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19カ国4,000店舗に導入。
「飲食店ネット予約サービス」のTableCheckが6億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。今週は日本から4社をピックアップした。

2019年7月1日〜2019年7月7日分

過去の週報はこちら

  • TEXT BY MACH HAYATE
  • EDIT BY MONTARO HANZO
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Kyash:累積28億円を調達。メガバンクからの出資も相次ぎ、「スマホ決済サービス」を運営する

Kyash

資金調達概要

調達額
15億円
調達先
Goodwater Capital
三菱 UFJ キャピタル
ジャフコ
新生企業投資
SMBC ベンチャーキャピタル
凸版印刷

サービス概要

「価値移動のインフラを創る」のミッションのもと、個人向けのウォレットアプリ「Kyash」を提供する。ユーザーには支払いに応じ、都度利用金額の2%が還元される。2019年4月には国際カードブランドのVisaと提携し、Web APIを通じて即座にVisaカードを発行できる「Kyash Direct」のリリースを発表。サービス開始は、2019年初夏を予定している。

同社は銀行業務ライセンスを取得し、当座預金、普通預金、住宅ローンなど既存銀行と同じサービスをすべてモバイルアプリ上で提供する“チャレンジャーバンク”として事業を進めるほか、今年の10月からスタートするキャッシュレス消費者還元事業の取り組みにも参加し、企業成長を加速させていく予定だ。

今回調達した資金をもとに、開発体制を強化や人材採用を進めていく。同タイミングで、カード印刷や決済基盤を提供する凸版印刷、クレジットカード大手の三菱UFJニコスとの業務提携を発表した。

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TableCheck:月間100万人が利用する「飲食店のネット予約サービス」を展開

TableCheck

資金調達概要

調達額
6億円
調達先
DNX Ventures
SMBCベンチャーキャピタル

サービス概要

飲食店向けのネット予約・顧客管理システム「TableSolution」と、ユーザー向けのネット予約サービス「TableCheck」を提供する。「TableSolution」は、予約の取りこぼしを防ぐ電話自動応答機能や、無断キャンセルを防ぐクレジットカード決済機能を兼ね備え、飲食店の売上拡大を支援している。2019年7月現在、「TableSolution」は19カ国4,000店舗の飲食店に導入されており、「TableCheck」の月間予約人数は約100万人に達している。

同社は2018年12月に、「TableCheck Pay」の提供を開始した。ユーザーがテーブルで会計を依頼すると、予約時に登録されているクレジットカード情報をもとに精算が完了するもの。会計にかかる手間を、大幅に軽減している。

今回の資金調達により、海外拠点の新設と人材採用を加速する。今年から稼働するオーストラリアとタイの2拠点に加え、2020年2月までに香港とドバイにも店舗を構える方針だ。また今後もテクノロジー活用による飲食店業務の最適化・自動化に向けたプロダクト開発強化をしていく。

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ROXX:SCOUTERより社名変更。クラウド求人データベース「SARDINE」を展開している

ROXX

資金調達概要

調達額
3.7億円
調達先
SMBCベンチャーキャピタル
パーソルキャリア

サービス概要

人材紹介会社をターゲットにしたクラウド求人データベース「SARDINE」を展開している。成功報酬に対する手数料が不要で、月額利用料を払えば約1900件の求人情報が利用できるサービス。掲載企業における過去の選考結果や選考時のポイントを取得できるため、求人での営業コストを最小化できる。導入社数は、既に200件を超えている。

2019年1月には、新規事業として「back check」のβ版をプレリリースした。採用候補者の経歴や実績に関する情報を、候補者の上司や同僚といった第三者から取得できる月額制のリファレンスチェックサービスだ。採用予定の職種やポジションに合わせて質問を自動生成し、候補者を通じて推薦者から回答を得る。すべてオンラインで完結でき、低コストで実施できる。

今回調達した資金は、既存サービスの投資や採用強化にあてる予定。同タイミングで、社名を株式会社SCOUTERから株式会社ROXXに変更した。また投資先のパーソルキャリアと提携し、テクノロジーを活用した採用支援サービスの取り組みを発表。転職サイト「doda」の転職希望者データベースとSARDINEの求人情報を掛け合わせることで、双方のマッチング率を向上させていく。

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イジゲン:簡単に定額制サービスを始められる「always」を提供する

イジゲン

資金調達概要

調達額
2.5億円
調達先
SBI インベストメント
大分ベンチャーキャピタル
いよぎんキャピタル
NOW

サービス概要

専門的な知識や技術がなくても、小売店舗が簡単にサブスクリプションサービスを開始できる「always」を提供する。現在は九州や関西を中心に、約300店舗が定額制サービスを展開している。

2019年6月には、小売店舗の安定した収益化を目指す取り組み「福岡サブスクリプションシティ構想」を発表した。iBankマーケティング、西日本シティ銀行、福岡銀行の3社と協業するほか、先立って7月から博多・天神の一部飲食店で食後のコーヒーを月額500円で飲める「always COFFEE」を開始した。

今回の資金調達により、「always」のサービス利用エリアの拡大し、定額サービスの提供体制の強化をする。また組織の強化および人材獲得に向けた採用活動もしていく。

今週は計4社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowは週次で調達状況を発信していく。

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執筆

マッハ疾風

ライター・編集者(モメンタム・ホース所属)。在学中に、メルマガ・生放送配信やプロデュース・マネジメント支援を経験。オウンドメディアやSNS運用などに携わったのち、現職へ。起業家やクリエイターといった同世代の才能と伴走する存在を目指す。

編集

姓は半蔵、名は門太郎。1998年、長野県佐久市生まれ。千葉大学文学部在学中(専攻は哲学)。ビジネスからキャリア、テクノロジーまでバクバク食べる雑食系ライター。

デスクチェック

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

こちらの記事は2019年07月10日に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。