連載Next Entrepreneur's Meetup

少数精鋭組織の長期インターンで、社員並みの挑戦を!──英語力&留学経験を活かしつつ業務範囲を広げる、グロービッツ齋藤氏の奮闘記

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インタビュイー
長尾 美由樹
  • 株式会社グロービッツ・ジャパン Project Coordinate Dept. / Senior Manager 

ハワイの短大を卒業後、カリフォルニア州立大学フラトン校に編入し、コミュニケーション学科を卒業。グロービッツ米国本社にて、医療機器・医薬品・食品のFDA登録業務やFDA申請・規制調査アシスタントなどを行った後、グロービッツ東京事務所へ移りプロジェクトコーディネーターとして勤務。日本企業の米国進出に関するプロジェクトの提案とコーディネート業務、FDA査察立ち合い、自社の海外展開なども行っている。

齋藤 南美
  • 株式会社グロービッツ・ジャパン 営業アシスタント 

国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科4年。グローバル事業や英語力活用といったキャリアの軸から、2023年7月にグロービッツ・ジャパンへ長期インターンとして入社する。

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社会人の実務経験を“先取り”し、成長やキャリア開発のきっかけをつかむ長期インターンシップ。

ビジネスの“イロハ”を学んでおけば、就活や社会に出た時に周りから一歩リードできることは明らかである。しかし、学生の中には「長期インターンは本当に意味があるの?」「スタートアップは裁量が大きそうだけど、仕事は大変そうだし、学校生活との両立はできるの?」と疑問や不安を抱える読者もいるだろう。

そんな想いに応えるべく、今回の取材で登場してくれたのは国際基督教大学4年生の齋藤南美氏。彼女は三菱地所スローガンが共催する長期インターンシップ紹介イベント「Next Entrepreneur's Meetup」に参加した後、日米両国で日本企業の海外進出をサポートするグロービッツ・ジャパンでの勤務を開始した。

彼女の周りには長期インターンの経験者がほとんどいなかったというが、なぜ、インターンに挑戦しようと思ったのか。そこに不安はなかったのだろうか──。

現在、グロービッツ・ジャパンで海外の最新事例の翻訳や、クライアントへのニュースレターの配信、営業活動の仕組み化に向けた活動など多くの業務に手を広げ、充実した日々を送る齋藤氏。

今回は、彼女の上司であるグロービッツ・ジャパンのシニアマネージャー長尾美由樹氏との対談を通じて、長期インターンでの活動のリアルに迫った。

  • TEXT BY YUKO YAMADA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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インターンでも仕事の制限はない。
できる人が活躍できる環境

齋藤インターンに参加してから早くも3ヶ月が経ちました(取材実施の2023年12月時点)。当初は営業アシスタントとしてスタートしましたが、現在はFDA(アメリカ食品医薬品局)が定める日本企業との貿易に関する情報を翻訳してクライアント企業向けにニュースレターを制作・配信したり、営業活動の仕組み化に向けて新たなツール導入を検討したりと、業務の範囲がどんどん広がっています。

実はこんなにもいろいろな仕事を任せられるとは思ってもいなかったんです(笑)。社員の方と同じような経験を積むことができる部分も多くあり、長期インターンならではの魅力だと感じますね。

現在、大学とインターンを両立する日々に「毎日があっという間です」と話し、充実した表情を見せてくれた。同社のインターン生は、通常、商談の同席や議事録作成がメインの業務となるが、彼女はより多岐にわたるダイナミックな業務にチャレンジしているという。

長尾齋藤さんは、グロービッツに来てからもっと長くいるように感じていましたが、実際はまだ3ヶ月ちょっとでしたね(笑)。それだけ今は多くの仕事をお願いしていますし、グロービッツにとってなくてはならない存在です。

当社の業務は専門的で学生の皆さんにとっては難しいものも多いと思いますが、齋藤さんは最初から仕事を覚えるのがとても早い。グロービッツでは「インターン生だから」という理由で仕事の難易度を変えることはありません。仕事ができる人にはどんどん重要な仕事をお渡ししています。

齋藤さんは今、社内での活動がメインですが、いずれ顧客との対応もお願いしたいと考えているんです。学生のうちから企業で働く経験はとても貴重なもの。この先、社会に出てもグロービッツでの経験が役立つと私は思っています。

齋藤ありがとうございます。長尾さんをはじめ、先輩方から多くのアドバイスをいただき、学ぶことが多い毎日です。

インターンを始めるまでは「自分が企業で働く姿」を想像できなかったんです。

しかし、グロービッツで働き始めてから、今では「会社で働くということは、こういうことなんだ」「こんなに楽しいものだったんだ」と感じています。企業で働く経験を通じて、自分の将来をより具体的に鮮明に描くことができるようになりました。

そんなグロービッツ・ジャパンとは、いわば“たまたま”の出会いだったというのだが──。彼女がインターンに参加した経緯について、もう少し詳しく見ていこう。

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行動力こそ、チャンスを手に入れるための一歩

齋藤氏は、大学に籍を置いたまま1年間留学を経験。日本へ帰国後、学業と両立できる仕事を探す中で、インターンという選択肢を見つけた。

齋藤帰国後はすぐにアルバイトを始める予定でした。しかし、海外での経験を活かして、英語が使える仕事がしたいと考えていたんです。そして働くならば、自分が成長できる環境で、かつ就活にも活かせる仕事がしたい、と。

そう考えてインターネットで情報を集めていく中、インターンという働き方に出会ったんです。

「周りで長期インターンを経験している人がいたのか?」と尋ねると、「いえ、いませんでした」と首を横にふる。ではなぜ、彼女はインターンへの挑戦に一歩踏み出すことができたのだろうか。

齋藤当初は就活を意識してのことです。私は今、大学4年生ですが、1年間留学に行っていたので卒業予定は2025年になります。同学年の友人たちは、すでに内定も決まっており、私はまさに「これから(2024年の春から夏にかけて)本格的に就活をする」というタイミング。

留学前はカフェでアルバイトをしていましたが、就活に向けてはアルバイトではなく、企業やビジネスのことをもっと深く知ることができる環境に身を置きたいと思ったんです。

特に長期インターンは、一定の期間にわたって業務に取り組むことができるため、社員の方からフィードバックをいただいたり、自身でも改善をくり返したりしながら成長していける環境です。最初はシンプルに「就活の準備」としてインターンを考えていましたが、企業で実務経験ができることは将来のキャリアにも良い影響があるはずだと思うようになっていきました。

そんな時に見つけたのが、三菱地所が主催するイベント『Next Entrepreneur's Meetup』だった。

齋藤このイベントに参加すれば、急成長中のスタートアップに、一気に10社ほど出会えることを知って、「これはチャンス。面白そうだ!」と飛び付きました。

さらに、丸の内や大手町というビジネス街で働けるかもしれないということも魅力的で、「なんだかかっこいいな」と(笑)。

留学から帰国したのが6月末。そしてイベントが7月に開催されることを知り、迷うことなく、すぐに参加を決めました。

そこで英語力が活かせるグロービッツ・ジャパンと出会い、同社に飛び込んだというわけだ。1年間の留学を経て、帰国後すぐに就活に向けて動き出し、「チャンスだ!」と思ったら迷わず一歩を踏み出す。そうした彼女の行動力がグロービッツ・ジャパンで高く評価されているということが、この後の取材でもわかった。さあぜひ、この勢いのまま一気に齋藤氏の決意と行動について読み進めてほしい。

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「学生の私が本当に担当していいんですか?」

グロービッツ・ジャパンは、2005年にアメリカ・ロサンゼルスで創業したGlobizz Corp.(グロービッツ コーポレーション)の日本法人。日本企業の米国進出に対して、主にFDA規制に関する申請手続きや経営コンサルティングなどを行っている。

現在は米国進出の支援がメインだが、今後グロービッツ・ジャパンでは、韓国企業の米国進出や日本企業のインド進出、ヨーロッパ進出などの展開も視野に入れている。

そんなグロービッツ・ジャパンの正社員は、東京・大阪の二拠点の事務所を併せてわずか4名。少数精鋭で運営しているからこそ、即戦力となる斎藤氏のようなインターン生は貴重な存在なのだ。

長尾齋藤さんは留学経験があり、英語も堪能なため、グロービッツの事業に大きく貢献してくれると期待してインターンでの勤務をお願いしました。彼女の素晴らしいところは、こちら側がざっくりとした大まかな指示にも関わらず、私たちの意図を汲んで自ら考えて取り組んでくれるところです。主体的に動いてくれるため、とても頼りになっています。

グロービッツとしても齋藤さんには様々な経験をしてほしいと考えているため、彼女にとって挑戦になるような仕事をどんどんお願いしているのですが、どんなことも前向きに取り組んでもらえるので、とても嬉しく感じています。

齋藤ありがとうございます。グロービッツでの仕事はとても刺激があって楽しいです。特に、インターンとして入ってすぐに依頼を受けた営業活動の仕組み化に向けたプロジェクトでは、「学生の私が本当に担当していいんですか?」と思うほど、責任の大きな仕事で驚きました(笑)。

このプロジェクトは、社内の業務効率化に向けてツールを選定するというものです。グロービッツでは以前から「営業支援ツールを導入したい」と検討していたようですが、社員の方たちが忙しくてなかなかプロジェクトが前に進んでいなかったんです。そこで私がリードすることになりました。

まずは社員の皆さんに対し、「今、何に困っていますか?」「どんな機能が必要ですか?」と課題や必要な機能についてヒアリングしていきました。すると「今、これができなくて困っている」や「新たな提案が必要なタイミングでポップアップで伝えてくれる機能がほしい」などいろんな意見が出てきたんですね。

そこで社員の方たちの意見を整理して、次に営業支援ツールを探していきました。元々、私自身は営業に専用のツールがあることは知らなかったのですが、営業の方に話を聞いたり、自分でネットで調べたりしました。そして、いくつかの営業支援ツールをピックアップし、それぞれの営業担当者の方にコンタクトをとって、グロービッツ・ジャパンを代表して直接相談させてもらっています。

もはや、プロジェクトの大部分を任せてもらっている状態なんです。今、まさにツールを選定する最終段階であり、大きなやりがいを感じています。

プロジェクトをリードする立場だからこそ、取材の場でこれだけ自分の言葉で語れるのだろう。本来、業務効率化に向け、目的を整理した上で自社に合ったツールを探すという業務は、誰にでもスムーズに進められるような容易なことではない。ツールの導入には自社のビジネスプロセスについての理解や、課題についての仮説思考が不可欠となるからだ。

世の中、ツールを導入しても業務効率化を実現できずに失敗する企業も多い中で、インターンとして参加したばかりの齋藤氏が主体となって動いている。全社を巻き込むコミュニケーション力や判断力があるからこそ、グロービッツ・ジャパンは安心して彼女にプロジェクトを任せているのだ。

長尾他にも、毎月クライアント向けに発行しているニュースレターでは、その題材となる記事のピックアップや、海外記事の翻訳も齋藤さんにお願いしています。彼女の翻訳はスピードが早く、かつ長い文章でもまとめるのがすごく上手なんです。

私たちの業務は専門用語が多いので、翻訳は大変な作業だと思っています。よく頑張ってくれています。

齋藤そうですね、私が今、大学で学んでいる英語とはまったく違いますね(笑)。

医療機器の名称や法律の名前など、初めて耳にするような専門用語が多いです。そもそもFDAについても、この会社に入るまで何のことなのかさえ知りませんでした(苦笑)。でも、分からないことがあれば、その都度、調べたり、社員の方に尋ねたりしながら対応できています。

また翻訳に関しては、以前、ある社員の方から「齋藤さんが理解しやすい言い回しで翻訳をしていいですよ」とアドバイスを受けたんです。そこで、難解な部分は大胆な意訳を取り入れながら、読者の方に伝わるような文章を心がけるようにしました。このように読者を想定した翻訳作業は、学業では得られない貴重な経験です。実務経験を通じて培ったスキルや知識は、これからのキャリアにおいて間違いなく役立つものだと感じています。

齋藤氏は将来を見据えて打算的に現在の職場を選んだというわけではないだろう。だが、日々の仕事に全力で取り組む中で、将来に向けて着実に実力を積み上げているのだ。

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学業と就活、そしてインターン。
すべてにバランスよく本気で取り組める

彼女のように、自分の力を存分に発揮し、やりがいを感じながら実務経験を身につけていくこと。これこそ理想的なインターンだと言えるかもしれない。

しかし、学生が裁量の大きな仕事を抱えてしまうと、「大学生活との両立は可能なのか?」「仕事に時間を取られ過ぎてしまうのではないか?」という別の懸念も生じてくる。実際、学業との両立に関して悩むことはないのだろうか。

齋藤おかげさまで悩みはありません。現在、週3日グロービッツで働いていますが、大学生活とのバランスは取れていると思います。例えば、グロービッツの勤務日と就活で重要なイベントが重なる場合、長尾さんや周り方に相談してお休みさせていただきます。さらに、自分でも事前に「この仕事は今やる、この仕事は今度にする」と振り分けて調整するようにしているんです。日頃から優先順位をつけて仕事をしているため、予定が立てやすく働きやすい環境だと感じています。

特にグロービッツの方たちは、「学業や就活を優先していいよ」と心よくおっしゃってくださるので、今までスケジュールの調整でストレスを感じたことはありません。ありがたい環境だなといつも思っています。

長尾齋藤さんは、スケジュール管理においても他の人に迷惑がかからないようにきちんと考えて行動されているので、そういった配慮がとても素晴らしいと感じています。

グロービッツでは、「インターンと学校生活は両立してこそ」と思っているんです。だから、学業や就活との両立を心配してインターンを躊躇している人がいれば、私はインターンへの挑戦をおすすめしたい。もちろん、柔軟な働き方で、学業にも就活にも同時に本気で取り組める環境を用意した上で、です。

学生のうちに企業で実践経験を積んだり、職場の雰囲気を知ったりしておくことで、将来、自分が社会に出るイメージが湧くはずですから。グロービッツでは今後もインターンの方には、良い経験を提供していきたいと考えています。

そして次回の「Next Entrepreneur's Meetup」にも私たちは登壇する予定です。齋藤さんのような優秀な学生さんにお会いできることを楽しみにしています。英語や留学経験などを活かして働いてみたいという方は、ぜひイベントでお声がけくださいね。

齋藤私が参加した前回のイベントでは、長尾さんがグロービッツの代表として登壇されていたんです。ちょうどアメリカの出張から戻られたばかりで、かつ韓国にもよくお仕事で行かれているというお話を伺い、グローバルで活躍する長尾さんの姿に惹かれました。実際、この取材の後も長尾さんは韓国に出張に行かれますよね。

インターン生が海外に飛び回るということはないのですが、グロービッツがグローバルな環境であることは間違いありません。働きながら語学を活かしたいという方におすすめです!

さて、次回の「Next Entrepreneur's Meetup」は、2024年2月27日(火)17時〜20時に開催予定。丸の内・大手町エリアに拠点を構える国内外のスタートアップやベンチャー企業12社が出展予定だ。もちろん、グロービッツ・ジャパンも参加する。

出展企業一覧(順不同)

  • エルピクセル株式会社
  • 株式会社フェイガー
  • 株式会社Kips
  • 株式会社justInCaseTechnologies
  • 株式会社グロービッツ・ジャパン
  • 株式会社NERON
  • Rsmile株式会社
  • Kidou Systems
  • ESREE Energy株式会社
  • ENEOS株式会社
  • Kotoba Technologies, Inc.
  • 株式会社トクイテン

日本でも今ではさまざまな企業が長期インターンシップを実施している。一生に一度の貴重な「学生インターン」ができる数年間。せっかくなのだから、世界有数のビジネス街でもあるこの丸の内・大手町エリアでのチャンスを、このイベントで探ってみてはいかがだろうか。

まだイベントへの参加に躊躇している人もいるかもしれないが、スタートアップでの長期インターンに少しでも興味があるならば、気軽に参加して話を聞いてみることをおすすめしたい。どこにチャンスが転がっているかは誰にもわからない。まずは、企業との「接点」をつくるところから──。

こちらの記事は2024年01月25日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

山田 優子

写真

藤田 慎一郎

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