連載資金調達の週報

事前注文・決済プラットフォームや、1000円から株が買えるスマホ証券など──押さえておきたい資金調達ニュース【10月22日〜28日】

資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。

今週は日本から4社をピックアップした。

2018年10月22日〜2018年10月28日分

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  • TEXT BY MASUMI OSAKI
  • EDIT BY TOMOAKI SHOJI
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Gracia:ギフト特化型のEC

TANP

資金調達概要

調達額
1.2億円
調達先
ANRI
マネックスベンチャーズ
ベンチャーユナイテッド
ドリームインキュベータ
SMBCベンチャーキャピタル
中川綾太郎氏
有川鴻哉氏
河原﨑大宗氏
坂本達夫氏

サービス概要

ギフトに特化したECサービス「TANP」を運営。

TANPは誕生日やクリスマス、結婚祝いなど様々なシーンに加え、渡す相手によって適したプレゼントを探すことのできるサービスだ。人気化粧品メーカーや香水ブランドも扱い、サービス開始から約1年で取扱商品点数は860点を超える。

特徴は裏側を支えるロジスティクスの部分だ。最短で翌日配送できる体制を整備するほか、独自のラッピングオプションを複数用意する。5月の母の日には、1日あたりの出荷数が1000件を突破したという。

今回調達した資金は、ロジスティクスの強化やマーケティング強化に用いる計画。総額10兆円を超えるギフト市場で第一想起の獲得を目指すとしている。

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Showcase Gig:スマホから事前注文・決済できるアプリ

O:der

資金調達概要

調達額
非公開(複数メディアにて数億円規模と報道)
調達先
JR東日本スタートアップ

サービス概要

店舗に到着する前にスマホから商品の注文と決済ができるサービス「O:der」を運営。

O:derは、行列に並ぶ煩わしさを解決してくれるサービスだ。アプリ上から事前に注文と決済を済ませておくことで、列に並ばず受け取り口ですぐに商品を受け取ることができる。海外では「モバイルオーダー&ペイ」という名称で広がってきている仕組みである。飲食店など導入店舗にとっても、テイクアウトのオペレーション改善につながる。

直近ではイートインでの注文においても利便性を高めるべく、テーブルからアプリで注文と決済ができる新機能も追加。店内におけるキャッシュレス体験の提供も進めている。

今回資本業務提携を結んだJR東日本スタートアップとは、駅内にある施設の混雑緩和とキャッシュレス化の推進を促進する計画。O:derの試験的な導入や、タッチパネルによって事前注文・決済ができるSuica対応・省人化ハードウェアの共同開発を進めるとしている。

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One Tap BUY:1000円から株が買えるスマホ証券アプリ

One Tap BUY

資金調達概要

調達額
19.5億円
調達先
東海東京フィナンシャル・ホールディングス
ソフトバンク
みずほ証券

サービス概要

1000円から株が買えるスマホ証券アプリ「One Tap BUY」を運営。One Tap BUYはスマホから3ステップで株式を売買できるサービスだ。株数単位ではなく金額指定で1000円から気軽に株式投資を始められるのが特徴。米国株、日本株それぞれ30銘柄を扱う。

2015年12月に第一種金融商品取引業者として登録。2016年6月からOne Tap BUYの提供をスタートした。現在の口座開設数は13万口座を超え、今まで投資をしたことがない新たな層へのアプローチを進めているという。

今回調達した資金を活用して、新サービスに向けたシステム開発や、プロモーション活動、サービスの向上を推進する計画。また、東海東京フィナンシャル・グループの戦略的パートナーである地方銀行や証券会社向けにもサービスを提供していく予定だ。

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ジグザグ:最短1日で海外販売ができる越境ECサービス

WorldShoppingBIZ

資金調達概要

調達額
1.5億円
調達先
モバイル・インターネットキャピタル
都築国際育英財団
その他金融機関

サービス概要

最短1日で海外販売ができる越境ECサービス「WorldShoppingBIZ」を運営。

WorldShoppingBIZは海外からの顧客に商品を売りたいものの、さまざまな制約があって実現できていないECサイトをサポートするサービスだ。自社のECサイトに専用のタグを1行挿入するだけで、多言語対応のカートが出現。海外からの注文はWorldShoppingBIZが受け付け、代理購入して海外発送まで一括対応するという。

ユーザーは従来課題となっていた言語や決済、物流面をWorldShoppingBIZに一任することで、社内のオペレーションを大幅に変えることなく、海外の顧客と関係性を築けるのが特徴である。現在、同サービスの導入サイトは200を超えるという。

今回調達した資金は、更なるサービスの機能拡大や海外マーケティングの強化に用いる。

今週は計4社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowは週次で調達状況を発信していく。

こちらの記事は2018年10月31日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

大崎 真澄

編集

庄司 智昭

ライター・編集者。東京にこだわらない働き方を支援するシビレと、編集デザインファームのinquireに所属。2015年アイティメディアに入社し、2年間製造業関連のWebメディアで編集記者を務めた。ローカルやテクノロジー関連の取材に関心があります。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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