連載資金調達スタートアップのヨコガオ

出品代行型フリマアプリで「面倒くさい」「安すぎる」を解決へ。国内No.1の古着売買プラットフォームへ、シリーズAで総額4億円を調達──株式会社digdig

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重要なのは、調達額の大きさ?バリュエーション?ラウンド?いやいや、スタートアップの資金調達とは、もっと奥深く、緻密で複雑なものである。

FastGrow編集部では、調達リリースを見るたび、その裏側について思いを巡らせ、その後のビジョンについて予測や仮説立てをしてきた。そのために知りたい情報を、ぜひ外部向けにも記事としてまとめてみよう──そんな想いで始まったこの連載。

今回は、2025年10月に資金調達を発表した株式会社digdigについて、その「横顔」をまとめる。

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FastGrow編集部が注目するポイント

注目ポイント1

代表 楊氏は大学在学中、ZOZOテクノロジーズで新規事業の立ち上げに代表直下で携わり、卒業後、digdigを創業

注目ポイント2

撮影・採寸・梱包・発送といった手間のかかる作業をすべてdigdigが代行する「出品代行型ファッションフリマアプリ」で「面倒くさい」「安すぎる」といったペインを解決する

注目ポイント3

「オシャレを持続可能にするインフラを創る。」をミッションに掲げ、衣類のリユース・リサイクルを促進。廃棄衣類の再資源化により年間最大約2,500万トンのCO₂排出量削減を目指す

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代表を始めとした、同社のメンバーについて

代表取締役 楊 承峻 氏

調達に際してのコメント

私たちは「オシャレを持続可能にするインフラを創る。」というミッションのもと、日々サービスを磨いています。大量生産・大量消費が当たり前だったこれまでのファッションのあり方を見直し、誰もが長く愛せる選択肢を持てる社会を目指しています。

流行を追うだけではなく、自分らしいスタイルを大切にする人たちの背中をそっと支えるような存在でありたい。そう願いながら、私たちは単なるプロダクト提供にとどまらず、ライフスタイルの新しい提案を続けていきます。

まだ小さな取り組みかもしれませんが、積み重ねた先にある未来を信じて、挑戦を続けていきます。

プロフィール

明治大学大学院 経営学研究科修了。幼少期から高校時代までを韓国・シンガポールで過ごし、大学進学を機に日本へ帰国。学部在学中は、ZOZOテクノロジーズにて金山代表直下で新規事業の立ち上げに携わる。その後、大手企業から創業間もないスタートアップまで計4社で、営業・マーケティング・新規事業立ち上げを経験。学部卒業と同時に株式会社FUNEE(現・digdig)を創業

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調達の概要

プレスリリース
ファッションフリマアプリのdigdig、シリーズAラウンドで約4億円の資金調達を実施
調達額
約4億円
ラウンド
シリーズA
主な使途
サービス・プロダクトの機能強化
採用強化
投資家からの評価
三井住友海上キャピタル株式会社 投資部 マネージャー 細谷 裕一 氏
今回リード投資家として、株式会社digdigに投資させていただきました。同社が扱う古着は、出品する際の手間の問題からオフライン販売が中心となっており、メインで扱っているカジュアル衣料は売却単価の安さもあり、大多数が廃棄されているのが現状です。ファッションフリマアプリ『digdig』は、古着を手間なく、希望価格で手軽に販売・購入可能なサービスとなっています。
『digdig』は、まだ使える衣類をリユースし、環境負荷を大幅に削減しつつ、売る人と買う人を繋ぐことで「オシャレを持続可能にするインフラを創る。」ことを目指しています。衣類は「捨てる」から「digdigへ送る」へ、日本の常識を変えるチャレンジに伴走出来ることを非常に楽しみにしております。
三菱UFJキャピタル株式会社 執行役員 投資第二部長 田口 順一 氏/投資第二部次長 佐藤 可奈 氏
今回のラウンドで、株主としてご支援できることを嬉しく思います。多くの家には、捨てるのはもったいないが、売るのは面倒な服がタンスに眠っていると思います。
『digdig』は採寸〜配送まで合理的なシステムを構築したことで、だれでも簡単に出品でき、オンラインで売買することが可能となりました。これにより環境面で大きなインパクトをもたらすファッションリユース市場の拡大に寄与すると考えています。
カジュアル古着のオンラインサイトのパイオニア的存在になることを期待しています。MUFGリソースを活用して、サポートをして参ります。
Spiral Innovation Partners株式会社 Associate 水野 翔 氏
環境意識の高まりやフリマアプリの普及により古着の流通量は拡大傾向にありますが、依然として多くの衣服が廃棄されています。
『digdig』は売り手の「手軽に売りたい」「希望する価格で売りたい」を実現する出品代行型のファッションフリマアプリを通じてリユースの促進に向き合っているスタートアップです。また、これまで難しいとされてきた検品やささげ業務(撮影・採寸・原稿作成)に関しても、『digdig』はそのオペレーションを緻密にかつ愚直に磨き続けています。
ファッションの二次流通に新たな選択肢を与える存在として、「オシャレを持続可能にするインフラを創る。」の実現を目指す『digdig』の飛躍に期待しています。
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主なサービス・プロダクト

digdig

『digdig』は、服を売るときに感じる「面倒くさい」「安すぎる」といったユーザーの悩みを解決するために誕生した、ファッションフリマアプリ。ユーザーは、アプリから届く専用の出品キットに洋服を詰めて返送し、希望販売価格を入力するだけ。撮影・採寸・梱包・発送といった手間のかかる作業は、すべて『digdig』が代行する。

サービスサイト

FastGrow編集部の注目ポイント

  • 独自のオペレーションによって、撮影・採寸・原稿作成・梱包・発送・顧客対応をdigdigが代行。衣類の出品にかかっていた手間を軽減
  • SNS総フォロワー100万人超、MAU20万人を突破。リリースから1年で急速に成長し、トレンドに敏感な服好きのユーザーを中心に熱量の高いコミュニティを形成
  • これまで廃棄されていた衣類のリユース・リサイクルを促進し、年間CO₂排出量削減への寄与も目指す
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採用関連情報

主な募集ポジション
React Native(Expo)/TypeScriptエンジニア
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こちらの記事は2025年11月07日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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