スタートアップ創業メンバーの理想的な役割分担はなんですか?
創業メンバーの理想的な構成・役割分担があれば教えてください。
4件の回答
フルコミットのコアメンバーとしては「代表1名」と「つくれる人2名」程度いれば十分です。その他に業務委託としてサポートしてくれるメンバーが数名いれば良いと思います。人が多ければいいというものではないので、スタートアップ創業期から幹部やCxOを集め過ぎる必要はありません。創業初期は最低限のメンバーでレバレッジを掛けるほうが成長角度を高められます。過去にはメンバーが1人しかいない状態でも投資したことはありますが、その場合でも採用力があるか、人を惹きつけ強固なチームを作る能力があるかはしっかりと見ています。
スタートアップ創業メンバーに重要な要素は3つあります。「共通の課題意識」「性格補完」「スキル補完」の3つです。
まず、創業者メンバー同士で共通の課題意識を持っていることが最も重要です。どんなに優秀なチームでも何を解決しようとしているかが揃っていないことには機能しません。自分が解きたい課題を明確にし、それに心から共感してくれるメンバーを見つけることが大切です。
また、性格的な補完も大事だと思います。お笑い芸人を例にすると、ボケとツッコミという相反する立場の2人ですが、補完関係があると成り立ちますよね。真逆でも良くないし、反対に、まったく同じ性質の2人でもダメです。
最後に、スキル的に補完し合える関係であることも重要です。エンジニアとビジネスサイドの比率なども含みます。戦略と実行などスキルセットをお互いに補完し合えるメンバーであることが大切です。
スタートアップ創業メンバーに最低限求めることは、「プロダクトを作れること」、「顧客業界の知見や経験、ネットワークがあること」、そして「創業メンバーの能力が補完関係にあること」の3つです。私の場合、SaaSがメインの投資分野なので、プロダクトが作れるのはもちろん、カスタマーインサイトがあるかどうかは重要なポイントです。また、創業メンバーは同じ強みを持った人間より、違う強みがある方(ビジョナリー型+実行力型、顧客業界出身者+開発経験者など)が、チームのバランスや拡張性の観点からも必要です。上記が満たせていれば、人数も役割分担も特に気にしません。
SaaSの場合、「つくれる人2名」「お客様と話せる人1名」の構成が良いのではないかと思います。まずは開発を行うエンジニアや、お客様の課題を理解して要件定義できるようなPMなど、プロダクトをつくれる人に比重を置くことが重要です。そして多くの場合はCEO自ら営業することがほとんどですが、お客様と直接話し、PDCAを回す人が1人いれば良いかなと思います。SaaSの初期は、特につくるものが大量にあり、PDCAも高速で何回転もさせなければいけないため、プロダクトをつくれる人に比重を置くのが良いと思います。