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投資家として起業家をそばで見ていたことは、自分自身で事業を立ち上げる、またはスタートアップの経営やグロースに意味がありましたか?

質問

投資家として起業家をそばで見ていたことは、自分自身で事業を立ち上げる、またはスタートアップの経営やグロースに意味がありましたか?

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回答1
回答掲載日
2020.10.29
手嶋 浩己

1976年生まれ。1999年一橋大学商学部卒業後、博報堂に入社し、マーケティングプランニング、ブランドコンサルティング業務等6年間勤務。2006年インタースパイア(現ユナイテッド)入社、取締役に就任。その後、2度の経営統合を行い、2012年ユナイテッド取締役に就任、2018年退任。在任中は多数の新規事業の立ち上げや、メルカリ等へのベンチャー投資、複数社のM&Aの実行等で貢献。2013年〜2017年メルカリ社外取締役。2018年、XTech Venturesを共同創業し、現在は代表パートナー。2019年には株式会社LayerXの取締役にも就任。

当然、経験が活きることはあります。極端な話、ピザ屋でアルバイトをしていても投資活動に活かせることはあるでしょう。とは言っても、やはり別物として捉えるのがいいと思います。とはいえ、僕の場合は経験が活きるかどうか以前に、あくまでも自分の場合は、そもそも事業経験がなかったら不安なので、投資家にもなっていなかったと思います。そういう意味では、事業経験なく投資家として成功している方々は、膨大なインプットを日々欠かさず、またパターン認識の能力があるなど、並外れた努力と才能の持ち主なので尊敬せざるを得ません。

そして投資家としての経験が事業家として活きるかというと、ゼロイチの事業立ち上げフェーズにおいては、少し乱暴にいえば、資金調達の局面以外ではスタートアップにとっては特にはないと思っています。会社が大きくなり、上場後に資本市場と向き合い、持続的に時価総額を上げていく企業経営をするのであれば話は別ですが、事業を立ち上げる局面においてのマインドセットやスキルセットで言えば、基本的に事業と投資は分けて考えた方がいいです。その前提を持ちつつも、行ったり来たりすることでビジネスパーソンとしてレベルアップしていくことや複眼的な視点を持てたりというプラス面はあると思います。

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