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アート業界をブロックチェーンで変えるスタートバーンが3.1億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。

全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。

今週は日本から4社をピックアップした。

2019年3月18日〜2019年3月24日分

過去の週報はこちら

  • TEXT BY HAYATE KAWAJIRI
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スタートバーン:ブロックチェーンでアート作品を管理

スタートバーン

資金調達概要

調達額
3億1,000万円
調達先
UTEC
SXキャピタル
電通
片山龍太郎氏

サービス概要

世界中のアートサービスをつなぎ、作品への来歴や流通マネジメントを可能とするブロックチェーンネットワークを開発。ブロックチェーンの非改ざん性と相互運用性を活用した証明書により、売買の履歴だけでなく美術館での展示や貸し出し、鑑定といった作品の評価と信頼性に関わる履歴を記録できるという。​スマートコントラクトを使ったリージョンコントロールや著作権管理を含めた流通管理、アーティストへの還元金の設定も可能だ。

同社はすでに、2018年にブロックチェーンネットワークのテスト版を公開しており、そこに接続する自社サービス「startbahn.org」 に証明書発行機能を実装するなどを進めてきた。今回調達した資金を活用し、ブロックチェーンネットワークと接続ASPの開発を加速。事業提携や共同事業を含めた国内外のビジネス展開や組織体制の強化を進める。

今後は、幅広くアート関連サービスとの連携などを進めるほか、デジタルコンテンツの流通や販売管理、美術品のレンタルビジネス、高級ブランドの二次流通管理、美術品の分散所有等、広い領域の事業との連携を見据えるとしている。

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バックテック:企業導入も進む、肩こり・腰痛対策アプリを開発

バックテック

資金調達概要

調達額
2億円
調達先
エムスリー
MTG Ventures

サービス概要

腰痛タイプ判定アルゴリズムを用いて、ユーザに最適なエクササイズの提案や腰痛タイプに合わせた治療院を紹介するアプリ「ポケットセラピスト」を提供している。

ポケットセラピストでは、腰痛に関するセルフチェックを行って状態とニーズを把握した後、最適な治療院とのマッチングが行われる。必要に応じてSkypeでの専門家との相談も可能なのが特徴だ。各企業の健康経営の施策について効果判定を支援する「アセスメントプラン」と、肩こりや腰痛の軽減による生産性の向上を支援する「ソリューションプラン」を提供しており、大手企業を中心に導入が進んでいるという。

今後は開発エンジニアや営業職、カスタマーサクセスの人員を強化し、調達先となるエムスリーやMTGとの連携も検討していく。ポケットセラピストを起点に、リアルとオンラインの融合を進め、カラダの痛みで悩む世界中の人々に、最速で最適なソリューションを提供できる世界最大の“痛みのプラットフォーム”の構築を目指すとしている。

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KURASERU:入院患者と介護施設のマッチングサービス

KURASERU

資金調達概要

調達額
1億3,000万円
調達先
DBJキャピタル
SMBCベンチャーキャピタル
500 Startups Japan
個人投資家ら

サービス概要

退院後の在宅療養が困難な入院患者と介護施設をマッチングし、医療ソーシャルワーカーの退院調整にかかる業務負担の軽減を支援するサービスを提供している。

タブレットやスマートフォンに対応したネイティブアプリを開発しており、患者と医療ソーシャルワーカーとが場所を選ばずにサービスを利用できるという。今後は、リアルタイムでの退院調整を可能とし、入院在日数の適正化を実現していく。

今回の調達を受けて、同社ではAndroidおよびiOS向けモバイルアプリの開発、カスタマーサポートの充実などを図るほか、収益化に向けた体制構築を行うとしている。

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ハイドアウトクラブ:シンプルなUIで注文業務を効率化するサービス

ハイドアウトクラブ

資金調達概要

調達額
4,600万円
調達先
ジェネシア・ベンチャーズ
オプティマ・ベンチャーズ
スタートポイント

サービス概要

BARやウイスキーに関するコミュニティアプリ「HIDEOUT CLUB」を手掛けるハイドアウトクラブ。同社は今回の資金調達で、小売店などの商品注文や受注を効率化する新たなサービス「CONNECT」の正式リリースを発表した。

その特徴は、取引先がCONNECTを使っていない場合でも、自社だけの導入によって受発注の効率化が可能なこと。シンプルなUIと必要な機能だけを追求することで、ITリテラシーの低い方でも使いやすいサービス設計を実現させたという。

2018年夏には同サービスのベータ版を公開されており、約半年間での累計発注数は15万点にのぼるという。居酒屋やイタリアン、フレンチ、ラーメン屋、カフェなどの飲食店から、玩具店や美容院など幅広い業種で利用されている。今後もユーザビリティの向上、受発注関連機能の拡充、利用クライアントの拡大を進めていくとした。

今週は計4社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowは週次で調達状況を発信していく。

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執筆

川尻 疾風

ライター・編集者(モメンタム・ホース所属)。在学中に、メルマガ・生放送配信やプロデュース・マネジメント支援を経験。オウンドメディアやSNS運用などに携わったのち、現職へ。起業家やクリエイターといった同世代の才能と伴走する存在を目指す。

こちらの記事は2019年03月27日に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。