連載資金調達の週報

住んでいる時だけ家賃を払う新感覚住居。
Unitoが総額約7000万円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。

全てを追いきれない読者のために、 FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。

今週も日本から4社をピックアップした。

2020年2月24日〜2020年3月1日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
  • EDIT BY KAZUYUKI KOYAMA
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Unito:ホテルと融合したサブスクリプション住居

unito

資金調達概要

調達額
総額約7000万円
(デッドファイナンスを含む)
調達先
株式会社ガイアックス
須田 将啓 氏
薄葉 直也 氏
他力野 淳 氏
他、個人投資家複数

サービス概要

日本初のサブスクリプション住居「unito」を展開する、Unito。

ホテルと住居が融合したようなサービスで、基本の月額家賃はありつつも、住民が出張や旅行でunitoを使用しない期間は、ホテルとして運営され、その日数分が家賃から引かれる。

また、コンシェルジュが常駐しており、郵便や洗濯を代行、外泊時はなどはコンシェルジュが担当。共用部にはラインドリーから無人コンビニ、コミュニティースペース、コワーキングスペースなども用意されている。ホテルとシェアハウスが融合しているともいえるかもしれない。

第1号店となる「unito Chiyoda」は2020年3月、東京都千代田区東神田にオープン予定だ。

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Activaid:患者同士で情報交換できるSNS

Activaid株式会社

資金調達概要

調達額
1億円
調達先
Archetype Ventures
ジェネシア・ベンチャーズ

サービス概要

慢性疾患を抱える患者同士が情報を交換し合えるSNS「Activaid」。

患者同士の情報交換のみではなく、医師が診療で重視するポイントに沿った疾患管理を患者自身がおこなえる。こうした患者側の経験や定性情報は、新薬開発にも生きてくるソースになるという。

2019年2月に「炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎/クローン病)」に絞ってサービスのベータ版をリリース。既に39,000件を超えるデータが蓄積されているそうだ。

今回の資金調達により、医療機関向けに新プロダクトの開発をおこなう予定だという。

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ストックマーク:文章に潜むカギを意思決定に活用

ストックマーク株式会社

資金調達概要

調達額
非公開
調達先
WiL

サービス概要

文章データをAIで解析することで、企業のデータ活用を支援する、ストックマーク

企業におけるデータのうち、数値などの定量化されたデータはおよそ10%ほどに関わらず、残りの90%は文章などの非構造化データだといわれている。それらを有効に活用することで、あらゆる意思決定を柔軟にサポートする。

例えば、商談メモや企画書などの文章からお客様のニーズを抽出、ニュースから業界トレンドの分析など、様々な使用が可能だという。

今回の資金調達により、プロダクトの研究開発費、人材採用、広告宣伝費として活用する予定だ。

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CLOUD FRANCHISE:飲食店の稼働率を最大限に向上

株式会社CLOUD FRANCHISE

資金調達概要

調達額
非公開
調達先
THE SEED
野口 圭登氏
西尾 健太郎氏

サービス概要

飲食店向けにフードデリバリーブランドを提供する、CLOUD FRANCHISE

飲食店におけるキッチンの空き時間を活用し、Uber Eatsなどで展開する人気のフードデリバリーブランドの製造を担当。店舗全体の稼働率を上げ、売上アップを図るサービスだ。

アルバイト従業員でもフードデリバリーのオペレーションが簡単にできるよう、簡単なメニューのセレクトであったり、運用マニュアルも提供している。シードのため決して数は多くはないが、既に10店舗以上で売上改善の実績がでているそうだ。

今回の資金調達により、年内に全国100店舗までサポート拡大する予定だという。

こちらの記事は2020年03月04日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

編集者。大学卒業後、建築設計事務所、デザインコンサル会社の編集ディレクター / PMを経て、weavingを創業。デザイン領域の情報発信支援・メディア運営・コンサルティング・コンテンツ制作を通し、デザインとビジネスの距離を近づける編集に従事する。デザインビジネスマガジン「designing」編集長。inquire所属。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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