まず良い会社・伸びる会社の条件として、以前も取材記事にてお話しした「有望市場のトップシェアを取っている事業の強さ」と「経営理念の浸透した組織」という2点は非常に大事です。そして私がネットプロテクションズを選んだのは、上記の2つに加えて、「企業規模が大きすぎない」という3点が揃ったから。
エグゼクティブサーチ会社からは、ビジネスマンなら誰でも名前を知っているような、魅力的な会社をご紹介いただきました。いずれも東証一部上場でグローバルに事業展開をしている精密機器メーカー、電気機器メーカー、大手小売業等などです。
内定をいただいた会社もありましたが、それでも最終的にはネットプロテクションズを選択しました。
理由の1つ目は、ネットプロテクションズの事業自体の将来性です。主力事業であるNP後払いは、クレジットカードと比較すれば決済手段としてはニッチですが、そこでのトップシェアを持っています。EC市場が主戦場となりますが、日本ではまだまだリアル取引の割合が大きいので、逆にEC市場が今後間違いなく伸びていく、NP後払いはEC市場と共に伸びていくと思いました。実際にNP後払いの伸び率はEC市場の伸び率を上回っていることを面接で聞き、その思いが確信に変わりました。
2つ目の「組織文化」は、何よりも大事です。企業理念をはっきりと打ち出し、それが名目だけではなく全社員に浸透し、社員の日頃の行動指針になっている会社。企業理念が浸透していれば、前線に権限移譲しても正しい判断ができます。いちいち上司や経営陣に伺いを立てなくてもよいので、機動性も向上します。ネットプロテクションズは、Mission、Vision、Valueが浸透し、ティール組織により権限移譲していますので、まさにこれに合致しました。
また、転職先を選ぶにあたって、企業規模が大きすぎないことを条件としていました。数万人規模の大企業やコングロマリット企業で働く醍醐味もあると思いますが、事業の全体像が見えづらくなる傾向があると感じています。ネットプロテクションズの200人規模ですと、キーマンの顔も見え、自分の判断が経営にダイレクトに伝わります。私は経営への手触り感を大切にしたいと思っているので、この条件を重視していました。