連載資金調達の週報

“記憶の定着”を支援する、モノグサが総額約18.1億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。

『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は4社をピックアップした。

2021年12月14日〜2021年12月20日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY OHATA TOMOKO
  • EDIT BY YUI TSUJINO
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モノグサ
学習を支援し、“記憶のプラットフォーム”を目指す

モノグサ株式会社

資金調達概要

調達額
総額約18.1億円
調達先
新規投資家
グローバル・ブレイン株式会社
Z Venture Capital
Salesforce Ventures
既存投資家
WiL
UB Ventures

サービス概要

学習プラットフォーム『Monoxer』を開発・運営している、モノグサ

『Monoxer』は、記憶の定着を目的とした、問題作成や生徒への配信、学習状況や記憶度の確認などを行える学習プラットフォームだ。

2021年12月時点で、塾や学校を中心とした3,400以上の教室で活用されている。

今回の資金調達により、プロダクト開発・人材採用に投資を行う予定だ。

代表 竹内孝太朗氏は、新卒でリクルートに入社後、学習サービス『スタディサプリ』にて高校向けの営業組織の立ち上げや学習到達度測定テストの開発、オンラインコーチングサービスの開発に携わる。その後、英単語帳サービスの立ち上げを検討する中で「記憶することに対して本質的な課題解決できるサービスがない」と感じ、2016年8月に同社を設立した。

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CROSLAN
外国人労働者を適切に受け入れられる市場を作る

株式会社CROSLAN

資金調達概要

調達額
総額3,000万円
調達先
おおさか事業承継・創業支援投資事業有限責任組合
FUNDINNO
その他、個人投資家

サービス概要

特定技能外国人の受け入れ申請・管理業務をサポートするクラウドサービス『SMILEVISA』を運営している、CROSLAN

『SMILEVISA』は、特定技能外国人を受け入れる企業に特化して申請・管理業務の負担を解消し、企業の生産性向上につなげる。

また、今後は人材マッチングサービスのリリースを予定しており、『SMILEVISA』との併用によって、外国人労働者の受け入れに関する全ての業務をカバーできるようになる。

今回の資金調達により、エンジニア・マーケティング・営業等の採用を強化。また、組織体制を構築し、正規版のリリースを目指す予定だ。

代表 川村敦氏は、学生時代に、ベトナムのホーチミン市国家人文社会科学大学に留学。その後、日本のIT企業に入社し、エンジニアとして働く傍ら、ベトナム語の翻訳・通訳の仕事や、ベトナム雑貨の卸売なども兼業。独立を経て、2017年2月に同社を設立した。

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TIERRAS Limited
中国・アジア市場での事業拡大を目指す

TIERRAS.limited

資金調達概要

調達額
総額1億円
調達先
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
南 壮一郎氏(ビジョナル株式会社 / 代表取締役社長)
河合 聡一郎氏(株式会社ReBoost / 代表取締役社長)
湊 崇宏氏(One World Harbour Limited / 代表取締役社長)

サービス概要

アジア向けD2Cエイジングケアブランド『SKINFONIA』を運営している、TIERRAS Limited

紫外線、乾燥、ブルーライトなど様々な外部ストレスを肌は受けます。ストレスではなく良い刺激に変換する肌の働きに着目して作られた『SKINFONIA』は、必要な成分をバランスよく配合するドクターズ・エイジングケア・ブランドだ。

2021年11月から、日本と中国で『SKINFONIA』のプレ販売を開始している。

今回の資金調達により、プロダクトやプロモーションの拡大、採用活動に力を入れていく予定だ。

代表 吉田直史氏は、化粧品・美容の総合サイトを運営するメディア企業にて、中国法人の創業・経営に9年携わった経験を持つ。その中で、今後はビューティー&ヘルスケア市場の成長が中国・アジアを中心に発展していくと確信した。「TECHNOLOGY、IT、ECを活用し、アジアの次代を照らす羅針盤のような存在になる」という想いで、2020年3月に同社を設立した。

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CBcloud
“配送パートナーが正当に評価される”仕組みを作る

CBcloud株式会社

資金調達概要

調達額
総額約60億円
調達先
既存投資家
株式会社シーアールイー
株式会社ANOBAKA
ソフトバンク株式会社
その他
国内・海外の機関投資家、事業会社

サービス概要

荷主と配送パートナーをマッチングする配送プラットフォーム『PickGo』を開発・運営している、CBcloud

同社は「『届けてくれる』にもっと価値を。」というビジョンのもと、運送会社向け業務支援システム『SmaRyuトラック』、宅配事業者向け業務支援システム『SmaRyuポスト』などを運営している。

今回の資金調達により、プロダクトやマーケティングの強化、人材採用に活用する予定だ。

代表 松本隆一氏は、物流関連の会社を経営していた義父の仕事ぶりをみて、ITの力でより業務を効率化できないかと検討。その後、運行管理システムを開発し、2013年10月に同社を設立した。

こちらの記事は2021年12月22日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

大畑 朋子

1999年、神奈川県出身。2020年11月よりinquireに所属し、編集アシスタント業務を担当。株式会社INFINITY AGENTSにて、SNSマーケティングを行う。関心はビジネス、キャリアなど。

編集

辻野 結衣

1997年生まれ、東京都在住。関西大学政策創造学部卒業し、2020年4月からinquireに所属。関心はビジネス全般、生きづらさ、サステナビレイティ、政治哲学など。

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