業を展開していくロードマップをすでに引いています。

「日経新聞に掲載されているニュースの多くは、実はFLUXが関与している」というくらいの状況を目指したい。これほどのスケールのミッションを掲げ、かつその実現性が高いスタートアップはなかなかないと言えるのではないでしょうか。

今後はIPOも見据えて新規事業の立ち上げに挑んでいく中で、現在のDXやマーケティング、HRのドメインに限らず、例えば不動産や金融といった全く異なる領域でチャレンジする可能性もゼロではありません。中長期的に起業したい方、事業責任者をやってみたい方も、きっと面白い経験ができると思います。

また、FLUXはメンバーの成長を最重視した組織づくりを続けてきた会社でもあります。豊富な挑戦機会とフェアな評価制度がそろった環境下であれば、これまでスタートアップで頑張ってきた皆さんが、ポテンシャルを最大限発揮できると思います。

FLUXが描く未来像には、企業変革の先にもたらす大きな社会的インパクトと、一人ひとりのメンバーが活躍する姿、双方が同じくらい色濃く、具体的に見えてくる。志高く事業に対して情熱を燃やしてきた人材が、“スタートアップ疲れ”によって本来のポテンシャルを発揮できないのは、もったいない。自分にとって最適な成長環境とキャリアについて一考するきっかけとして、布施氏の提言が読者の心に届くことを願う。

こちらの記事は2025年06月18日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

藤田 雄大

写真

藤田 慎一郎

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