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“渋谷”をxR化した鬼才2人が「誰にも伝わらない5G」を打ち破る。イノベーティブ大企業ランキングNo.1のKDDIだからできる挑戦

インタビュイー
浅井 利暁
  • KDDI株式会社 サービス統括本部 5G・xRサービス戦略部 ビジネス戦略グループ マネージャー 

慶應義塾大学を卒業後、2008年に新卒でKDDIに入社。ベンチャー企業との協業ビジネスに従事した後、自社サービスのプロモーション業務を経験。2011年からは国内外のベンチャー企業との出資協業検討や、OTTプレイヤーとのアライアンス構築などを担当。2016年にはルクサ(現au コマース&ライフ)へ兼務出向し、自社協業サービスの立ち上げやCS・品質管理業務を推進。そして2017年以降、現部署において5Gに関わるエンターテインメントプロモーションを官民問わずネットワークを拡大しながら協働企画・推進している。

川本 大功
  • KDDI株式会社 経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部 ビジネス戦略グループ 課長補佐 

慶應義塾大学を卒業後、株式会社博報堂、デジタルハリウッド株式会社、慶應義塾大学教員を経て、2018年 KDDI株式会社入社。入社後、現部署にて、5G関連のサービス開発業務や国内外のベンチャー企業との出資協業検討に従事。オープンイノベーションを志向しながら、スポーツやエンターテイメント、街に関するお客様体験の拡張を取り組んでいる。上級バーチャルリアリティ技術者。2020年より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師。

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世界中が新型コロナウイルス感染拡大の脅威にさらされ、巣ごもりムードが広がっていた2020年5月のこと。バーチャル空間上に突如“渋谷”が再現され、リアルでは味わえなくなっていたさまざまな文化体験を提供し始めた。日本の文化と先進性を象徴する場として知れ渡るようになった渋谷を舞台に、世界的な人気を誇る『攻殻機動隊 SAC_2045』とコラボした「バーチャル渋谷」のオープニングはニュースにまでなった。

その仕掛け人ともいえるのがKDDIの浅井利暁、川本大功の両氏。冷静な語り口で5Gや通信の話を始めたものの、インタビューが進むにつれて言葉は熱を帯びていった。前のめりに目を輝かせて、自らの仕事について語る2人から伝わってきたのは「好き」と思えることの大切さだ。

スタートアップ共創を担う鈴木彬子氏もそうだった。事業の面白さも苦労も、夢中になって話し続ける。いったいなぜ、KDDIにはこんな面々が集うのか?なぜ揃いもそろって楽しそうなのだろうか?

  • TEXT BY NAOKI MORIKAWA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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「5G速いんです、スゴいんです、じゃ伝わらない」が分かっているからできた“無謀な挑戦”

2020年5月、バーチャルSNS『cluster』に誕生した“もうひとつの渋谷”、それが「バーチャル渋谷」である。仮想現実空間にリアルな渋谷を再現。ユーザーはどこからでもこの「もうひとつの“渋谷”」に入り込み、散策やイベントを楽しめるというもの。5月19日に開催されたオープニングバーチャルイベント「#渋谷攻殻NIGHT by au 5G」は、著名人も参加して5万人以上が体験した。緊急事態宣言下の日本だけでなく、ロックダウン中の世界各国からも大いに注目を集めた。

バーチャル渋谷の映像(提供:KDDI)

仕掛けたのは「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」。KDDI、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般財団法人渋谷区観光協会を中心に、50社以上の企業によって組成されたプロジェクトだ。KDDIの浅井氏、川本氏はこのプロジェクトの中核メンバーとして奔走してきた人物である。

浅井もとをただせば、2019年9月に立ち上がった「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」が出発点でした。文化都市・渋谷において、さまざまな実験を繰り返しながら新たな文化を生み出し、世界からも「SHIBUYA」が耳目をより集められるような、エンターテイメント創出を目指した官民連携の取り組みです。

KDDIの5Gだけでなく、KDDI ∞ Laboなどでつながっている国内外のスタートアップやパートナー企業の技術を駆使・活用することで、すぐそこにある未来の可能性を体験できる場にしようと考えたんです。

KDDI株式会社サービス統括本部5G・xRサービス戦略部ビジネス戦略グループマネージャー 浅井利暁氏

2020年の1月には正式に「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」として始動し、ハチ公前広場に5Gアンテナを設置。貸与される新型スマートフォンで、実際に5Gを体感できるイベントを開催した。スマホに搭載されたPsychic VR Lab社の『STYLY』というアプリを起動すると、AR空間上で1964年の渋谷の景色と、目の前に映る2020年の渋谷の景色を任意に切り替えながら閲覧できるという仕掛け。

現代の渋谷にいながらにして、東京オリンピック開催当時の渋谷に没入できるという体験が、5GとxR技術の融合で実現したというわけだ。

KDDI株式会社経営戦略本部ビジネスインキュベーション推進部ビジネス戦略グループ課長補佐 川本大功氏

川本企画全体のプロデュース役を務めた浅井と異なり、私は実際のコンテンツを企画し、構築していく役割でした。現場で体験したお客様は、1964年と2020年をARで往き来する中でどんどん表情が変わっていきました。「ハチ公って前はここにあったのかぁ」とか「昔の渋谷駅前ってこうだったんだね」というように盛り上がったんです。

私や浅井はもちろん、渋谷区観光協会、渋谷未来デザイン、そしてKDDIの共創パートナーであるPsychic VR Labや3Dデータを提供してくださった一般社団法人1964 Tokyo VRといった面々も、大いに手応えを感じました。

そう言いながら目を見合わせて静かに微笑む2人。その様子からも当日の“胸熱感”は伝わってくる。

浅井「KDDIが5Gを宣伝するために打ったイベントでしょ?」と言われればそれまでですが、本当のところ僕たちとしても「通信キャリアは5G、5Gと連呼しているけれども、実際4Gと何が違うのかよくわからない」という世間のムードはやっぱり感じていたんです。

川本「高速・大容量で、多接続で、低遅延です」と言われたって、現状のスマホに大きな不満や不足を感じていない人にとってみれば、「はあ」というところですよね。だから、浅井とも話をしていたんです。「速いんです、スゴイんです」じゃ伝わらない、誰もがシンプルに面白いと感じるコンテンツを通じて魅力を届けていくしかない、と。

浅井正直、(2020年)1月のイベントで実施したxR体験は、5Gの爆速がなければ、ダウンロード完了まで少し待つといった体験上のタイムラグがどうしても出てしまう代物だった。1964年と2020年の間にある56年の変貌ぶりを瞬時に往き来できたからこそ、来場者の皆さんは何のストレスもなく没入できたわけだし、だからこそピュアに「昔と今ってこんなに違うんだね」というタイムスリップ感を満喫してもらえました。

これなんですよ。「もう来ている未来」の可能性を手元に届けることで、初めて5GやxRという次世代の技術の凄さがジワッと伝わっていくんです。お客様に体験を提案し、体感していただくこと、これは今も心掛けていることです。

実はすでにこの時期、新型コロナウイルスは日本でも感染者を増やしつつあった。両氏も大変な展開を迎える。

浅井当初の予定では4月に、攻殻機動隊のNetflixさんオリジナルシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』の世界観を、リアルな渋谷の街で体験してもらう「UNLIMITED REALITY」という企画を準備していたんです。ところが新型コロナウイルスの感染拡大が加速して、安全面の確保を最優先し、企画の現地実施は取りやめました。

僕たちは、一連のプロジェクトの舞台だった渋谷の街が閑散としていく状況を目の当たりにし、このままでいいのか、と考えるようになりました。そして「感度の高い方々が往来し、絶えず文化が生まれ続ける」というサイクルをどうにかして継続させていきたいという考えにシフトしていきました。

川本そうして生まれたのが「渋谷の街に行けないなら、渋谷そのものをxR空間に構築して、誰でも行けるようにしよう」というアイデアです。

緊急事態宣言下だからこそ、「バーチャル渋谷」を実施することに意義がある、というわけである。すぐやるべき、そんな考えから5月の開催となった。だがこの渋谷を、部分的にでも再現し、かつ『攻殻機動隊 SAC_2045』の世界観を反映させたバーチャルイベントで盛り上げていく、これを実現するまでにたったの1〜2ヵ月しかなかったのだ。

川本普通に考えたらかなり無謀なことですよ(笑)。でも、なんとか実現できました。なぜできたのか、それはクラスター社をはじめとするプロジェクトチームのメンバーの熱意や実力はもちろん、手前味噌ながら、KDDIにスタートアップやパートナー企業と協働してきた積み重ねでオープンイノベーションに対する知見があったからだと思っています。

スタートアップが選ぶイノベーティブ大企業ランキングで3年連続1位を獲得したこの企業の強さは、このような形でも表出するということがわかる。

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「面白さの追求を、やりたいようにやれる環境」を構成する、KDDIの3つの強み

川本氏は新卒で博報堂に入社し、ブランディングや新規事業開発などに従事する。その後デジタルハリウッドへ転じ、「デジタルハリウッドロボティクスアカデミー」の立ち上げなど、デジタルテクノロジーの担い手を多数輩出。一方で、多くの組織とコラボレーションイベントなどを企画・運営してきた。慶應義塾大学で教鞭を執った経験も持つ。

多様な経歴・経験の持ち主と言えるわけだが、そんな川本氏がKDDIの何に魅力を感じたのかと尋ねると「“技術推し”だけな会社ではないと感じたから」だと答えた。

川本中学時代に初めて携帯電話を買ってもらった時からauユーザーで、以前からKDDIは先進技術を持つスタートアップの育成や共創プロジェクトに熱心な会社という印象は持っていました。そんな中、2017年にKDDIが「ライフデザイン」という言葉を意識的に多用していたことに「おっ!」と思ったんです。

「安全・安心」を期待される通信キャリアの1社でありながら、生活をワクワクさせる「楽しさ」を届ける新しいチャレンジに積極的。テクノロジードリブンな企業のはずなのに生活者中心のサービス設計思想を持つ、そんな点に対して強く共感しました。「ここでならば良い仲間に恵まれて、思う存分にやりたいことができるんじゃないか」と感じました。

浅井事実、やりたいことをやりたいようにやってるよね(笑)。川本が言っていることに、僕も激しく同感です。

KDDI自体は隠しようもなく大企業なのですが、とにかく前回のインタビューで鈴木が言っていたように、2011年という早い時期からKDDI ∞ Laboを立ち上げ、ベンチャー企業と太い関係性を築き始めました。しかも、常に双方が対等だと強く意識して、ベンチャーの視点や立場に対する理解を深めながら、挑戦する姿勢まで学ばせていただいていたんです。

最近は大企業とスタートアップの関係性で「どちらが上でも下でもない」という正論を聞くことも珍しくはないが、2010年代にこの目線と姿勢を備える大企業は極めて少なかった。これがこの記事で伝えたいKDDIの強みの一つ目だ。

浅井∞ Labo長の中馬(和彦氏)をはじめとする先輩たちに、ずっと言われ続けているセリフがあるんですよ。「オマエらとスタートアップは50:50(フィフティ・フィフティ)、対等だからな。勘違いするなよ」(笑)。

川本私は今も、中馬から毎日「ベンチャー・ファーストだ」って言われ続けています(笑)。

浅井そこだよね、KDDIに「らしさ」があるとしたら。でも、これが社内の各事業部にまで浸透しているというのは自慢できる。ベンチャーと対等の立場に立ったモノづくりの考え方を知っているんです。

川本入社してからの3年間で、いろいろな案件に関わらせていただく中で感じたのは、会社としてさまざまなベンチャー企業と事業部が一緒に多種多様なチャレンジをしてきた積み重ねが文化として根付いている、ということです。

とはいえ、これは以前の取材でも尋ねた質問だが、こうまで「コンテンツの面白さ」「生活者への提供価値」にこだわり、社外のプレイヤーを巻き込む中で、いつ収益に落とし込むつもりなのだろうか。そんな疑問は誰でも湧いてくる。

川本氏が着用していた、YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディングの「DON’T STOP SHIBUYA NOW」特製Tシャツ

浅井見えにくいですよね。結論を言ってしまうと5月時点では、「バーチャル渋谷」で収益化を目的にはしていませんでした。まずはパートナーファースト。渋谷の街の課題解決に、みんな躍起になっていました。

川本でもだからこそ、最前線で動く私はコンテンツに集中できたんです。使う技術は真新しいものばかりだし、グローバルに評価の高い『攻殻機動隊 SAC 2045』まで巻き込むコンテンツだから、面白さが中途半端では許されない。しかも、渋谷区の皆さんの熱意に動かされ、文化都市・未来都市としてのメッセージを最大のインパクトで届けようとしていたわけなので、集中できる環境は本当にありがたかったです。

浅井ただウチだって「収益は要りません」と思っているわけではないんです。むしろ、世間の注目を集め、高い評価を獲得できるコンテンツを発信することさえできたなら、後付けで収益化していける自信がちゃんとあります。

川本「バーチャル渋谷」をはじめとした数々のチャレンジングなプロジェクトで、将来的な事業化はもちろん考えています。例えば「こういうイベントならいくら支払ってもらえるだろうか」という検討は常にしています。ただし、たいていは「まだどこもやったことがないようなコンテンツやサービス」を目指しているので、より重要なのは素早いプロトタイピング。これを忘れなければ、事業化の可能性は高まると思っています。

浅井売り上げや利益にすぐにはつながらなくても、プロトタイピングをしっかり進めていけば、例えばトガった技術で貢献したスタートアップがそれを事業化する道が開けていくでしょう。

この「面白いコンテンツづくりに集中できる環境」が二つ目の強みだ。

だが、川本氏がKDDIに入社することを決めた最大の理由は他にあった。結局のところ、これが今の時代においてKDDIが持つ、最も大きな強みなのかもしれない。三つめの強みは「最先端の通信技術を広く使えること」だ。

川本最終的に入社の決め手になったのは、KDDIが通信キャリアだから、という理由です。今この時代に、人の興味や関心を惹きつけるような取り組みをしようとしたら、通信抜きには実現できません。最先端のデジタル技術を最大限に活用しようとすれば、一般的な回線ではすぐ限界が来ます。でも、通信キャリアそのものの一員となって、しかも中でも前のめりに取り組もうとする集団の一員になれたなら……。

浅井やりたいことがやりたいようにやれる、でしょ?(笑)

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コンテンツのため“基地局”を調整した2人の熱中と、許容される環境

川本氏は言う。「通信キャリアじゃなければできないことがある」と。だがいきなりそう言われても具体的にイメージできない。すると教えてくれたのが2019年の全日本バレーボール高等学校選手権における事例。通称「春高バレー」でKDDIは、フジテレビとのコラボによって「AR技術を用いた新しい観戦体験」を創り出した。「通信キャリアだからできること」がものを言った。

川本目の前で行われている試合を、別アングルからもリアルタイムに視聴できる「視点ジャンプ」や、スマホのカメラをかざすことで会場内のAR空間にメッセージ画像を投稿できる「ARエール」を創りました。これも、浅井と一緒に関わっていました。

この時、通信上の課題があったんです。それは、会場にいらっしゃる多くのお客様が、同時に超低遅延の映像配信を視聴するためには、会場の通信環境強化が必要だったということ。

イメージ(提供:KDDI)

浅井お客様が大勢いる環境で、通信が弱かったり不安定だったりすると、せっかく用意した観戦体験を十分に楽しめない。だから2人で会社に掛け合って、基地局を調整して、会場の通信環境を一時的に強化してもらっちゃいました(笑)。

「え、そんなに単純なものなんですか?」と驚いて尋ね直すと、「はい、案外そういうことがすごく大事なんです」と笑う川本氏。そして「僕らがキャリアだったからこそできたことなんです」と浅井氏。

川本デジタルコンテンツの多くは、このように通信回線が生命線です。KDDIはコンテンツの仕掛け人である以前に、生命線を整備し、動かせる専門集団です、これほど心強いことはありません。

KDDIは、スタートアップの技術力を最大限に活かせる最強の武器を持つ、すなわち「通信環境を存分に提供すること」ができるのだ。共創の文脈で言えば「出資して終わり」というのではなく、大きなアセットで支援できるということだ。

川本デジタルハリウッドにいた時に、これからの時代に新たなサービスを作り、提供していくときに重要になる4つの要素を考えていました。それはコンピューティングリソース、UIとUX、そしてネットワークの4つです。

コンピューティングリソースについては、パソコンだけではなくスマートフォンの処理能力も年々進化していますし、クラウドも普及したことから、誰もが膨大なリソースを活用できるようになっています。UIやUXについて言えば、今は企業だけでなく多くの個人が個性的なアイデアを基に、技術力を身に着け優れたサービスやソフトウェアを創っています。これらは、情報化が進んだことで個人も得られるようになった大きな恩恵です。

ところがネットワーク、つまりキャリアが整備している通信回線や電波に限っては、性質が全く異なります。もちろん利用だけなら誰でもできますが、携帯電話の通信環境そのものを新たに構築したり、コントロールしたりすることはできません。しかしKDDIならばそれができる。だから、多才な個人や集団が共創関係を望んでくれる、という側面もあると思っています。

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「好きなことを仕事に」は誰でもできる。立派でなくても、何でもいいから熱を持つこと

それにしても、浅井・川本両氏の話を聞いていると、2人は自由自在に先端技術を駆使しながらプロジェクトを次々に手がけているように見える。いったいどうすれば彼らのようになれるのか。

浅井僕は学生時代からソーシャルネットワークに魅力を感じ、研究までしていましたが、専門スキルを持っていたわけではありません。当時のKDDIはグリーと協働し、いわゆるソシャゲに関連する事業をしていたので、しつこいくらいに「やりたい」という熱い思いを上司にぶつけていたんです。そしたら配属がかなったので、その後も味をしめて「熱さ」をぶつけ続けて、今に至っています(笑)。

もちろん、プロジェクトや時代が変わるたびに使う技術は変わるし、参画するスタートアップやパートナー企業も変わります。新たに必要となる知識やスキルはひたすら勉強するしかありません。でも「熱さ」さえあれば、ちゃんとキャッチアップできますよ。

川本私はよく理系だと誤解されますが、専門は新領域法学、どちらかといえば文系です。経歴としてもブランディングや企画、マーケティングから始まっています。xRに至ってはKDDIに入社して初めて触れましたし、「超低遅延配信」といった技術も、プロジェクトを進めながら覚えていっただけ。浅井と同じで「どうしてもコレをやりたい」と好奇心を抱いたら、楽しみながら身に着けていけます。

浅井学生の時点で「どうしてもコレがやりたいんだ」と主張できるほど強い志を持つ人は限られているはず。それは決しておかしなことじゃない。「やりたい」までいかなくても「コレが好き」と思えるものがあれば、それで十分だと思います。

川本私も同感です。さっき浅井は「熱い思い」なんて言い方をしていましたが、要するに「好き」という気持ちがハッキリしていたということ。それで良いんです。好きなことになら、熱くなれますから(笑)。

浅井それに、何か立派なものじゃなくたっていいよね。旅行とかマンガとかでもいい。

「旅行が好きです。だから、これをやることで、旅行がもっと楽しくなると思うのでやらせてください」みたいな主張でも、絶対にしたほうがいい。その発想を「面白いじゃないか」と受け止める人がいるかもしれないんだから。

こんなやりとりを聞かせてもらった後、余談程度のつもりで「バーチャル渋谷」の次なる展開を尋ねると、浅井氏は「バーチャルの渋谷とリアルな渋谷を連動させてハロウィーンをやる予定です」と教えてくれた。その途端、またしても2人は目を輝かせて「何をやらかすのか」について語り始めた。そう、「好きなことを仕事にする」という言葉だけを読むとなんだかゆるい話だと感じるかもしれないが、本当に好きなことならば、この2人の大人のように夢中になれるということ。

KDDIには、その夢中を仕事にできるための環境が揃っているらしい。

こちらの記事は2020年10月22日に公開しており、
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Presented by

執筆

森川 直樹

写真

藤田 慎一郎

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