連載資金調達の週報

“社債”で公正な信用市場を創出する、Siiibo証券が約5.5億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。

『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は8社をピックアップした。

2021年12月21日〜2022年1月10日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY OHATA TOMOKO
  • EDIT BY YUI TSUJINO
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Siiibo証券
公正な信用市場を創り出す

Siiibo証券株式会社

資金調達概要

調達額
約5.5億円
調達先
新規投資家
DNX Ventures
Angel Bridge
既存投資家
千葉道場ファンド

サービス概要

オンラインで社債を発行・購入できるプラットフォーム『Siiibo』を運営している、Siiibo証券

同社は「自由・透明・公正な直接金融を創造する」というミッションを掲げ、「社債」に特化したネット証券を営業している。

『Siiibo』は、投資家向けに企業情報の閲覧と社債購入の管理サービスを提供。また、企業向けにIR掲載と社債発行のサポートも行っている。

今回の資金調達により、マーケティングの強化、『Siiibo』の機能拡充を行う予定だ。

代表 小村和輝氏は、クレジットトレーディングデスクに在籍する中で、個人投資家が低利回りの社債を購入している現状から、インカムゲイン型(株式や債券などの資産を保有中に得られる収益)の商品への需要を体感。一方で、金融リテラシーが高くない事業法人や顧客に複雑な金融商品を販売し、不透明・不公正なビジネスになっている企業がいることに対して強い疑問を覚えたという。

ネット証券をはじめとした資産運用サービスが伸びていることや、国策として「貯蓄から投資へ」推進されていることなどの要因から「Webで社債が買える」サービスが求められていると考え、2019年1月に同社を設立した。

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アングラーズ
釣りで人生を豊かにする

株式会社アングラーズ

資金調達概要

調達額
非公開
調達先
前澤ファンド

サービス概要

釣りSNS『ANGLERS』を運営している、アングラーズ

『ANGLERS』は、釣り場・釣具の検索や、釣果を記録・共有できるサービスだ。月間150万人以上に利用されている。

今回の資金調達により、『ANGLERS』公認の釣り業界を盛り上げていく人たち「アングラーズマイスター」の拡大、アプリ・ウェブの品質改善、新規事業の展開、エンジニア採用の強化などに投資する予定だ。

代表 若槻嘉亮氏は、SGシステムIT企画部に入社し、基幹システムの企画やプロジェクトマネジメントなどに従事。その後、2012年10月に同社を設立した。釣りに必要な情報がすぐに見つからない課題に着目。有益な情報を釣り人に提供する「情報基盤」が必要だと思い、『ANGLERS』の開発に至った。

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IVRy
電話応答を自動化し、ビジネスの業務効率化を目指す

株式会社IVRy

資金調達概要

調達額
総額約3億円
調達先
フェムトグロース・スリー投資事業有限責任組合
株式会社プレイド

サービス概要

電話自動応答サービス『IVRy』を開発している、IVRy

『IVRy』は、営業電話や顧客からのお問い合わせ・注文・予約などの電話業務を自動化し、業務効率化や対応工数の削減を実現するSaaSだ。

2020年11月にリリースし、2021年12月時点で病院や飲食店、企業の部署電話、EC事業者など20以上の業界に利用されている。

今回の調達資金により、プロダクト開発、採用・組織体制の強化を行う予定だ。

代表 奥西亮賀氏は、新卒でリクルートホールディングスに入社し、Webサイトの新規立ち上げ・運用・改善やプロダクトマネジメントに従事。2019年3月に同社を設立し、システム開発を行う傍ら、新規のプロダクト開発に力を入れる。緊急性の低い電話によって仕事が遮られる一方で、電話に全く出ないと重要な連絡まで逃してしまうことに課題を感じ、『IVRy』を開発した。

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エコロギー
昆虫原料のグローバル市場参入を本格化する

株式会社エコロギー

資金調達概要

調達額
非公開
調達先
早稲田大学専用ファンド
株式会社リバネスキャピタル
個人事業家

サービス概要

日本・グローバル市場にてコオロギ原料の販売を行っている、エコロギー

同社は「地球と生命が、食を通じて健やかになる持続可能な生態系を創る」というビジョンの元、早稲田大学でコオロギ生産に関する研究を実施。2019年に拠点をカンボジアに移し、現地でのコオロギの量産体制を構築してきた。

今回の資金調達により、昆虫原料のグローバル市場参入を本格化し、マーケティング・販促活動を加速させる予定だ。

代表 葦苅晟矢氏は、早稲田大学に在学中の2017年12月に同社を設立。国際的な議題について議論・交渉・決議を採択する模擬国連での、「食糧問題」に関するディスカッションで、昆虫食に興味を持った。そこで、食糧問題を解決すべく早稲田大学でコオロギを研究し、その成果を踏まえて事業化に至った。

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ユアマイスター
持続可能な循環型社会を実現する

ユアマイスター株式会社

資金調達概要

調達額
総額約23億円
調達先
既存投資家
インキュベイトファンド株式会社
SMBCベンチャーキャピタル株式会社
ジャフコ グループ株式会社
みずほキャピタル株式会社
グロービス経営大学院
新規投資家
Z Venture Capital株式会社
フォースタートアップスキャピタル合同会社
Ariake Secondary Fund Ⅱ LP
Axiom Asia 6, L.P.
その他、3社

サービス概要

ハウスクリーニングや靴・カバン・車などの修理・お手入れを依頼したい人と職人をつなぐECプラットフォーム『ユアマイスター』を運営している、ユアマイスター

同社は「人々の大事なものがより大切にされる社会へ導く」をミッションに掲げ、大事なモノを大切にしたい人に向けたメディア『ユアマイスタースタイル』、ビルメンテナンス業界のDXを実現する業務支援サービス『ビルメンクラウド』などを展開している。

今回の資金調達により、プロダクト開発体制・出店パートナー事業者のサポート体制を強化。また、マーケティング活動による認知向上を図る予定だ。

代表 星野貴之氏は、新卒で楽天に入社し、営業担当にて全国1位の収益をあげた。25歳で九州全域の副責任者に就任し、その後、IRにてECを中心とした決算・増資・投資家対応を担当。ネットでモノを 「買う・売る」時代になっている中で、人々は今後モノを修理したりキレイにしたりするのではないかと感じ、2016年8月に同社を設立。消費行動である「捨てる・売る」だけでなく、「直す・キレイにする・使い続ける」といった意識を定着させ、持続可能な循環型社会につなげていくことを目指している。

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Scrumy
ITガバナンス統制の推進をサポートする

株式会社Scrumy

資金調達概要

調達額
約4,500万円
調達先
イーストベンチャーズ4号投資事業有限責任組合
國領二郎氏(慶應義塾大学総合政策学部/教授)
小谷匠氏(株式会社ライボ/代表取締役CEO)
その他、個人投資家

サービス概要

ガバナンスと情報セキュリティを強化する情報ライフサイクル管理SaaS『Scrumy』を提供している、Scrumy

『Scrumy』は、システム・ソフトウェア開発における情報を一元管理。そうすることで、適切な権限管理に基づいて、ステークホルダーと協働するための安全な開発環境が提供てきる。

今回の資金調達により、プロダクト開発・組織体制の強化を行う予定だという。

代表者名 笹埜健氏は、最高情報責任者として公益法人や企業のDX推進を統括。2021年4月に同社を設立し、ガバナンスと情報セキュリティを強化するための研究開発を行っている。

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アソビュー
観光・レジャー産業のDXを推進する

アソビュー株式会社

資金調達概要

調達額
総額30億円
調達先
フィデリティ・インターナショナル
31VENTURES-グローバル・ブレイン-グロースI事業

サービス概要

遊びの予約プラットフォーム『アソビュー!』を開発・運営している、アソビュー

同社は「生きるに、遊びを。」をミッションに掲げ、体験ギフト販売サイト『アソビュー!ギフト』、レジャー・観光・文化施設様向けDXソリューション『ウラカタチケット』など、複数の事業を展開している。

今回の資金調達により、『アソビュー!』の認知拡大、プロダクト開発、インフラの整備、人材採用に活用する予定だ。

代表 山野智久氏は、学生時代に千葉県柏市の地域情報を発信するフリーペーパーを創刊し、累計30万部を発刊。2007年にリクルートへ入社し、コンサルティングや新規事業の立ち上げに従事。2011年3月に同社を設立し、事業アイデアを考える中で「余暇をいかに豊かに過ごすか」に着目して『アソビュー!』の事業化に至った。

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Morus
世界の食糧問題を“カイコ原料”で解決する

Morus株式会社

資金調達概要

調達額
5,000万円
調達先
ANRI
サムライインキュベート

サービス概要

カイコ原料の研究開発を行い、食・医薬品・飼料など複数の産業に提供している、Morus

同社は、カイコ研究に力を入れている信州大学と共にカイコの品種改良・量産化、カイコ原料の製品開発を通して、世界のタンパク質不足の問題解決に挑んでいる。

今回の資金調達により、プロダクト開発、カイコの品種改良の研究開発、採用、組織体制の強化を行う予定だ。また、共同創業者である信州大学繊維学部の塩見邦博教授が社外取締役に就任する。

代表 佐藤亮氏は、伊藤忠商事の繊維カンパニーに入社。その後、サムライインキュベートのオープンイノベーション担当として新規事業支援に従事。世界のタンパク質不足の問題をカイコ原料で解決すべく、2021年4月に同社を設立した。

こちらの記事は2022年01月12日に公開しており、
記載されている情報が異なる場合がございます。

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執筆

大畑 朋子

1999年、神奈川県出身。2020年11月よりinquireに所属し、編集アシスタント業務を担当。株式会社INFINITY AGENTSにて、SNSマーケティングを行う。関心はビジネス、キャリアなど。

編集

辻野 結衣

1997年生まれ、東京都在住。関西大学政策創造学部卒業し、2020年4月からinquireに所属。関心はビジネス全般、生きづらさ、サステナビレイティ、政治哲学など。

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