連載資金調達の週報
心の不調を気軽に相談できる世の中に、Unlaceが約6000万円を資金調達──押さえておきたい資金調達ニュース
「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。
『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は4社をピックアップした。
2021年8月2日〜2021年8月8日分 過去の週報はこちら
- TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
- EDIT BY YUI TSUJINO
Unlace
心の不調に寄り添ったカウンセリングサービス
資金調達概要
| 調達額 |
|---|
| 約6,000万円 |
| 調達先 |
|---|
| デライト・ベンチャーズ |
| Z Venture Capital |
| 赤坂優氏 |
| 西川順氏 |
| 石橋準也氏 |
| 中村裕一氏らエンジェル投資家 |
サービス概要
顔出し・通院不要のオンラインカウンセリングサービス『Unlace(アンレース)』を展開する、Unlace。
『Unlace』は、心理資格を持つカウンセラーと相談者がマッチングできるサービス。 相談者が必要性を感じた時に、いつでも匿名で相談できる“即時性”と“手軽さ”が特徴。
今回の資金調達により、ユーザーやカウンセラーが使用しやすいように、機能・サービス開発をおこなう予定だという。
代表 前田康太氏は、マッチングアプリPairsを運営する株式会社エウレカに入社。Pairsの事業開発責任者やPairsエンゲージの事業責任者を務め、その後Unlaceを起業。起業に至った背景がまとめらたnoteをぜひご覧いただきたい。
Wovn Technologies
世界中の人が、すべてのデータに、母国語でアクセスできるようにする
資金調達概要
| 調達額 |
|---|
| 総額54億円 |
| 調達先 |
|---|
| 【新規投資家】 |
| Tybourne Capital Management |
| MPower Partners Fund L.P. |
| 米国ロングオンリー型機関投資家(独立系資産運用会社) |
| 【既存投資家】 |
| Eight Roads Ventures Japan |
| インキュベイトファンド株式会社 |
| 凸版印刷株式会社 |
| SMBCベンチャーキャピタル株式会社 |
サービス概要
Web サイト多言語化ソリューション『WOVN.io(ウォーブン・ドットアイオー)』を展開する、Wovn Technologies。
Wovn Technologies は、Web サイト・アプリを最大43言語・76のロケール(言語と地域の組み合わせ)に多言語化し、海外戦略・在留外国人対応を成功に導く多言語化ソリューション「WOVN.io」および「WOVN.app」の開発・運営。
現在、「WOVN.io」は、大手企業をはじめ18,000サイト以上へ導入されている。
今回の資金調達により、不確実性の高い事業環境下においてクライアント企業へ付加価値の高い多言語化ソリューションを提供していくための社員の育成・スキル強化ならびに採用強化、WOVN 主催の"GLOBALIZED"イベントを始めとしたマーケティング・販促活動の強化に加え、Web サイト・アプリ多言語化以外の新たな事業ドメインへ拡張するための新規事業・新サービス開発等をおこなう予定だという。
そして成長ポテンシャルが高い多言語化市場において、WOVN の市場シェアを拡大し、国内外のエンタープライズのインターネット多言語化におけるベスト・プラクティスとなるべく機能・サービスをさらに強化していくとのこと。
メンテモ
自動車の主治医を手軽に見つけるサービス
MIHARU
シニア世代向け暮らしの相棒サービス
資金調達概要
| 調達額 |
|---|
| 6,000万円 |
| 調達先 |
|---|
| ANRI(ANRI 4号投資事業有限責任組合) |
| mint |
| Z Venture Capital株式会社(ZVC1号投資事業組合) |
| 岩井琢磨氏 |
| 奥谷孝司氏 |
| 笠原健治氏 |
| 栄井徹氏 |
| 田向勝大氏 |
| 野口圭登氏 |
サービス概要
シニア世代向け暮らしの相棒サービス『もっとメイト』を展開する、MIHARU。
『もっとメイト』は、孫世代の若いスタッフが定期的にシニアの自宅を訪問し、要望に合わせたオリジナルプログラムを作成。
サポート内容は、スマートフォンやパソコンなどのデジタル⽀援やお話相⼿など多岐にわたる。
今回の資金調達により、さらなるサービス品質の向上や、新たな事業開発に向けた取り組みを強化をおこなう予定だという。
「『美術館に行きたいけれど一人では行けない。でも、忙しそうな家族に付き添ってとは頼めない』背中の圧迫骨折をきっかけに、1人での外出ができなくなった祖母の本音を聞いたことが本サービスのきっかけです。」そう語るのは、代表 赤木円香氏だ。
こちらの記事は2021年08月11日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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執筆
小酒井 圭祐
国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。
編集
辻野 結衣
1997年生まれ、東京都在住。関西大学政策創造学部卒業し、2020年4月からinquireに所属。関心はビジネス全般、生きづらさ、サステナビレイティ、政治哲学など。
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