社員数も増え、外からみると小川さんが普段どのようなことをしているのかがなかなか見えずらくなっているのではないかと思うのですが、現在は主に何にコミットしているのでしょうか?
ご自身のバイブルとなっているような、何度も読み返す書籍はありますか?
プロダクト開発や事業づくりにおける「失敗」を教えてください。また、その経験から得られた学び、もしくは今だったらどう回避するかなども教えていただけると幸いです。
タイミーではもちろん失敗も経験していますが、結果的に軌道修正できているので大きな失敗は正直あまりないですね。ただ、目先のタスクに追われてばかりいた日々はあったので、それによってプロダクトの成長が遅れてしまったのはあるかもしれません。事業が伸びているときでも、必ず中長期を見据えたロードマップを引き続けることは大事だと感じました。
タイミーを創業する前の失敗ですと、20歳のときにファッション分野で起業したものの事業存続に悩み、会社を畳むことになったのは失敗と言えるかもしれません。この経験から自分が本当に心から情熱を捧げられること以外で起業するのは、やめたほうがいいと学びました。自分が人生をかけて取り組める領域でないと、自分が代表としてその会社をやる意味がわからなくなってしまうので。
小川 嶺氏の回答
事業アイデアや構想が「イケる」と思った瞬間はいつですか?
いまのマーケットを選定した理由は何ですか?
「自分が感じた負」と「世の中の大きな流れ」が選定理由です。当時は100個以上の事業アイデアを考えていましたが、自分自身がアルバイトをしようとした時の負が大きかった原体験と、当時の「人材不足」「働き方改革」というマストレンドの波が重なったことが要因として大きいです。
事業アイデアやマーケット選びに関しては、日頃からニュースやメディアを細かくチェックすることが大事だと思っています。消費動向がどうなっており、国としてどこに向かおうとしているのか。僕自身も当時からそこは感度高くアンテナを張っていましたし、必ず役に立つと思います。
一方で、マストレンドになっているような領域では必ず先行してるプレイヤーが存在します。なので闇雲に飛び込むのではなく、まずは競合のサービスを実際に自分で使用してみることが重要です。実際に自分で体験してみて、課題が全くないと感じたら、参入するのはやめた方がいいでしょう。逆に、課題があるなと感じたらその部分で勝てるものに尖らせたプロダクトをつくると良いと思います。
小川 嶺氏の回答
創業メンバーの探し方、良い創業メンバー見極め方を教えてください。
社会人経験のない学生起業家でありながら、なぜ現在までの成長を遂げることができたのでしょうか?何か成功要因があれば知りたいです。
短期間での大型調達にテレビCMと、大胆なチャレンジをしている印象なのですが、不安はないのでしょうか?また何を持って意思決定しているのか知りたいです。