5回答

起業するときに今のマーケットにした理由はなんですか?

質問

いまのマーケットを選定した理由は何ですか?

5件の回答

回答5
回答掲載日
2021.01.26
岩木 亮介

1990年生まれ。大阪大学法学部卒業。福岡銀行を経て、ドーガンへ参画。ベンチャーキャピタル、コンサルティング、事業マネジメントに従事。その後、アクセンチュアを経て、2017年1月にREAPRA Venturesに参画。産業創業の対象となる投資領域の定義、産業リサーチ、事業開発の一般化等に従事。また複数の投資先経営支援も行う。2017年10月、アーキベースを創業。

起業時のマーケット選定には3つの基準を設けました。「創業する2017年時点で、時間軸とともに課題が大きくなっていくこと」「バリューチェーンの複雑性が高く、IT・情報で解決可能性のある課題が顕在・潜在的に複数存在していること」「日々の生活の幸福に直接・間接的に貢献できる、未来の社会インフラ創りができること」の3つです。

住環境を支える建設業界の人手不足の進行は深刻で、「2025年には現場で働く人材が100万人ほど不足するのではないか」といった試算も出てきています。
背景には、担い手の高齢化と若手人材不足があり、トレンドは加速する一方。確実に「住環境×IT・情報」のニーズが伸びていくと考えました。

また、永続的な企業成長を実現するためには、事業開発を通し何かしらの資産をつくりながら、新しい事業開発を行う必要があります。そのため、テクノロジーの力で解決し得る課題が複数存在しているマーケットを選択しました。

そして最も重要なのは住環境はすべての人の生活に関わるということです。この領域で課題を解消し、社会インフラを創り続けることは、あらゆる人の幸福につながっていきます。難易度の高いミッションに挑戦していますが、非常にやりがいを感じています。

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回答4
回答掲載日
2020.11.17
小川 嶺
  • 株式会社タイミー 代表取締役CEO 

1997年生まれ。東京出身。高校時代に生徒会長を経験し、株式会社oneboxでインターンを始める。立教大学では、学生団体RBSA(起業家育成団体)を立ち上げる。2016年度の慶應ビジネスコンテスト(KBC)で優勝し、創業メンバーと共にシリコンバレーにわたり2017年に株式会社レコレを設立。2018年に株式会社タイミーへ社名変更。

「自分が感じた負」と「世の中の大きな流れ」が選定理由です。当時は100個以上の事業アイデアを考えていましたが、自分自身がアルバイトをしようとした時の負が大きかった原体験と、当時の「人材不足」「働き方改革」というマストレンドの波が重なったことが要因として大きいです。

事業アイデアやマーケット選びに関しては、日頃からニュースやメディアを細かくチェックすることが大事だと思っています。消費動向がどうなっており、国としてどこに向かおうとしているのか。僕自身も当時からそこは感度高くアンテナを張っていましたし、必ず役に立つと思います。

一方で、マストレンドになっているような領域では必ず先行してるプレイヤーが存在します。なので闇雲に飛び込むのではなく、まずは競合のサービスを実際に自分で使用してみることが重要です。実際に自分で体験してみて、課題が全くないと感じたら、参入するのはやめた方がいいでしょう。逆に、課題があるなと感じたらその部分で勝てるものに尖らせたプロダクトをつくると良いと思います。

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回答3
回答掲載日
2020.11.17
大平 裕介

慶應義塾大学卒業後、2016年にA.T. Kearneyに新卒入社。主にコスト改革、事業戦略策定などに従事し、2018年に当時最速でアソシエイトに就任。テクノロジーの力で企業のコスト管理機能を抜本的に変革するため、2019年2月に株式会社Leaner Technologiesを創業。

顧客が明確にペインを持っており、そのペイン自体にスケーラビリティがあったからです。加えて、そのペインに対する僕自身の解像度が高かったというのも理由の一つになると思います。この議論ではよく市場規模や売上といった数字が重要視されますが、本質的に見るべきポイントは顧客のペインであり、マーケットとはペインの塊のことだと思っています。

前提として、特に事業立ち上げ期においては、ピボットできることとしづらいことを切り分けて考えると良いと思います。例えばHowの部分である機能や施策というのはいつでも変えることができますが、WhyやWhatなどお客様のイシューとペインはピボットが難しい領域です。つまりこの段階でペインを外さないことが重要ですし、極端に言ってしまえばシード期のスタートアップはペインさえ捉えていれば何とかなると思っています。

まとめると、明確にペインが存在し、それが世の中一般的に感じられているペインであり、かつ自分自身が解像度高く理解している領域が、僕らの場合は「間接材」だったということになります。

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回答2
回答掲載日
2020.11.17
布川 友也
  • 株式会社ログラス 代表取締役CEO 

慶應義塾大学 経済学部卒。 新卒で投資銀行に勤務。M&A、IPOアドバイザリー業務に従事。 その後、上場直後のITベンチャー企業に経営戦略担当として参画し、IR・投資・経営管理等を中心に業務を行い、東証一部への市場変更を経験。 株式会社ログラスを創業、代表取締役に就任。

大きく3つ理由があります。「自分に専門性があり、特筆して熱量を注げる」「既存のマーケットに大きな資金を投下できるプレイヤーがいない」、そして「マーケットにモメンタムがある」という3つです。

前職のGameWithはおよそ4年で上場したのですが、代表の今泉さんがひたすら「自分が得意な領域、かつ圧倒的に伸びるマーケットに張ること」の重要性を説いていました。すでにTAMが大きい領域では資金勝負になってしまうので、今はニッチだけど将来伸びる可能性がある市場にかけることがスタートアップの肝だと考えています。

経営管理というマーケットに関しては、私自身が投資銀行や経営企画の業務を通じて理解してきた得意領域であり、リアルなペインへの理解もありました。また競合は存在するものの、この市場に大型の資金を投下したり、圧倒的な資金調達を行うようなプレイヤーは少ないとリサーチで認識しており、マーケット自体の成長性に関しても、SaaSのモメンタムから市場の伸びは間違いないと確信できていました。海外の事例を見ても、競合であるアメリカのAnaplanが2018年に上場をしていることから、正しくやれば勝てると感じ、このマーケットを選びました。

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回答1
回答掲載日
2020.11.17
籔 和弥
  • MOSH株式会社 Founder, 代表取締役CEO 

福井出身、同志社大学卒業後、飲食店クチコミアプリ事業のRetty立ち上げ期に社員7人目で新卒第一期生として入社。Rettyアプリのリーダーを担当。会社を大きく成長させた。2017年1月にRetty退社後、アジア・インド・アフリカなど世界一周を行い、世界のCtoCの普及状況を見て、現在のMOSHを着想し創業。「情熱がめぐる経済をつくる」をミッションに、技術、知識、経験などを人々に伝えるプラットフォームを展開する

マーケット選定をすごく計算して参入したわけではないのですが、ユーザーニーズを縦軸と横軸で見たとき、その両方が深くて広そうだったからです。まず縦軸というのは、個々のサービス販売をしたい方がどれだけ欲しているかということですが、これはもともとウガンダに行った時の経験も含めてユーザーさんと触れ合っている中で強く感じていたポイントでした。ポータルサイトではなく、自分だけのサイトが欲しいという気持ちが非常に強いと感じています。

横軸というのは、どれだけ多くのジャンルの方々がそれを求めてくれるかということです。これに関しては、大きな消費行動の変化が今起きていると思っており、トラフィックが分散化してきているので、楽天におけるBASEと同じように、ホットペッパーにおけるMOSHというのは可能性があると感じていました。このあたりは具体的に何か数値があったわけではないですが、逆に市場規模が算出されて研究レポートが出ているようなマーケットは、すでに参入するには遅いと思います。

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