INTERVIEW
菅本 裕子
18-02-14-Wed

ゆうこす菅本裕子が教えるビジネスでモテる方法!
起業家・マーケターも必読

TEXT BY MISA HARADA@HEW
PHOTO BY YUKI IKEDA

これだけ愛を振りまきながら、これだけ愛を受け取りながら、
ビジネスを楽しんでいる人間が他に存在するだろうか?

“モテクリエイター”菅本裕子(ゆうこす)は、
若い女性たちから絶大な支持を得ているインフルエンサーとして、
ファッションやコスメに関する情報発信や商品開発など、
幅広く“モテ”に関わる活動を行っている。

ビジネスでも“モテる”ことは必要不可欠。
ゆうこすのハッピーなコミュニケーションを生み出す秘訣を教えてもらった。

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“読み手にとって意味のある情報”を発信するということ

「モテるために生きている」と豪語する菅本。より多くの人々に愛されるべく、Twitter、Instagram、ブログ、LINE LIVE、YouTube……と、さまざまなメディアを駆使して、自身について発信し、いまやSNSの総フォロワー数は76万人以上。

その“歩く分散型メディア”とでも呼ぶべきSNS活用術によって、最近ではビジネス文脈でも注目を集めており、講演依頼も少なくない。

彼女の強みは、エンゲージメント率の高さ。ただSNS上で話題を作るだけではなく、情報の受け手と相思相愛関係となってしまうのだ。菅本は、「私は恋愛でも仕事でも、“相手の気持ちをどれだけ考えられるか”ということを一番大事にしています」と話す。

しかし、ファンを大切にすることと、ビジネスが衝突することはないのか?とくに、たとえ「PR」と明言されているとしても、有名人が企業から依頼を受けて商品PRを行うことを毛嫌いする人は多そうだが……。

ところが、実は菅本のInstagramではPR案件でも「いいね!」数が多いという。YouTube動画でもPR案件の再生数がトップクラスらしく、菅本は、「一概に提供やPRがいけないということはない」と断言する。

菅本裕子♡ゆうこすさん(@yukos0520) • Instagram写真と動画

彼女のもとには、さまざまなPR依頼が寄せられるが、共感できない商品は断ることにしている。テンプレートの文言ではなく、必ず自分の視点、自分の言葉で商品を紹介することに決めているからだ。

菅本子供のときからスマートフォンやパソコンを使っている若い世代は、いろいろな情報に触れてきているので、『この情報は信頼度が低い』と取捨選択する能力が高いんです。でも、じゃあPRは全部ダメなのかといったらそうではなくて、大事なのは、“そこに嘘がないこと”。PR案件でも、私らしさを出せているなら、ちゃんとファンは見てくれます

菅本は、SNSにおいて「読み手にとって意味のある情報を投稿すること」を心がけている。ファッション系のインフルエンサーにとって、Instagramは命。Instagramでは、「#買っちゃった #明日から金欠」のようにハッシュタグで作文をする投稿を多く見かけるが、菅本は、「何かを誰かに届けたいのならばハッシュタグの作文は自己満足でしかないから絶対やめた方がいい」と指摘する。

ハッシュタグとは本来、検索でヒットさせることによって、投稿を多くの人に見てもらうためのもの。菅本は、商品のブランド名などをアルファベットとカタカナの両方で表記するだけでなく、よくある書き間違えまでチェックする。たとえば「YVES SAINT LAURENT(イヴ・サン=ローラン)」だったら、「YVE SAINT LAURENT」までタグ付けしてしまうのだ。この徹底した気配りが、信頼へとつながっているのだろう。

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SNSではビジネス感覚を身につけられる

もともとHKT48でアイドル活動を行っていた菅本。しかし、2012年にグループを脱退した後は、仕事もなく、収入ゼロの時期が続いた。そんなどん底生活を抜け出したのは、SNSを駆使したセルフプロデュースに目覚めたからだ。自分の強みを効果的に発信できる力は、ビジネスマンとしても身につけたいもの。しかし、そのためには、まず何をすればいいのだろうか?

菅本まず発信することが大事だと思います。私も最初はSNSに投稿する内容がブレブレでしたが、SNSって返信や『いいね!』、画像が保存された回数とか、全部数値化されてチェックできるんですよ。だから、その数字を見ながら、『この投稿には反応がこれくらいあった。じゃあ、自分の得意分野はこれなのかな』というふうに考えて、ブラッシュアップしていくことができます。見切り発車でもいいので、まずは発信!ですね。

また、やりたいことを自己満足で終わらせず、ビジネスに繋げるためには、論理的に深掘ることが不可欠。菅本も「なぜ私はこんなにコスメが好きなんだろう?それはきっと、モテたいからだ。じゃあ自分にとって“モテる”ってなんだろう?」と考えを掘り下げていき、“モテクリエイター”という唯一無二のポジションに行き着いた。

今でも「私はなぜ〇〇なんだろう?」とノートに書きつけて、自分を追究していく作業は欠かさない。「私はコスメが好き」「みんなからモテる女の子になりたい」「でもロックが好きなところもある」……自身が持つさまざまな要素を把握し、それらを効果的に掛け合わせることで、オンリーワンの存在を演出する。

菅本やりたいことをビジネスに繋げていくためには、やっぱり“相手の気持ちになって考える”ことが大事です。『こういう人たちは、こういう言葉が刺さる』という感覚は、SNSで身につけました。何かビジネスをしようと考えている人なら、本当にSNSはやった方がいいと思っています」

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失敗すらストーリーに変えられるのがSNSという場

菅本が今後力を入れていこうと考えているのが、ライブコマースだ。ライブ動画で商品を紹介し、視聴者はリアルタイムで質問などを投げかけながら、商品を購入することができる。

ユーザーとのコミュニケーションが非常に重要になってくるサービスだが、菅本は、「何を買うかではなく、“誰から買うか”という付加価値をつけないと、インターネットでモノは売れない」と指摘する。

菅本だから私はライブコマースでは、Amazonで買えるものは売らないようにしています。だって私がファンだったら、いくら好きな人が紹介していようと、Amazonの方が早く届くし、値段も安いかもしれないし、クレジットカードも登録しているから、絶対そっちで買います。ライブコマースは、自分で作ったものとか、買い付けたものとか、何かストーリーを持ったものを売るのに向いています。商品への思い入れなどを語れるのが魅力のサービスですから。

また、菅本は今年1月より、夢を持った女子を応援する「やりたい事をやって生きたいの!」プロジェクトを本格始動させて、プロデュース業にも進出する。芸能界に憧れる若い女性に正しい知識を与える場として、自身の経験を生かしたワークショップの開催などを予定している。

今後は、方法にとらわれず、モテクリエイターとしてもSNSアドバイザーとしても、「自分1人、スマホひとつで夢は叶えられるし、自分も周りの世界も変えられる」ということを発信していきたいと考えている。

菅本夢があるなら、まず発信したらいいんですよ。失敗するのは怖いかもしれないけど、まだフォロワーが少ない段階なら、よっぽど道徳に外れたことをしなければ炎上しないし、失敗しても反省してまた次に進めますし、何より失敗すらもストーリーに変えられるのがSNSという場です。失敗したって、後で成功すればいいだけの話なんです。

……ただ「お腹空いた」や「電車来ない」といった独り言をSNSに投稿している人は、菅本の話を聞いてドキッとしたかもしれない。もちろんプライベートでどんな使い方をしようと自由なのだが、スマートフォンは、使い方ひとつで、なりたい自分として生きるための扉にも変わるようだ。

[撮影]池田 有輝

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