連載資金調達の週報

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カケハシが26億円の調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。

全てを追いきれない読者のために、 FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。

今週も日本から4社をピックアップした。

2019年10月28日〜2019年11月4日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
  • EDIT BY KEISUKE KOSAKAI
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カケハシ:日本の医療体験を、しなやかに

株式会社カケハシ

資金調達概要

調達額
約26億円
調達先
・既存引受先
DNX Ventures
グロービス・キャピタル・パートナーズ
STRIVE
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
千葉道場2号投資事業有限責任組合
Coral Capital
SMBCベンチャーキャピタル
・新規引受先
伊藤忠商事
電通ベンチャーズ
アフラック・イノベーション・パートナーズ
みずほキャピタル

サービス概要

調剤薬局向けに完全次世代型とする電子薬歴システム「Musubi」を提供。

患者一人ひとりの疾患や服用中の薬、生活習慣、季節、過去処方などをもとに、最適な服薬指導と生活習慣の改善アドバイスを自動で提案する。そうした改善アドバイスを専用のタブレット端末を通して患者とコミュニケーションすることによって、薬局が薬を渡すだけの場所ではなく、価値を提供する場所に変えることが狙いだ。また、服薬指導した内容についてタブレットに保存ができるため、これまで薬剤師が数時間かけていた薬歴の作成時間を大幅に削減することが可能となっている。

今回の資金調達により、Musubiのさらなる機能拡充と新規事業立ち上げを見据えた組織基盤の強化を図るそうだ。「日本の医療体験を、しなやかに」というミッション実現に向けて、医療従事者やパートナー企業とともに次世代につないでいくエコシステム構築のための事業を展開するとした。

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マツリカ:営業成果を自動的に最大化する

株式会社マツリカ

資金調達概要

調達額
約5億円
調達先
DNX Ventures
NTTドコモ・ベンチャーズ
SMBCベンチャーキャピタル
いよぎんキャピタル

サービス概要

カード形式で感覚的に案件管理ができる営業支援ツール「Senses(センシーズ)」を提供。

過去のテレアポや営業の情報から人工知能(AI)が成功、失敗事例を解析し、「いつ」「誰に」「何を」「どのように営業を行うか」をアシストしてくれる。データ入力負荷の低下やフェーズ別における個人の強み、弱みの分析を行い人材育成につなげられることが最大のメリットだ。

2016年4月の提供開始から約3年間で導入企業が1000社を突破したことを公表。そこから半年経過した2019年10月時点で、1300社まで拡大したそうだ。今回の調達でSensesのAI機能開発をさらに進め、機械学習や深層学習による営業行動の予測や売上予測機能を強化するそうだ。

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タイミー:一人一人の時間を豊かに

Taimee

資金調達概要

調達額
20億円
調達先
ジャフコ
ミクシィ
SBIインベストメント
プロロジス
KIDS HOLDINGS
WDI
ネクシィーズグループ
ひだしんイノベーションパートナーズ
SBSホールディングス
JR東日本スタートアップ
The CFO Consulting
GOSSO
トランジットジェネラルオフィス
IMM Investment Group Japan

サービス概要

「この時間だけ働きたい」働き手と、「この時間だけ働いてほしい」店舗を結ぶワークシェアサービス「タイミー」を提供。働き手は応募や面接をしなくても、働きたい案件を選ぶだけですぐに働くことができる。勤務終了後、すぐにお金を受け取ることができるのも特徴だ。

サービスを公開した2018年8月以降、飲食や小売、物流業界を中心に2000社以上の企業が利用し。働き手のアプリダウンロード数も増加しており、25万人を超えているという。

また、同社ではユーザーの信用スコアを活用して、「働く前に給料が振り込まれる」仕組みのビジネスモデル特許も取得。2019年10月には交通費や宿泊費を負担することなく地方に行き、働きながら現地での生活が体験できる新しいサービス「タイミートラベル」の正式リリースも行った。

今回調達した資金を活用して、人手に困る店舗や企業への認知拡大や、新規ユーザー獲得のためのマーケティング、人材採用などを強化していく。

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カラクリ:今までにないカラクリで世の中を豊かに

KARAKURI chatbot

資金調達概要

調達額
約5億円
調達先
ALL STAR SAAS FUND PTE. LTD.
株式会社ジャフコ
BEENEXT2 PTE. LTD.

サービス概要

カスタマーサポート(CS)特化型のAIを提供。具体的には、正答率95%を保証しているチャットボット「KARAKURI chatbot」や、FAQページを自動生成、最適化する「KARAKURI SmartFAQ」などのサービスを提供し、CS業務の人手不足解消やLTV向上に寄与している。

サブスクリプションモデルのサービスが増加したことで、継続的なサービス利用や購買を促進するため、カスタマーエクスペリエンス(CX)を向上していくことが企業の重要な経営課題となっている。同社はCS向けAIソリューションの幅を広げることで、労働人口の激的な減少による労働力を補完するとともに、一社でも多くのCX向上経営を支援していくことを目指しているという。

今回の調達を契機に、これまで手がけてきたAIチャットボット事業だけでなく、よりカスタマーサポート全体のデジタルシフトを支援する事業展開を目指すため、組織体制を強化していく。

こちらの記事は2019年11月06日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

編集

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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