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将来起業や経営者を目指す20代にアドバイスをするなら、どんなキャリアをおすすめしますか?

質問

将来起業や経営者を目指す20代にアドバイスをするなら、どんなキャリアをおすすめしますか?

回答
回答掲載日
2021.01.14
渡邉 一治

公認会計士。朝日監査法人(現有限責任あずさ監査法人)に入社、上場会社の監査やIPO支援に従事。監査部門従事の後、朝日監査法人の提携先であるアーサーアンダーセン・ニューヨーク事務所コンサルティング部門を経て、日本にてコンサルティング会社㈱朝日アーサーアンダーセンのスタートアップに関わり600名超の体制に。JSOXにより監査部門とコンサルティング部門の分離が求められることを契機に、事業会社に転出。半導体製造装置メーカーの㈱ディスコで経営戦略グループリーダー、家庭用ゲームメーカーのスクウェア・エニックス・ホールディングスのCFO(最高財務責任者)を歴任後、2020年7月に株式会社ネットプロテクションズに入社。

若いうちに起業するとか、会社内で着実に階段を上っていくとか、キャリアパスは様々だと思います。私は、ほぼ10年ごとに会社や業種を変えて現在に至っていますので、その経験に基づいたアドバイスをさせていただきます。

私の経験の中で申し上げると、まず必要だと思うのは知的好奇心を持つこと。与えられた日々の業務を目的意識なく「こなす」だけでは、成長は望めません。その業務の本来的な目的は何なのかを考え、今のやり方はそれでよいのか、他によいやり方があるのではないかと常に考えることが日々の成長につながります。

次に、研鑽を継続すること。業務で未知のテーマが出てくることがあると思いますが、私はそのたびに集中してそのテーマを勉強し、マスターしていくことを心がけてきました。関連する書籍を短期間で5冊くらい読み漁り、実務を併せて行うと、そのテーマの要諦が理解できて「黒帯」レベルに達することができます。「π型」人材とよく言われますが、この「黒帯」レベルでマスターしたテーマがπ型の縦坑にあたります。縦坑の数が増えてくると、それまで別々のものであった縦坑の本質は同じであるということにある日突然気づき、縦坑が全部一気に音を立てて横につながって、全体として大きな1つの縦坑になる時が来ます。会計学、ファイナンス理論、経営学、組織論、そして文学、歴史、スポーツ理論も繋がっていると実感できると経営者としての幅が広がると思います。

そして、常にチャレンジすること。私は監査法人からキャリアをスタートして、コンサルティング会社のパートナー、半導体製造装置メーカーの経営戦略グループリーダー、ゲーム会社のCFOを経て、現在は後払い決済会社のCFOを勤めています。事業内容も異なれば社風も異なり大変だったでしょうと言われますが、私はそれにより新しいことに出会えるので常に楽しかったです。大小色々な失敗も経験しましたが、その経験が次のチャレンジに活きています。若い皆さんには、色々なことにチャレンジし、そして失敗を経験してもらいたいと思います。

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