連載資金調達の週報

分単位で気軽に様々なジムに通える、ジムのシェアサービス・ナップワンが1億円調達──押さえておきたい資金調達ニュース

関連タグ

資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。

全てを追いきれない読者のために、 FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。

今週も日本から4社をピックアップした。

2020年3月30日〜2020年4月5日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
  • EDIT BY KAZUYUKI KOYAMA
SECTION
/

ナップワン:気軽にジム通いができるアプリ

ナップワン株式会社

資金調達概要

調達額
1億円
調達先
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
みずほキャピタル株式会社
三菱UFJキャピタル株式会社
児玉昇司氏(ラクサス・テクノロジーズ株式会社 代表取締役社長)
正林真之氏(正林国際特許商標事務所 所長)
個人投資家複数

サービス概要

分単位で気軽にジム通いができるフィットネスシェアリングサービス「Nupp1(ナップワン)」を展開する、ナップワン(元Llotheo)。

Nupp1は、フィットネス施設の使用されていない時間を有効活用したいジムオーナーと、気軽にジムを利用したいフユーザーをマッチングする、国内初のフィットネスシェアリングサービス。

ユーザーは、一度アプリで利用登録するだけで、ジムごとに入会手続きをおこなう必要も、入会金や月額会費を支払うこともなく、分単位でジムを利用できる。

リリースから10ヶ月たった現在、総合フィットネスジムをはじめ、ボルダリング、トランポリン、酸素カプセルやゴルフなど、約166の施設が掲載されており、約2万人がDLしている(数値は2020年2月末)。

今回の資金調達により、新規顧客獲得のためのマーケティング強化、店舗獲得の営業強化、開発強化をおこなう予定だという。

SECTION
/

any:社内のナレッジを一箇所に集約する

any株式会社

資金調達概要

調達額
総額6,500万円
調達先
グローバル・ブレイン
GazelleCapital

サービス概要

社内のナレッジを一箇所に蓄積し、いつでも検索・質問できる情報共有ツール「Qast」を展開する、any。

ルーティンワークが発生する業務の定型化や、業務の属人性を下げるなど、社内でのナレッジシェアは業務効率化の観点でも注目を集めている。またテレワークの拡大にともない、チャットで重要な情報が流れていってしまったり、誰に聞くべきかわからない質問を探したり、web会議の議事録共有するといった場面でも、蓄積する場所が定まっている価値は大きい。

リリースから1年9ヶ月の現在、大手企業を中心に導入企業数は1,000社を突破。

今回の資金調達により、開発と人材採用、マーケティングをおこなう予定だという。

SECTION
/

Kyash:デジタルバンク事業を加速させる

株式会社 Kyash

資金調達概要

調達額
約47億円
調達先
Goodwater Capital
Greenspring Associates
Greyhound Capital
Altos Ventures
Partech Partners
Broadhaven Ventures
Tekton Ventures
Rahul Mehta氏

サービス概要

個人向けに、送金可能ウォレットアプリ「Kyash」と「Kyash Card」、法人向けに、即座にVisaカードを発行できる決済プラットフォーム「Kyash Direct」を展開する、Kyash。

創業から5年、決済システムを構築し、実績と今後の展開に対して世界からも評価されるようになったという。その結果、今回の資金調達では、日本への投資が初めてとなる海外の投資家からも資金調達を実施している。

今後は決済を起点とし、送金を始めとした様々な金融領域にまたがるサービスの提供を強化していく。

今回の資金調達により、事業領域の拡大、特にデジタルバンク事業の推進に使用する予定だという。

SECTION
/

Holotch:離れていても対面で話しているようなARサービス

Holotch 株式会社

資金調達概要

調達額
約2,500万円
調達先
Skyland Ventures
個人投資家 3名

サービス概要

ホログラムと呼ばれる、実写の立体動画を用いたAR会話サービスを展開する、Holotch

ホログラムを活用し、離れた場所でも、ユーザー同士がお互いに対面で会話をしているような体験を提供する。

昨今、スポーツやイベントなどの活動自粛が続いているが、実在の人物をホログラムとしてAR配信し、ユーザーがいる空間に選手やアーティストを立体的に表示でき、その場に存在するかのようなリアリティ体験を提供できる。

今後来るであろうVR/AR時代に備えて、ホログラム技術に特化した事業を展開し、世界のホログラム市場のリードプレイヤーを目指している。

こちらの記事は2020年04月08日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

次の記事

記事を共有する
記事をいいねする

執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

編集者。大学卒業後、建築設計事務所、デザインコンサル会社の編集ディレクター / PMを経て、weavingを創業。デザイン領域の情報発信支援・メディア運営・コンサルティング・コンテンツ制作を通し、デザインとビジネスの距離を近づける編集に従事する。デザインビジネスマガジン「designing」編集長。inquire所属。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

おすすめの関連記事

会員登録/ログインすると
以下の機能を利用することが可能です。

新規会員登録/ログイン