一応、前提として先に補足をすると、今回経営陣はほとんど株を放出していません。51%は初期のペライチ経営陣で持っている状態です。ペライチの役員陣は1人も辞めていないので、そういう意味では僕らはまだ誰もモチベーションを切らしていないのかなと思います。

ではなぜまだやり続けているのかという観点でお話すると、「やり切っていないから」だと思っています。目指しているところは、やはりビジョン実現。「つくれる」のその先へ、というビジョンを掲げていますが、これをまだまだやり切っていないですし、やり切っていないうちはモチベーションは切れようがないと思っています。ただこのビジョンは単純に定量化もできないですし、一生やり続けているのかもしれません（笑）。

実は時間が経ったことで変化した部分も大きいのですが、視座が上がったことでモチベーションを保っている、というのが回答になります。スタートアップをやるということは、グロースを目指すことですし、グループイン前はそう思ってやっていました。でもグループインすると僕らの時価総額という概念はなくなり、急にゴールやレールがなくなったような感覚になったんです。直後はそれで体調を崩したりもしたのですが、今は時間が経ったことで、「マーケットをいかに変革するか」というワンレイヤー上の目標やゴールを目指せています。