連載資金調達の週報

世界初の母乳分析サービス確立へ。
Bonyu.labが資金調達──押さえておきたい資金調達ニュース

関連タグ

資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。

全てを追いきれない読者のために、 FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。

今週も日本から4社をピックアップした。

2019年12月9日〜2019年12月15日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
  • EDIT BY TOMOAKI SHOJI
SECTION
/

WED:映画や美術館が行き放題の新サービスを発表

PREMY

資金調達概要

調達額
非公開
調達先
非公開

サービス概要

レシート買取サービスである「ONE」を運営するワンファイナンシャルが、2020年1月から社名をWED(ウェッド)へ変更。社名変更に先駆け、第三者割当増資を実施した。

調達した資金により、ONEの1日あたり買取上限数の引き上げやクライアントと連携したキャンペーンの実施を進めるとともに、継続的なUX改善を通したサービスの強化を進めていく。

ユーザーの毎日をプレミアムにすることを目的とした新サービス「PREMY」のベータ提供を開始したことも発表した。2019年12月現在では、月額3,980円で、日本全国のほぼ全ての映画館や水族館、美術館、博物館に行き放題となるサービスを招待制で提供している。

また、2019年9月までブロックチェーン業界のリーダー企業であるSBI Ripple Asiaの代表を務めていた沖田貴史氏が同社の取締役として参加。新たな金融サービスも今後提供する予定とした。

SECTION
/

hachico:AIアシスタントで漏れない人材マッチングを

hachico

資金調達概要

調達額
非公開
調達先
GMOベンチャー通信スタートアップ支援株式会社
株式会社グロービス/G-STARTUPファンド
森本千賀子氏(株式会社morich 代表取締役)

サービス概要

人材会社が持つ人材データをもとに、記憶に頼っていては見つからなかった登録人材と求人案件を瞬時に探し出すAIアシスタント「hachico」を提供。求人企業には一早くいい人材を提案、求職者には求職意欲の高い内にいい案件を提案できることが特徴だ。

同社によると、従来の人材マッチングでは、人材も求人案件も活用しきれず、機会損失が発生している現状がある。登録した人材の9割以上が成約に至らなかったり、せっかく獲得した求人案件も大半は人材の提案すらできずに終わったりしてしまうケースがよくあるという。

今回調達した資金により、hachicoのさらなる開発行い、成約数の増加をより強力に支援していく。

SECTION
/

Bonyu:母乳と母子健康の相関を解明する

BONYU.Lab

資金調達概要

調達額
1億5000万円
調達先
ピジョン株式会社

サービス概要

母乳分析サービス「BONYU CHECK」を運営。

BONYU CHECKでは、購入者の自宅に届ける専用のキットに母乳を採取して返送し、独自プログラムで栄養状態を分析。母親の心と体に関する質問票の回答結果も分析し、助産師や管理栄養士などの専門家が監修した“必要な栄養と食事”のフィードバックを届ける。

母乳の栄養分析だけでなく、母体や母乳、赤ちゃんの状態に関わる多様なデータを集積し、データ解析により相関関係を明らかにしていくのは、世界初の試みという。

今回、授乳関連市場のリーディングカンパニーであるピジョンとの資本提携により、国内はもとよりグローバルな課題でもある母乳育児について、そのメカニズムや栄養の基準値、母乳と母子健康の相関などを解明し、社会課題や悩みを改善するサービスの確立を目指していく。

SECTION
/

WORKOUT:パーソナルトレーニングを全ての人に

REAL WORKOUT

資金調達概要

調達額
非公開
調達先
株式会社アルテサロンホールディングス
株式会社スタディーズ
株式会社Wiz
高野由博氏
斉藤正樹氏

サービス概要

関東25店舗でパーソナルジム「REAL WORKOUT」を展開。今までダイエットという文脈でしか想起されなかったパーソナルジムのイメージを刷新し、若者向けに「BODYMAKE」、中高年層向けには「サステナブルボディ」などのキーワードを作り、顧客から支持を得ている。

フィットネスコミュニティ「WORKOUTER」も運営。フィットネス好きによるフィットネス好きのためのコミュニティの場をWeb上で提供する。既存会員を中心とした数千人のコミュニケーションを活性化させ、リアルイベントや物販の企画、会員同士による情報交換の場を提供することで、新しいフィットネスカルチャーを創出することが狙いだ。

今回の資金調達により、組織づくりのための内部体制強化、出店を加速させるための人材採用、在籍トレーナーの独立支援を行い、REAL WORKOUT経済圏を拡大させていくという。

こちらの記事は2019年12月18日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

次の記事

記事を共有する
記事をいいねする

執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

編集

庄司 智昭

ライター・編集者。東京にこだわらない働き方を支援するシビレと、編集デザインファームのinquireに所属。2015年アイティメディアに入社し、2年間製造業関連のWebメディアで編集記者を務めた。ローカルやテクノロジー関連の取材に関心があります。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

おすすめの関連記事

会員登録/ログインすると
以下の機能を利用することが可能です。

新規会員登録/ログイン