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累計流通金額は15億円超え。
「給与即日払いサービス」のペイミーが7億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。今週は日本から4社をピックアップした。

2019年7月8日〜2019年7月14日分
過去の週報はこちら

  • TEXT BY HAYATE KAWAJIRI
  • EDIT BY MONTARO HANZO
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ノイン:動画やテキストコンテンツも充実。コスメECアプリ「NOIN」を展開している

ノイン

資金調達概要

調達額
8億円
調達先
DGインキュベーション
STRIVE、500 Startups Japan(出資当時)
みずほキャピタル
DK Gate
AGキャピタル

サービス概要

自分に合った化粧品を探せるECアプリ「NOIN」を運営する。化粧品のを購入するだけでなく、メイクに関する動画や記事が観られるのが特徴だ。コンテンツ内で気になったコスメは、そのまま購入もできる。アプリはリリースから約1年半で200万DLを達成しており、AppStoreでの評価も高い。

今回調達した資金は、人材採用や育成、サービスのブランディング・認知拡大を目的としたプロモーションの強化に充当される。今後は、化粧品メーカーへアプリ内の購買データを展開し、CRMツールを提供する予定だ。調達に伴い、リードインベスターであるDGインキュベーションの上原健嗣氏が社外取締役、元Gunosy執行役員の千葉久義氏がCOOに就任したことが公表された。

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ペイミー:導入企業数は250社を超え。給与即日払いサービス「Payme」を展開する

ペイミー

資金調達概要

調達額
7億円
調達先
サイバーエージェント
ミクシィ
インキュベイトファンド

サービス概要

企業の勤怠データと連携し、給与の即日払いを実現するサービス「Payme」を運営する。ユーザーが利用できる金額は、その日までに稼いだ額の70%までとなっており、金額の範囲であれば1000円単位でいつでも即日払いを申請できる。

同社は2018年7月に「Nikkei FinTech Startups Awards 2018」 で優勝し、同年の10月には6社7つの勤怠・給与システムと連携するなど、ローンチからわずか1年で急成長を遂げてきた。飲食チェーンや小売業など、サービスの導入企業数は250社を超え、導入先の従業員数は12万人に到達、累計流通金額は15億円を突破している。

今回の資金調達により、2019年の冬に向け、「Payme」上に決済プラットフォーム機能を実装する予定だ。口座受け取り以外の選択肢を増やし、キャッシュレス化の推進に取り組むのが狙いとなる。

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JX通信社:テレビ局で導入が進む、緊急情報の収集サービス「FASTALERT」を提供

JX通信社

資金調達概要

調達額
5億円
調達先
グローバル・ブレイン
SBIインベストメント

サービス概要

SNS上の災害・事故・事件などの緊急情報を、AIで収集して配信するサービス「FASTALERT」を展開する。提供先の企業は、短期間で著作権者へ使用許諾の連絡をできるようになる。現在は、NHKとすべての民放キー局に導入されているほか、地方テレビ局、新聞社、警察、消防、自治体などでの採用実績もある。

ほかにも同社では、報道価値をAIが判定するニュース速報アプリ「NewsDigest」や、自動電話による世論調査サービス「JX通信社 情勢調査」なども提供している。

今回調達した資金で、「FASTALERT」を軸としたサービスの強化をし、「記者のいない通信社」として新しい報道プラットフォームの確立を目指していく。また増資に伴い、グローバル・ブレインで代表取締役社長を務める百合本安彦氏が社外取締役に就任した。

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Flatt:メルカリCTOが技術顧問に就任。サイバーセキュリティサービスを開発する

Flatt

資金調達概要

調達額
2.2億円
調達先
サイバーエージェント
株式会社ディノス・セシール
名村卓氏

サービス概要

Webアプリケーションの脆弱性診断事業と、新規セキュリティ・プロダクトの開発をメインに、サイバーセキュリティサービスを展開している。同社は、国内最大のハッカー大会「SECCON2018」で優勝経験を持つ人材やセキュリティ・IT大手企業出身のメンバーを中心となるのが特徴。世界水準の情報セキュリティ技術を保有しているという。

今回調達した資金でプロダクト開発・マーケティングを加速し、セキュリティ業界をリードする人・R&Dへの投資を積極的に行なっていく方針だ。今後は社名をFlatt SECURITYに変更し、セキュリティ領域のプロダクトを複数展開する見込みである。また調達に合わせ、株式会社メルカリでCTOを務める名村卓氏が技術顧問に就任すると公表した。

同社は2017年の創業以来、ライブコマース「PinQul」を運営していたが、より大きな事業拡大を目指しピポットをはかるべく翌年8月に事業を譲渡している。

今週は計4社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowは週次で調達状況を発信していく。

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執筆

川尻 疾風

ライター・編集者(モメンタム・ホース所属)。在学中に、メルマガ・生放送配信やプロデュース・マネジメント支援を経験。オウンドメディアやSNS運用などに携わったのち、現職へ。起業家やクリエイターといった同世代の才能と伴走する存在を目指す。

編集

姓は半蔵、名は門太郎。1998年、長野県佐久市生まれ。千葉大学文学部在学中(専攻は哲学)。ビジネスからキャリア、テクノロジーまでバクバク食べる雑食系ライター。

デスクチェック

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

こちらの記事は2019年07月17日に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。