「投資後の支援」に圧倒的な価値がなければ、VCも淘汰される──唯一無二のベンチャー投資スキームを実現したエッグフォワードの、イノベーション創出構想

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インタビュイー
三村 泰弘

英国国立レスター大学大学院(MBA)卒業。日本のベンチャーキャピタル業界の第一人者。
国内VC大手JAFCO、米ユニコーン企業Delphix経営、デジタルガレージ経営を経て、エッグフォワードに参画。日本のベンチャーキャピタル業界の黎明期から、業界の第一人者として、⽇⽶アジアで国内外250社以上のスタートアップ投資に関与し、多くのハンズ・オンでの戦略策定、国内外の事業開発の支援を行なってきた。

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「スタートアップがVCに求めるものは何か?」と問われれば、聡明な読者はおそらく「資金と支援」だと答えるだろう。いまや、スタートアップ側がVCを選ぶ時代、そう語られる場面がかなり多い。

では、どういった支援が求められているのか。この問いがなかなか難しい。採用?組織づくり?営業支援?アドバイザー紹介?どれも重要だ。となると、VCだろうがCVCだろうが、事業会社による直接投資だろうが、考えるべきことはあまり変わらない。強みを最大限に活かして、他社にはできない唯一無二の支援を行うことなのではないだろうか。

「スタートアップ共創のエコシステム」という社会改革構想を突き詰め、投資事業を一気に拡大させようとする企業がある。それがエッグフォワードだ。ベンチャーキャピタリストの第一人者として国内外で躍動してきた三村泰弘氏が責任者となり、辣腕を振るう。この時代に必要な「投資事業の在り方」を、徹底して追及する同社の構想と実績について、同氏にじっくりと聞いた。

  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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VCの正解は、「投資だけでなく、イノベーションのために何でもやる」?

三村VC、あるいはCVCのようなことをやっていますが、要するに「イノベーションを日本で起こし続けていくために、できることは何でもやる」というスタンスです。

エッグフォワード株式会社 スタートアップECO SYSTEM責任者、スタートアップ投資統括執行役員 三村 泰弘氏

昨今、日本でもスタートアップ投資が増えている。スタートアップ各社の存在感も増している。「上場企業よりもスタートアップのほうがやりがいは大きいだろう」なんていう会話が当たり前に生まれる。岸田首相が国会の所信表明演説で、スタートアップへの期待を述べる。

それでも、何か大事なものが足りない。

三村日本からイノベーションが起こっていない。賃金が上がらない。日本経済に元気がない。円安が止まらない。

こうした事態の責任は、もちろん政治にもあるのですが、それ以上に私は、「VCに責任がある」と感じています。お金を集めて投じるだけが仕事じゃないはず。では何ができるか?それを改めて突き詰め、行動を起こしています。

私たちは、今、「イノベーションを起こし続けるためのエコシステムを創出する事業」をやっています。その手段がスタートアップ投資だったり、インキュベーションスペース『GOLDEN EGG Lab』の運営だったり、組織コンサルティングだったりするわけです。

こう語るのが、エッグフォワードでスタートアップ投資統括執行役員という肩書を持ち、StartUp ECOSYSTEM事業の責任者を務める三村泰弘氏だ。日本国内でも指折りの経験と実績を持つベンチャーキャピタリストの一人である。

エッグフォワードが公表している投資・出資先/スタートアップ企業例(直近抜粋)

スタートアップは増えてきたが、日本経済を上向かせるまでにはまだまだ遠い道のりがあるように感じられる。何が足りないというのだろうか?そのヒントが、三村氏の推進する『GOLDEN EGG』というスタートアップ支援スキームが持つユニークネスの中に表れている。

このスキームの説明が、これだ。

  1. 「出資」による、資本参画
  2. これまで数百社の企業をご支援してきた知見を活かした経営・組織コンサルティングに加え、社会課題解決に向かい、いまだない価値の創造や、人の可能性の実現に繋がるスタートアップに対する、「出資」を合わせて行うことで、継続的な企業価値向上を実現します。

  3. パーパス経営/MVV経営を実現する、戦略・組織の変革支援(コンサルティング)
  4. スタートアップの成長を土台から支えるMVVの策定や、MVVを基礎とした、組織・人事制度、育成、事業成長に向けた経営のエッセンスを提供し、伴走します。

    ※注:MVV……Mission、Vision、Valueの略

  5. 「つながりの起点」となる、インキュベーションスペースの提供
  6. スタートアップの成長に必要不可欠とも言える、他社との情報交換や協業。そのための「つながり」を提供し、イノベーションを加速する、インキュベーション機能を果たすコワーキングスペースを、渋谷駅前に開設しています。

    同社プレスリリースを参考に記載

ただ、これだけを読んでも、その魅力が十分には伝わり切らないかもしれない。そこで今回は、三村氏に根掘り葉掘り、その課題意識やこれまでの経験まで含めて聞いていく取材を敢行した。

まさに今、日本のスタートアップエコシステムを発展させ、日本経済を上向かせていくために必要な取り組みだと言えよう。そして、エッグフォワードが培ってきた知見と、ベンチャーキャピタリストとしての経験が極めて豊富な三村氏という存在があって初めてなせる壮大な事業構想であるとも言えよう。

まずは、三村氏という大きな存在について、読者諸君に届けたい。

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日本随一のキャピタリストが選んだ、
“いまだないコンサルティングファーム”の姿

三村氏がエッグフォワードにジョインしたのは、2022年5月のこと。

実は新卒入社先は、伊藤忠グループ企業だった。そこで担ったのが、アメリカで展開されている事業を、日本企業向けに輸入してくる仕事。三村氏いわく“IT商社”のような仕事をしていた。

その経験と知見が買われ、国内VC大手のジャフコに中途入社。VC業界の黎明期から、アメリカの企業・事業と向き合い、投資や支援を行うようになった。投資先企業に対して、日本進出を徹底してサポートするという役回りを担う中で、人生最初のイグジットを経験したと懐かしむように振り返ってくれた。

三村サイバーセキュリティやコンプライアンスソリューションを提供するProofpointという企業への投資と支援を担当していました。2005年ごろの日本進出では、顧客企業やパートナー企業を直接紹介することで事業拡大面でも貢献。その後のNASDAQ上場まで、良い関係性で活動を共にすることができました。

その後も、あくまでアメリカ企業への投資を継続して担当していたのですが、そのうちに投資だけじゃ物足りなくなったと言いますか……経営や事業にどっぷりと関わり、会社を伸ばしたい、と思うようになったんです。それで、投資先のDelphixというスタートアップで4年ほど、日本事業責任者のポジションをさせていただきました。

すると今度は、日本でVCを運営するデジタルガレージから、アメリカ企業への投資を責任者としてリードしてほしいという話をいただき、これも良いタイミングだと感じて転職を決めました。グローバルスタートアップの投資や支援に幅広く関与し、経営の立場としても投資事業全体を上向かせることにも成功し、なんとか期待役割を果たし始められたかなというのが2021年ごろです。

ここまで読めばある程度わかるだろう。これまで国内外で圧倒的な数の投資に関与するなど、国内外で極めて稀有なレベルで、ベンチャーキャピタリストとしての経験を積んできたということが。

三村ジャフコとデジタルガレージでの経験でも、数十社のイグジットに関わりました。比較的最近の事例で言えば、QDレーザというテックベンチャーが2021年に東証マザーズ市場に上場しました(現東証グロース市場)。

かなり先進的な技術を活用した事業だったので、投資判断には難しさがありました。それでも踏み切って、投資実行後は経営陣の皆さんと同じ目線で取り組むことで成果を出せたので、非常に思い出深い案件の一つですね。

他にも、スタートアップパーソンならなじみもあるであろうPeatixや、IBMに買収されたTrigo、Oracleに買収されたConformia Softwareといった海外の著名スタートアップへ投資をしてきた。活動範囲は日本とアメリカだけでなく、インドやシンガポールといったアジアにも広がり、投資にかかわった案件数は、250社以上にのぼる。

さて、ここで疑問も湧くだろう。なぜこの経験豊富なベンチャーキャピタリストは、CVCファンドを組成しているわけでもない事業会社であるエッグフォワードを新たな挑戦の場として選んだのだろうか?と。

その答えはシンプルだ。「ミッション共感」である。

三村エッグフォワード代表の徳谷に会って、何度か話を聞いて、ミッションとビジョンに強く共感しました。「いまだない価値」をもっともっと創出していかなければならないことは、今の日本経済を俯瞰していれば自明のこと。

そして私のような存在こそ、エッグフォワードに新たな風を吹かせることができると思いました。

また、新しいストラクチャーを持つベンチャーキャピタルを、ここでなら創れるとも思った。

徳谷氏が思い描き、やりたいと思っていたことが、三村氏にとっても追究したいことだったのだ。この一致があったからこそ、今、スピード感を持った推進がなされている。

まさに、“いまだないコンサルティングファーム”であり、“いまだないベンチャーキャピタル”であり、“いまだない事業会社”でもある。

三村先ほども少し説明させていただきましたが、私は長らく、ベンチャーキャピタルにおいてスタートアップへの投資・支援活動を行ってきました。ですが、今取り組んでいるのは全く異なるものだと捉えています。

「投資活動も一つの手段として、イノベーションを創出し続けるエコシステムそのものを形成する、そんな事業をしている」というイメージです。

エッグフォワードのミッション「いまだない価値(Egg)を創り出し、人が本来持つ可能性(Egg)を実現し合う世界を創る。」にある、「いまだない」という言葉が、一つのキーワードになるのだ。

さて、「確かに理想論だが、実態はどうなのか?本当に価値を生み出しているのか?」という声も聞こえてくるようだ。ここからは、すでに実現された取り組み事例に踏み込み、そのユニークさから学びを得ていきたい。

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エッグフォワードのため、調達ラウンドを延長も。
そこまでさせる「投資+コンサル」の価値

VCの新ファンド組成のニュースを目にする機会は、昨今かなり多い。日本でも大企業が、直接投資とLP出資にいずれも積極的に取り組む例が増えているようだ。VCにとっても、優良スタートアップへの投資枠を競い合う“戦国時代”となっている。

そんな中にあって、エッグフォワードは投資事業を本格化させて間もないながら、この半年程度だけで20社近い投資を実行している。中には、調達ラウンドを一旦クローズしながら、エッグフォワードの投資を受けるためだけのエクステンションラウンドを用意したスタートアップが数社あるというから驚きだ。

すでにこうした実績を生み出せている背景には、やはりエッグフォワードだからこその価値創出がある。それを改めてひも解いていこう。

三村誤解を恐れずに言えば、いまやスタートアップが最も欲しいのは、「お金」じゃないわけですよね。

例えば、採用はもちろんですが、事業のステージ変化への対応法や、エンタープライズ向け展開戦略、さらに最近では自社経営組織の対立や課題に至るまで、経営の知見全般が足りなくて困っている。起業家たちは、これらの課題に対してこそ、切実になっているんです。

だから投資を行うVCやCVCの側も、投資実行だけでなく、その後の伴走過程において「本質的に意味のある支援ができるか」が問われます。

もちろん私もこれまで、ジャフコやデジタルガレージにおいて、この点を強く意識して取り組んできました。今、エッグフォワードでさらに面白い支援の型をつくっていけそうで、とてもワクワクしています。

VCによるスタートアップ支援といえば、三村氏も触れた「採用支援」のイメージが強いかもしれない。特に経営レイヤーの採用においては、ベンチャーキャピタリストがヘッドハンターのように動いてきた例が、日本でも10年以上前からみられる。

また、VCはいわゆる「マイノリティ出資」となるわけだが、それでもベンチャーキャピタリストが取締役や社外取締役に就任し、経営会議で存在感を発揮する例も少なくない。経営に関する知見を、できるだけ現場近くで注入しているわけだ。

だが、こうした従来からの支援内容に加えて、さらに大きな価値を三村氏はまさに今、追究している。

三村冒頭で紹介したように、エッグフォワードは投資先企業に対して、パーパス経営/MVV経営の実現から、経営者のメンタリング、事業戦略の再構想やピボット、組織人財の開発の仕組みや人材育成、そして資本政策の支援までを本気で行います。そんなことが可能なのかと言われますが、実際にエッグフォワードが、ユニコーンになっていったような日本を代表する各社を支援してきた実績そのものがその証左です。間違いなく我々でなければ提供できない、唯一無二の価値です。

ここで特に強調したいのは、「パーパス経営/MVV経営の支援を、『仕組み』として提供できる」という強みです。

『GOLDEN EGG』の概念図(提供:エッグフォワード株式会社)

エッグフォワードには、リクルート、サイバーエージェント、ユーザベース、ラクスル、スマートニュースなど、日本を代表する各社の支援を手掛けてきた知見がある。

だが、なぜそこまでの各社がエッグフォワードに頼るのか?

戦略コンサルティングや経営コンサルティング、あるいは組織コンサルティングだけなら、それらを専門とする大手コンサルティングファームに発注すればいいではないか。そんな声も聞こえてくるようなので、しっかり補足したい。

まず、エッグフォワードが扱う投資案件のフェーズとしては、PMF達成前後あるいはシリーズA前後くらいで、ラウンドの調達合計額が数億~十数億円ほどとなる例が多くなる。このフェーズでは、フィーベースで目標数字を追う大手戦略コンサルティングファームが支援することは難しい。もっとも、そもそも支援のテーマ別に細分化された大手ファームでは、パーパスから戦略、組織、事業そして経営のメンタリングまでを連動で支援することが、現実的には難しい。

コンサルティング事業の知見と実績の積み重ねも唯一無二だ。先に述べてきたように、リクルートのような大企業だけでなく、ラクスルに加えてユーザベースやツクルバ、リブセンスといった上場スタートアップの支援を、創業に近い時期から行ってきた。創業期から上場後に至るまでの事業・組織成長に長く伴走してきた経験の多さは、他のコンサルティングファームやベンチャーキャピタルと比較しても明らかな強みとして捉えられるだろう。

そして、コンサルティングファームでたびたび指摘される「属人化」を、徹底して排しようとしてきたことも強みになっていく。三村氏が「仕組みとして提供できる」と語るのがこの点だ。

エッグフォワードも創業期こそ、コンサルタントがクライアント企業に入り込み続け、半ば属人的に支援をしてきた側面はある。だがここ数年は、この支援をあまねく広げるため、知見と実績を整理し、言語化し、仕組み化・型化してきた。サービスやプロダクトのかたちで、再現性高く、大企業からスタートアップ、中小企業まで幅広い顧客企業を抱えられるようになったのだ(この詳細は代表徳谷氏のインタビューを参照いただきたい)。

三村経営支援・組織支援における大きな価値を、いわば体系だった仕組みとして提供できます。かつ、それを実際に現場で行うメンバーたちが、コンサルタントというよりも先に、“スタートアップパーソン”なんです。エッグフォワードもまだまだ組織としては小さく、これから更に大きくなろうとしていく存在ですから、投資先企業と同じ目線・同じマインドを持ち、熱く伴走していきます。

だから改めて表現するならば、この投資事業は“仲間づくり”なんです。私たちは、スタートアップに投資するスタートアップです。一緒にイノベーションを起こし続け、日本や世界に“いまだない価値”を創出していくための仲間を増やす、そういう事業をしているんです。

そしてもう一つ、インキュベーションスペースの提供も、強くこだわっている点だ。

三村出社とリモートをかけ合わせたハイブリッドワークを選択するビジネスパーソンが増えているという調査結果もでてきていますよね。やはり、オフラインの場の存在はとても重要です。イノベーションのきっかけをつくるためには、不可欠と言ってもいいでしょう。

渋谷に、本社オフィス以上にこだわって創った『GOLDEN EGG Lab』は、投資先企業に加え、関係性のあるさまざまな事業会社、さらにメディアや専門家といったキーパーソンが集まり、目にしたもの耳にしたものをきっかけに偶発的なアイデアを得続けられる場として機能させていきます。

この場で行われているのは、投資先企業を中心とした交流だけではない。FastGrowの一連の取材はもちろん、他メディアでもPIVOTやNewsPicksの取材・収録で、すでに多く活用されているという。スタートアップ関連の用途に限定し、スペースの無料貸出も行っている。更には、スタートアップを支援する行政から活用したいと声があり、例えば渋谷区との連携協業が早速動き出している。

これらの支援に対して、スタートアップの経営陣が大きな魅力を感じている。まさに“いまだないVC”という見方がされているというわけだ。

実際に、他のベンチャーキャピタルからは、エッグフォワードがかかわることで投資先のバリューアップや課題解決の支援になるため、共同投資の相談や、既存投資先の紹介も増える一方だというのも興味深い。

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レベニューシェアやEIRまで、手段を問わない未来図

スタートアップ投資の知見と経験が豊富な三村氏の存在、そして唯一無二の経営支援ができる力、すでに少なくない起業家からその価値を評価されているという実績。加えて、実は出資を受けて投資ファンドを組成しているわけではなく、事業で創出した利益から投資を実行しているという点も印象的だ。

ここまで見るだけでも、投資事業として出来上がってるように感じられる。

だがもちろん、ここからが本番だ。「ぜんぜん物足りない」といった様子で、三村氏は今後について語り始める。

三村今、ファンドレイズにも動き始めています。さらに機動的に、多くの案件を創出していかなければ、世界を変えるほどのインパクトを生み出すイノベーションを起こしていけませんから。

ただ、投資実行数を拡大するだけでは意味がない。エッグフォワードとして、いかにして本質的な支援をし続けられるか、それによりイノベーションを数多く起こしていけるか。ここをしっかり見据えていきます。

投資はあくまで手段の一つです。例えば、EIR(Entrepreneur in Residence、日本語で客員起業家制度)の検討可能性があります。社内に起業家を雇い入れて、ゼロから事業をつくってもらいつつ、ほかのメンバーや投資先のメンターにもなってもらうようなことができますよね。

他にも、レベニューシェアモデルで一緒に事業を創っていくというのは、あり得るかたちでしょう。

イノベーションを起こし続けるために、できることはなんでも検討していきます。そうして、エッグフォワードも含めた大きなエコシステムを創り上げていきます。

描く構想は壮大だ。だが、ベンチャーキャピタリストとしての実績も十分な三村氏だから、大きな期待をこちらも抱いてしまう。代表の徳谷氏が強く意識している「イノベーションの起点を創り、波及させていくこと」にも繋がる。

三村すでに投資しているスタートアップも、十分すぎるほどにイノベーションを起こしていますよ。

たとえばオンリーストーリー。こんな事業、海外でも見たことありません(笑)。素晴らしい思想とプロダクトがありながら、顧客接点を創れなかった中小企業の困りごとを解決できる唯一の仕組みですよね。日本の企業組織って、階層構造が複雑で、営業をかける中で決裁者まで行き着くのが難しいんです。だから、決裁者同士を会員制でつなぐことに成功しているこの事業は、まさに「営業のイノベーション」であり、価値波及のプラットフォームでもあります。

元サッカー選手の本田圭佑氏が会長を務めるプロトコルは、日本のスタートアップと海外を中心とした投資家を繋ぐ、いまだないプラットフォームを創ろうとしています。こうしたプラットフォームが普及したら、世界中の投資家と、志高いスタートアップが交わり、社会全体のイノベーションがどんどん加速していく可能性に溢れているわけです。

投資先の米国企業Telesiteは、グローバルでオフサイトミーティングの仕組みを一括支援する事業を行っています。グローバル企業の組織担当が困り果てていた問題を見つけ出し、一気通貫で解決する唯一のプロダクトを創り出しました。世界中の人が場に集い、関係を深め、それぞれのミッション実現に迎える土台を創る。これまでにない価値を生み出したイノベーションですし、このプロダクトを基盤にしてさらなるイノベーションを起こしていくことも期待できますから、楽しみですね。

もちろん、事業がイノベーティブだから投資しているというわけではない点も、付け加えておきたい。

三村この3社だけでなく他の投資先もそうなのですが、やはり「創業者の強さ」が一番ですよね。困難に逢っても諦めることなく、やり続けるタフさがある。そういう姿勢を、ここまでの起業エピソードから感じさせてくれると、応援したくなりますし、仲間になってもらいたいと思いますよね。

先ほど「私たちの投資は“仲間づくり”」と言いました。諦めずに成功するまで挑戦し続ける仲間を、どんどん増やしていきたいですね。

投資先スタートアップからの声(抜粋)

現状に満足することなく経営・組織のプロであるエッグフォワードの皆さんの力をお借りしながら、スタートアップに関わる人にとってなくてはならないプロダクト(サービス)にして引き続き成長していきたいと思います!

──株式会社PROTOCOL 会長 本田圭佑氏

エッグフォワード様はグロースフェーズの企業、上場ベンチャー様も含めて様々な組織支援の豊富な知見と実績をお持ちであり、サポートいただくことでミッション実現スピードが加速するものと期待しております。

──Ubie株式会社 共同代表取締役エンジニア 久保恒太氏

エッグフォワード様には株主となっていただくことで、経営陣のパートナーとしての目線を持っていただき、ともにツクルバの組織力の更なる向上と、企業価値最大化に取り組んでいければと考えています。

──株式会社ツクルバ 代表取締役CEO 村上浩輝氏

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“いまだない事業会社”だから描ける、
“いまだないキャリア”

さて最後に、エッグフォワードという企業における仲間づくりにも触れたい。こちらの徳谷氏の記事とも合わせて読めば、「まだ従業員で100名にも満たない組織」だとは信じられないかもしれない。

別の表現をすれば、この三村氏、あるいは代表の徳谷氏らとかなり近い距離で、事業に携わるチャンスが多いフェーズである。

三村今、ものすごく面白いキャリアを、このエッグフォワードでは積むことができると感じます。

経営・組織コンサルタントのような存在としては間違いなく、超一流になれる環境です。大企業からスタートアップまで、成長途上にある企業に伴走し、しかも経営者と相対して事業を推進するわけですから、もちろん苦労はありますが、得難い経験がたくさん得られます。

しかもその過程で、スタートアップ投資の現場にも携わることができるんです。現場に近い経営支援の知見と、スタートアップ投資の知見をかけ合わせれば、ベンチャーキャピタリストとしてもかなり稀有な存在になることができますし、事業家としても非常にユニークな存在となるでしょう。

エッグフォワードもスタートアップであり、これから大きく成長しようとしているところである。投資先や支援先の成長を実現させるのは当然の責務だが、同時に、自社を成長させるための挑戦も必要だ。少し表現を変えれば、自社を成長させるための挑戦なら、さまざまなことが許容され、チャンスが与えられるということでもある。

三村結局は、コンサルタントでも、ベンチャーキャピタリストでも、どれだけ組織に長く在籍しても、自身が経営に近い経験を積まない限り、本当の経営の視点は身につかない。ごく当たり前に聞こえるかもしれませんが、自身が経営者なら、経営したことがないコンサルタントやキャピタリストよりも、経営経験がある人に相談したいですよね。

だからこそ、社内は驚くほどに、さまざまなチャレンジが奨励され、大きなチャレンジを若手が思い切って任される環境です。逆に言えば、おぜん立てが全てされている環境ではなく、ミッション共感は当然の前提となりますが、そのうえで「事業を創りたい」「スタートアップ投資に携わりたい」「コンサルタントとして一流になりたい」といった想いを強く抱いていれば、必ず実現していけます。

私自身も、若手メンバーの支援は特に意識したい仕事の一つです。最近、社内でコンサルタントの若手からよく声をかけてもらい、クライアントさんに私も会いに行っています。そうすると、組織や経営の支援だけでなく、投資はもちろんのこと、さらに新たなイノベーションを起こしていくためのつながりを創出し続けることができるわけです。そこでまた、若手メンバーと一緒に事業を創り出すきっかけも生まれるので、楽しいことばかりですね(笑)。

VCのようでもあり、コンサルティングファームのようでもあり、自身がスタートアップのようでもある。他にない事業環境があるから、メンバー一人ひとりが“いまだないキャリア”を積んでいくこともできるというわけだ。名だたる著名企業で活動してきた三村氏が今、一層躍動している背景にも、この環境の魅力がある。

さて、投資事業でスタートアップの仲間を集めるエッグフォワードは現在、社内メンバーの仲間集めも積極的に推進している。少しでも興味があれば、ミッションやビジョンを今一度確認したうえで、コンタクトを検討してみるのもいいだろう。

こちらの記事は2022年10月26日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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藤田 慎一郎

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