ホームセンターもAIで急成長?
unerryがカインズのデータ活用支援を強化──スタートアップ関連の注目M&A・資本提携ニュース

「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。

月刊「スタートアップの注目M&A・資本提携」では、注目スタートアップ関連のM&Aや資本業務提携にまつわるニュースを、編集部が厳選してまとめてお届け。M&A・資本提携の様子を定点観測していれば、新たなビジネスモデルが見えてくるはずだ。今日は4事例をピックアップした。

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
  • EDIT BY YUI TSUJINO
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unerry
ホームセンターの消費者行動をAIが分析する

資本提携概要

カインズunerryが資本業務提携

サービス概要

unerry(ウネリー)は、日本最大級のリアル行動データプラットフォーム『Beacon Bank』を展開している。

『Beacon Bank』では、リテール実店舗での消費者行動をAIが分析。分析結果を活用して、店舗集客や回遊促進・商品販促・リアルタイム混雑度評価などを実現できる。

カインズは、ホームセンターチェーンの経営をおこなっている。現在、売場構成の標準化や販促・マーケティングの強化などに取り組んでいる。

unerryとカインズは今回の資本業務提携により、ホームセンターに来た消費者の行動データを解析し、新たな商品開発や販促活動を推進していく予定だという。また、よりよい消費者体験を創るOMOコミュニケーションサービス展開とデータビジネスに向けた事業成長を実現に尽力していく。

unerryは環境省や東京都などの官公庁や三菱地所といった大企業と取り組みを進める注目スタートアップだ。今後の動きにも期待したい。

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アイデンティティー
IT人材が活躍する場を広げる

資本提携概要

デジタルハーツホールディングスアイデンティティーを連結子会社

サービス概要

アイデンティティーは、IT人材(エンジニア、クリエイター)に特化した求人サービス『techcareer』を展開している。現在、登録しているIT人材は約11,000人にもおよぶ。

デジタルハーツホールディングスは、現在、大きく2つのサービスを展開している。

1つ目は、エンターテインメント事業。(以下詳細)

  • モバイルゲーム、アミューズメント機器などの不具合を発見する「デバッグ」
  • ゲーム開発やグラフィック制作などの「クリエイティブ」
  • 日本最大級の総合ゲーム情報サイト「4Gamer.net

2つ目は、現在注力しているエンタープライズ事業(以下詳細)

  • Webシステムや業務システムの不具合を検出する「システムテスト」
  • システムの受託開発やセキュリティ対策サービスなどの「ITサービス・セキュリティ」

アイデンティティーとデジタルハーツホールディングスは、双方が持つ豊富なIT人材を活用して、“IT人材プラットフォーム企業”として更なる成長を共に目指していくという。

市場に不足しがちなIT人材を企業につなげてきたベンチャー企業であるアイデンティティー。その強みを最大限に活かしていくための戦略が垣間見える施策だけに、今後が楽しみだ。

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Moffly
EC事業をライブ動画で加速させる

資本提携概要

ヒト・コミュニケーションズMofflyを子会社化

サービス概要

Moffly(モフリー)は、ECサイトにライブ動画を導入するサービス『TAGsAPI』を展開している。2017年に創業したスタートアップだ。

ヒト・コミュニケーションズは、現在、大きく4つのサービスを展開している。

  • アウトソーシング事業(メーカーや通信キャリア等から一連の業務全体を受託)
  • 人材派遣事業(メーカー、通信キャリア、スーパーなどへスタッフを派遣)
  • EC・TC支援事業(Eコマースサイト運営受託、テレビショッピング販売支援業務)
  • ホールセール事業(衣料品の企画、デザイン、製造、生産管理、販売の一連の業務)

ヒト・コミュニケーションズは今回の子会社化により、既存のEC支援事業に付随して、新たにライブコマースのソリューションを提供開始する予定だという。

ヒト・コミュニケーションズは進展著しいEコマース分野の営業支援をすることによって、顧客企業の成果追求を目指す。

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アシリレラ
社内業務を自動化させる

資本提携概要

PKSHA Technologyアシリレラを子会社化

サービス概要

アシリレラは、2015年創業。AIによるRPA(Robotic Process Automation)ソリューション『ロボオペレータ』、ロボオペレータを管理する『ロボマネージャ』など、社内業務の効率化ソリューションを展開。

PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)は、主に自然言語処理、音声解析、画像認識、機械学習/深層学習を中心にアルゴリズムモジュールを複数開発している。

それらの提供を通じて、顧客企業の業務の半自動化・自動化を通じた業務効率化、サービス・製品の付加価値の向上、サービス自体のモデル革新の実現支援等をおこなっている。

今回の子会社化により、アシリレラがすでに抱えている顧客に対し、PKSHA Technologyが保有するアルゴリズムモジュール、アルゴリズム・ソフトウエアを提供していく方針だという。

PKSHA Technologyはアシリレラと手を組むことにより、「未来のソフトウエアを形にする」というミッションを達成するためにさらなる成長を目指す。

こちらの記事は2021年06月10日に公開しており、
記載されている情報が異なる場合がございます。

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執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

編集

辻野 結衣

1997年生まれ、東京都在住。関西大学政策創造学部卒業し、2020年4月からinquireに所属。関心はビジネス全般、生きづらさ、サステナビレイティ、政治哲学など。

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