連載資金調達の週報

製品の情報を紐付けて活用するプラットフォーム、Lazuliが5,000万円を資金調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。

『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は4社をピックアップした。

2020年11月2日〜2020年11月8日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
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Lazuli:世界中の製品情報を整理し、紐付ける

Lazuli株式会社

資金調達概要

調達額
5,000万円
調達先
Coral Capital
個人投資家

サービス概要

製品情報をデータ管理し、データ同士の関係性を整理するプラトフォームSaaS『Ninja DB(仮称)』を展開する、Lazuli

世の中の商品はそれぞれ色・形・サイズ・特徴・原料などの情報があるが、メーカーや小売によって管理情報が異なったり、統合や分析に必要な関連情報が商品に紐づけられていないケースがほとんどだという。

『Ninja DB(仮称)』はAI技術を用いて世界中のあらゆる商品のマスタープラットフォームであり、世界中の商品の原料から最終商品までの様々な関係性情報を持たせることで、企業に新たな商品企画、市場分析などの可能性を広げるサポートをおこなう。

今回の資金調達により、プロダクトの開発、企業とのシステム連携や実証実験、さらにエンジニアを中心とした採用をおこなう予定だという。

また、ソフトバンクグループ株式会社の社外取締役/東京大学大学院教授の松尾豊氏が同社のAIアドバイザーに就任。開発・オペレーション体制の構築と、企業との連携を加速する予定だという。

代表 萩原 静厳氏は、これまで多くの企業のデータ分析/AI/DXのコンサルティングを行ってきた経験を持ち、その中で多くの企業が製品マスタの管理に労力や人員を割いていることが課題だと感じ同社を起業したという。

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Property Access:海外の不動産情報を手軽にチェック

資金調達概要

調達額
総額2.65億円
調達先
日本国内の事業会社複数
エンジェル投資家
デットファイナンス

サービス概要

AI等を活用した海外不動産取引プラットフォームを展開する、Property Access

東南アジアを中心に、日本では未公開の不動産情報の取得や(何の)ルートの構築、(何の)価格動向の調査、取引および慣行リスクの確認など海外不動産取引における可能性を調査・提供している。

動画を通じた『海外不動産ニュース』、『Investigate』(海外デベロッパーのCXO、著名人を招いたオンラインライブセミナー)、『インターナショナル不動産&投資デジタルカンファレンス』、『海外不動産投資スクール』などのデジタルコンテンツなどを提供。

今回の資金調達により、海外不動産市場予測の新規プロダクト開発、メディア事業及び海外コンサルティング事業の採用を含めた拡充等をおこなう予定だという。

代表 風戸裕樹氏は、ソニー不動産株式会社にて元執行役員を歴任。海外不動産は外国人投資家にとってすでに一般的な投資対象となっておりが、日本の個人投資家にはまだ新しいことだと思い起業を決心。

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QPS研究所:九州に宇宙産業を根差す

株式会社QPS研究所

資金調達概要

調達額
総額8.65億円
調達先
既存株主からの追加調達
株式会社日本政策金融公庫からの融資

サービス概要

小型衛星用の大型軽量アンテナを自社開発する、QPS研究所

従来衛星の20分の1の質量、100分の1のコストを実現し、100kg級高精細小型衛星の打ち上げに日本で初めて成功。

2025年を目標に、36機の小型衛星を打ち上げて衛星コンステレーション(複数の人工衛星を連携させて一つの機能を達成すること)の構築し、約10分ごとの地上観測データサービスの提供を目指している。

2019 年12月に1号機『イザナギ』の打ち上げを実現し、2020年12月以降には2号機『イザナミ』の打ち上げを予定。また、2020年5月に衛星の観測データを活用した新たな事業の検討を開始するため九州電力株式会社と事業連携を発表した。

今回の資金調達により、2022年打ち上げ予定の3号機~6号機の先行開発ならびに足長部材の先行手配等をおこなう予定だという。

代表 大西俊輔氏は、九州より世界の宇宙産業にインパクトを与えるべく、2013年10月QPS研究所に入社。2014年4月代表取締役社長に就任。学生時代から現在までに10件超の小型人工衛星開発プロジェクトに従事。子供の頃から宇宙が好きで、将来の夢は木星探査だという。

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エイチ:スペースレンタルを手助けするAIコンシェルジュ

株式会社エイチ

資金調達概要

調達額
約2億円(累計資金調達額)
調達先
株式会社ピアズ
エンジェル投資家ら
みずほ銀行
政策金融公庫

サービス概要

AIチャットボットと有人コンシェルジュを用いたスペースコンシェルジュ事業を展開する、エイチ

約12,000のイベントスペースや会議室からユーザーのニーズに合った会場を、AIチャットボットと有人コンシェルジュが無料で会場手配を行ってくれる。稼働が削減され、ニーズにあった会場や会議が提案される。会議・説明会・イベント・セミナー・研修からパーティー・スタジオ・キッチンスペースまで、用途や日時、人数などから検索し、スペースの特徴などを簡単に比較のうえで選べる。

また、プロのコンシェルジュは過去の経験や弊社の提案データベースから、相場やトラブル事例、細かな特徴などの情報を提供。

今回の資金調達により、コンシェルジュをコアとした新規事業展開、プロダクト開発、クライアントへの提供価値の拡大をおこなう予定だという。

「AIの中にヒトの知性や感性を融合させる仕組みを構築したい。それをコンシェルジュという仕組みによって実現できるんじゃないかという仮説です。」と語る代表 伏見 匡矩氏。エイチが目指す社会について詳しく述べられているnoteがあるのでご覧いただきたい。

「エイチ(叡智)は、AI-Human Integrationの世界的リーディングカンパニーになる」

こちらの記事は2020年11月11日に公開しており、
記載されている情報が異なる場合がございます。

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執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

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