INSIGHT
NUMBER
23

日本酒ベンチャーや中古車のC2Cマーケットプレイスなど──押さえておきたい資金調達ニュース【10月29日〜11月4日】

資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。
全てを追いきれない読者のために、
FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。

今週は日本から4社をピックアップした。

2018年10月29日〜2018年11月4日分

過去の週報はこちら

  • TEXT BY MASUMI OSAKI
  • EDIT BY TOMOAKI SHOJI
SECTION
/

Ancar:中古車特化型のC2Cマーケットプレイス

Ancar

資金調達概要

調達額
4億円
調達先
ベクトル
AGキャピタル
クロスベンチャーズ
個人投資家

サービス概要

オンライン上で個人が中古車を売買できるマーケットプレイス「Ancar」を運営。

従来の中古車売買では売り手と買い手の間に買取業者やオークション業者、販売店など複数の事業者が介在し、中間コストが発生していた。

Ancarでは個人間を直接結びつけることで、売り手は高く売りやすく、買い手は安く買いやすい仕組みを構築している。

また、全国1000箇所の提携整備工場とユーザーのマッチングサービス「Repea」を提供するなど、整備工場とのネットワークを強化。このネットワークも活用しながら売買前の車両状態チェック、売買後の名義変更や、輸送、メンテナンスのサポートなどにも取り組む。

今後は現在の現金振込のみの決済方法から、ローンの提供やクレジット決済にも対応する予定。車を保有するコストを下げるための新サービスも計画しているという。

SECTION
/

エルピクセル:AIを活用した医療画像の診断支援サービス

EIRL

資金調達概要

調達額
30億円
調達先
オリンパス
CYBERDYNE
テクマトリックス
富士フイルム
SBIインベストメント
CEJキャピタル
ジャフコ

サービス概要

AI活用の医療画像診断支援技術「EIRL」を研究開発。

エルピクセルはライフサイエンス領域の画像解析ソフトウェア・システムに強みを持つ東京大学発のスタートアップだ。東京大学や国立がん研究センターをはじめ複数の医療機関と連携し、特に医療画像診断支援技術の研究開発に注力してきた。

近年はCTやMRI、内視鏡などの医療機器の高度化が進み、医療現場で取扱う医療画像のデータ量が増加している。

2017年11月にエルピクセルが発表したEIRLは、負担が増えている医師をサポートするためのプロダクト。医療画像診断支援技術の提供を通じて効率的な医療の実現を目指している。

調達した資金を活用して画像診断支援・画像解析ソフトウェア開発を加速させるほか、市場開拓や販路構築、組織体制の強化などに取り組む計画。引受先企業との業務提携も進める。

SECTION
/

Holmes:契約書に特化したデジタルプラットフォーム

Holmes

資金調達概要

調達額
5.2億円
調達先
ジャフコ
BEENEXT2
SMBC ベンチャーキャピタル
500 Startup s Japan
青柳直樹氏
永見世央氏
Paul Kuo 氏

サービス概要

契約書に特化したデジタルプラットフォーム「Holmes」を開発。

Holmesは契約書の作成から締結、管理までに対応したクラウドサービス。一連のプロセスをデジタル化することで、“契約書にまつわる課題”を解消する。

300種類のテンプレートを用意することで契約書の作成をサポートするだけでなく、タスク管理やステータス把握、アクティビティ履歴など契約書業務を効率化する機能を複数備えている。

締結済みの契約書を管理する機能も充実していて、サマリーレポート、関連ファイル、修正された全てのバージョンのドラフトなどを一元管理できる点が特徴だ。

さらなる事業拡大を目指し、調達した資金を活用して組織体制の強化に取り組む。

SECTION
/

Clear:日本酒スタートアップ

SAKE100

資金調達概要

調達額
7500万円
調達先
KLab Venture Partners
塩田元規氏
香田哲郎氏
柳澤安慶氏
脇丸俊郎氏
他一名

サービス概要

WebメディアやECなど、日本酒に関連する事業を複数展開。

Clearは2013年創業の日本酒関連事業に特化したスタートアップだ。日本酒専門のWebメディア「SAKETIMES」や、日本酒の情報を英語で発信する「SAKETIMES International」などを運営。日本酒の楽しみ方やその魅力を伝える取り組みに力を入れてきた。

また、2018年7月にはオリジナル日本酒の開発や販売を行うECサービス「SAKE100」をリリース。全国各地のパートナー酒蔵とタッグを組み、高品質・高価格の"プレミアム日本酒"の開発から販売までをD2Cコマースとして成長を目指す。

調達した資金はSAKE100の事業拡大に向けた新たな人材採用や国内でのマーケティング施策に活用するほか、本格的な海外展開に向けたテストマーケティングにも用いる計画だ。

今週は計4社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowは週次で調達状況を発信していく。

関連タグ

執筆

大崎 真澄

編集

庄司 智昭

ライター・編集者。東京にこだわらない働き方を支援するシビレと、編集デザインファームのinquireに所属。2015年アイティメディアに入社し、2年間製造業関連のWebメディアで編集記者を務めた。ローカルやテクノロジー関連の取材に関心があります。

デスクチェック

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

こちらの記事は2018年11月07日に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。