連載資金調達スタートアップのヨコガオ

入札工数を1/10へ。生成AIで27兆円の巨大市場をこじ開け、官民共創のインフラを目指すNehanの“ヨコガオ”

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重要なのは、調達額の大きさ?バリュエーション?ラウンド?いやいや、スタートアップの資金調達とは、もっと奥深く、緻密で複雑なものである。

FastGrow編集部では、調達リリースを見るたび、その裏側について思いを巡らせ、その後のビジョンについて予測や仮説立てをしてきた。そのために知りたい情報を、ぜひ外部向けにも記事としてまとめてみよう──そんな想いで始まったこの連載。

今回は、2025年12月に資金調達を発表したNehan株式会社について、その「横顔」をまとめる。

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FastGrow編集部が注目するポイント

注目ポイント1

27兆円の巨大市場「公共調達」が、政府の方針転換で変革期へ。アナログな入札業務をAIで刷新し、官民の商流をなめらかにするインフラ構築への挑戦

注目ポイント2

検索だけでなく、膨大な仕様書の要約から提案書作成まで生成AIが代行。「探す」から「提案する」へ、公共営業の生産性を劇的に変える『Labid』のプロダクト力

注目ポイント3

DNX VenturesやmintらトップティアVCが認めた、鶴巻・木嶋共同代表の「解像度」と「実行力」。シード期ながら大手企業への導入も進む、PMFの手応えと事業の堅実性

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代表を始めとした、同社のメンバーについて

(1)代表取締役CEO 鶴巻 百門 氏

調達に際してのコメント

今回のラウンドでは既存投資家であるmintに加えて、DNXをはじめとする日本を代表するVCのみなさまにご出資いただけたことを大変嬉しく思っております。

私たちが目指す先は単なる業務効率化ツールの提供にとどまりません。

公共営業領域でも生成AIの力で企業の営業体制を変革し、より多くの企業が戦略的に公共課題の解決に参画できる環境を実現します。そして「新しい公共を共に創ろう」というビジョンの実現に貢献していきます。

プロフィール

2017年に株式会社サーキュレーション入社。新卒初の支社立ち上げメンバーとして東海支社立ち上げに従事。その後、マツリカにジョインしカスタマーサクセスを担当。カスタマーサクセスSMBチームのリーダーを経験。


(2)代表取締役COO 木嶋 諄 氏

プロフィール

2017年にアライドアーキテクツ株式会社へ入社。SNSプロモーション・広告運用、カスタマーサクセスに従事。その後、 SaaSプロダクト「echoes」を契約する約50のエンタープライズ顧客の営業マネージャーを担当。SNSアカウント運用やSNSデータを活用した公共入札を複数経験。


(3)取締役 / CTO 池水 大揮 氏

プロフィール

2018年にシンプレクス株式会社へ入社。暗号資産/FXの取引システム開発に従事。その後、ニューラルグループ株式会社にて新規開発をメインとしたAIを用いたアプリケーション開発を複数経験。

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調達の概要

プレスリリース
Nehan株式会社、シードラウンドで総額約1.6億円の資金調達を実施
調達額
総額約1.6億円
ラウンド
シード
主な使途
プロダクト開発への投資の加速
採用・組織体制の構築への投資
投資家からの評価
DNX Ventures マネージングパートナー兼日本代表 倉林陽氏 / プリンシパル 中野智裕氏
この度、DNX Venturesは公共営業部門向けプラットフォーム「Labid (ラビッド)」を提供しているNehan株式会社のシードラウンドに出資させていただきました。
公共調達は年間200万件、金額にして27兆円以上の巨大マーケットですが、入札関連業務は長らくアナログ作業によって行われてきました。Nehanは公共調達に関わる情報収集業務をAI Nativeにしていくことを皮切りに、民間・行政双方の入札プロセスのDXを目指しております。
同社のソリューションが官民の情報フローを円滑にすることで、「官民共創」の実現に向けて先陣を切ってくれることを期待しております。
mint ジェネラル・パートナー 白川智樹氏 / アソシエイト 別宮 潤氏
前回ラウンドに続き、Nehanへ追加出資できたことを大変嬉しく思います。 Nehanは、「公共営業」という極めて巨大でありながら構造的非効率が残る領域に真正面から取り組み、煩雑な入札情報の収集にとどまらず、公共営業の入り口から出口まで、業務フローそのものを刷新するプロダクトを提供しています。
既に大手企業を含む多様な企業から高い評価を得ており、この領域への強い意志と実行力を持つ代表の鶴巻さん・木嶋さんを中心としたチームなら、今後公共領域全体を変革させていくと信じ、追加での出資を決めさせていただきました。
今後より多くの企業・行政に価値を届け、そのインパクトを大きく広げていく未来を楽しみにしています。
ユナイテッド株式会社 投資事業本部 キャピタリスト・マネージャー 八重樫郁哉氏 / キャピタリスト 山口泰正氏
今回ご一緒するにあたり議論を重ねる中で、鶴巻さん・木嶋さん率いるNehanは、公共調達への参入ハードルを本質的に下げていくための高い解像度と、素晴らしいエグゼキューション力を備えたチームだと強く感じました。
民間が公共課題を解き、より良い社会を創っていく──
Nehanが描くその未来に大きな期待を寄せるとともに、当社としても貢献できるよう全力で支援してまいります。
SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資営業第一部 次長 渡辺雄太氏
この度、Nehan社への出資機会を頂戴しました。年次27兆円という莫大な公共調達市場にあって、Nehan社は単なる入札情報サービスではなく、公共営業の業務フローを川上から川下までサポートすることが可能な次世代のプラットフォームです。
鶴巻さん・木嶋さん率いる意志ある優秀なチームの皆様のお取り組みにより、既に一部の業界ではリーディングカンパニーから導入され且つ活発にご利用いただいております。民間と公共を滑らかに繋ぎこみ、日本の再成長に寄与するこの素晴らしい挑戦に、SMBCグループの一員として、少しでも貢献できるよう努めてまいります。
三菱UFJキャピタル株式会社 投資第一部 部長 新谷圭次郎氏
公共調達市場の透明化と効率化は、我が国の産業発展において急務の課題です。Nehan社の『Labid』は、データとテクノロジーの力で複雑な公共営業プロセスを刷新する画期的なソリューションであると確信しています。本サービスが業界の新たなスタンダードとなり、市場全体の健全な発展を牽引していくことを期待し、出資いたしました。

関連ポスト

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主なサービス・プロダクト

Labid

『Labid』は、全国の自治体・官公庁が公示する入札情報の収集・精査を生成AIで効率化し、案件発見から案件管理、提案書作成支援までを一貫して支援する公共営業特化のAIデータプラットフォーム。これまで民間営業で当たり前に実現されてきたSalesTechによる生産性向上を、公共営業という未踏の領域でも実現する。

サービスサイト

FastGrow編集部の注目ポイント

  • 生成AIが膨大な仕様書の要約から提案書の叩き台作成までを代行。手つかずの公共営業プロセスを劇的に効率化
  • 導入により一人あたりの生産性が月20時間以上改善。案件精査の工数を1/10に削減する圧倒的な実務インパクト
  • 27兆円の巨大市場に対し、スタートアップから大手企業まで幅広く導入が進む高いプロダクト汎用性
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採用関連情報

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AI/MLエンジニア

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こちらの記事は2026年01月08日に公開しており、
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