INSIGHT
NUMBER
41

企業分析の効率化を実現。「業績予測AI」のxenodata lab.が7.8億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。今週は日本から4社をピックアップした。

2019年3月25日〜2019年3月31日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY MACH HAYATE
  • EDIT BY MONTARO HANZO
SECTION
/

オクト:建設プロジェクト管理ツール「&ANDPAD」を開発

オクト

資金調達概要

調達額
14億円
調達先
グロービス・キャピタル・パートナーズ
DNX Ventures

サービス概要

施工管理から経営改善まで、現場の業務を一元管理するクラウド型建設プロジェクト管理ツール「&ANDPAD」を運営。現場写真や図面資料を集約化し、工程表が共有できる。現場と監督はチャットでコミュニケーションを行い、作業日報なども作成可能だ。

2016年3月のリリース以降、スマートフォンアプリを中心に愛用され、シェアNo.1の施工管理アプリとなった。2019年3月時点で、1600社の企業がサービスを導入しており、データが蓄積された施工現場数は130万件を超えている。

今回調達した資金は、カスタマーサクセスやプロダクト開発体制の強化に利用される。アプリに集約されたデータ活用のほか、テクノロジー導入に積極的な建設会社とのR&D、ウェアラブルデバイスの導入も検討しているという。

SECTION
/

xenodata lab.:ニュースや決算情報をAIで解析し、業績予測を行う

xenodata lab.

資金調達概要

調達額
7億8,000万円
調達先
慶應イノベーション・イニシアティブ
第一生命保険
時事通信社
ジャパンインベストメントアドバイザー
帝国データバンク
DBJキャピタル
内藤証券
ナントCVCファンド
フリービットインベストメント
横浜キャピタル
三井住友海上キャピタル
静岡キャピタル
山梨中銀経営コンサルティング
藤野英人氏
名前非公開の個人投資家

サービス概要

経済ニュースや決算情報をAIで解析し、企業の業績への影響を予測するサービス「xenoBrain」を展開。

国内外問わず30万本以上の記事に掲載された過去の経済事象の連関から、最新ニュースをもとに、将来影響を受けそうな企業や経済情報がリアルタイムで把握できる。ほかにも、上場企業3600社超の決算内容を発表後1分で分析し、レポートする機能が搭載されているなど、押さえておきたい企業情報をまとめられるのが魅力的だ。

今後は、分析対象ニュースの大幅拡充やサプライチェーン分析などの機能開発を強化により、金融機関など既存の主要顧客だけでなく一般の事業会社にも対象ユーザーを広げ、企業分析・経済分析の業務効率化を目指していく。また、出資先各社との業務提携、連携も順次発表するとのことだ。

SECTION
/

Synamon:遠隔からも手軽にできる、“VR会議”の実現を目指す

Synamon

資金調達概要

調達額
2億4,000万円
調達先
KDDI Open Innovation Fund
31VENTURES Global Innovation Fund
三井住友海上キャピタル
SMBCベンチャーキャピタル
個人投資家

サービス概要

VR空間に集まり、会議や研修などを実現させるビジネスコラボレーションサービス「NEUTRANS BIZ」を開発している。現代のビジネスシーンに必要不可欠となるインタラクティブな会話の活性化が期待されている。

現在クローズドで運用されているベータ版に管理画面の追加やシステム面の強化をした後、正式リリースは2019年4月に予定している。2019年春に発売予定の「Oculus Quest」をはじめとしたスタンドアローン端末への最適化を進め、サービスの向上を目指す。

今回の資金調達と並行し、「NEUTRANS BIZ」の拡販を目的とした法人顧客開拓のサポート、および5G×VRの先進事例創出に向けての協業を実施する。長期的には、特定の用途や領域に特化したプロダクトを作成できる「ソフトウェア開発キット」の提供を考えているという。

SECTION
/

すむたす:最短2日で入金する、中古マンション買取サービスを運営

すむたす

資金調達概要

調達額
非公表
調達先
500 Startups Japan(出資払込当時)
Gunosy Capital
SMBC ベンチャーキャピタル
デジタルマーケティングの STAUT
名前非開示の個人投資家

サービス概要

AI技術による、不動産オーナー向けの中古マンション買取サービス「すむたす買取」と、仲介会社向けのSaaS「すむたす買取エージェント」を提供する。同社では、不動産価格をほぼ自動的に査定できる独自アルゴリズムを開発しており、通常約3ヶ月から約半年近くの期間が必要となる物件売却の手間を大幅短縮している。

現時点での買取対象は、東京都内のマンションのみ。PCやスマートフォンで、マンション名、郵便番号、建物面積、間取り、部屋の5項目を入力すると、AIが買取価格を自動算出し、最短1時間で買取金額を提示、最短2日で売買契約と現金化が可能だ。

今後は、人材採用やマーケティング、プロダクトの開発体制を強化していく。また、良質な中古物件を市場価格よりも安価に購入できる販売サービスの開発にも着手しており、今夏のリリースを目指している。

今週は計4社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowは週次で調達状況を発信していく。

関連タグ

執筆

マッハ疾風

ライター・編集者(モメンタム・ホース所属)。在学中に、メルマガ・生放送配信やプロデュース・マネジメント支援を経験。オウンドメディアやSNS運用などに携わったのち、現職へ。起業家やクリエイターといった同世代の才能と伴走する存在を目指す。

編集

姓は半蔵、名は門太郎。1998年、長野県佐久市生まれ。千葉大学文学部在学中(専攻は哲学)。ビジネスからキャリア、テクノロジーまでバクバク食べる雑食系ライター。

デスクチェック

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

こちらの記事は2019年04月03日に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。