連載シンプレクスで活躍する女性社員が語る、入社後の本音

人材育成に本気な会社こそ、「成長環境」と「働きやすさ」を両立させる 〜シンプレクスで活躍する女性社員が語る、入社後の本音【前編】〜

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インタビュイー
I K

2009年に新卒でシンプレクスに入社。デリバティブ取引システムを担当。数値検証からキャリアをスタートし、新商品の要件定義、PMOなど、様々な立場を経験。その後オペレーションズディビジョンへ異動。2回の産休・育休を取得し、育児短時間勤務を経て管理部門のリーダーを務める。

S A

2011年に体育系大学院からシンプレクスに入社。FXシステムのプログラマーとしてキャリアをスタートし、FX/BO領域では導入から運用保守までを一気通貫で経験。その後、リテール向けの株式・投資信託領域に異動して業務リードやPMを歴任。産休・育休を取得し、複数PJを束ねる統括PMとして復職。現在は、統括PMに加えてPMも務め、仕事と子育てに奮闘中。

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1997年の創業以来、FinTech領域のDXコンサルティングを手がけるリーディングカンパニーとして、確固たる地位を築き上げてきたシンプレクス。今では金融領域以外への変革支援も手掛けるBizTechカンパニーへと変貌を遂げ、2021年9月には、MBO時の公約どおり東証一部への再上場をはたし、事業拡大の勢いは留まるところを知らない。

個人の成長は、組織の成長にも大きく左右される。より効率的な成長を目指すなら、“上りのエスカレーター”に乗るべきだ。そういう意味で、就活中の学生や20代社会人から特に高い人気を誇る同社だが、転職クチコミサイトには「ハードワーク」「残業が多い」というキーワードもある。

また、現時点で女性社員比率が約2割と、男性社員と比較すると少ない。女子学生からは、「キャリアとライフイベントの両立はできますか?」「女性がマネージャーになるのは難しいですか?」といった質問の声が多く寄せられるという。

FastGrowではこれまで、シンプレクスの考える経営や人材育成について、複数の取材を通じてさまざまな角度から解説してきたが、“女性から見たシンプレクス”は未だ語りきれていない。

そこで今回は、女性就活生の疑問を解消すべく、同社で活躍中の女性社員5名にインタビュー取材を実施。シンプレクスでの働き方について、本音で語ってもらうことにした。

前編となる本記事では、産休・育休を経て復職し、現在も第一線で活躍する30代の女性マネージャー2名の取材内容をお届けする。

  • TEXT BY MARIKO FUJITA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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「他の人事とは違う」。
選考で感じた、学生に対する“Client first”

今回話を伺ったのは、2009年入社のIと、2011年入社のSのお二人。共に新卒でシンプレクスに入社し、20代でプロジェクトマネージャーを経験。産休・育休期間を経て復職し、Iは管理部の、Sはプロジェクトチームのリーダーとして組織を牽引している。まさに、キャリアも子育ても大切にしたい女性社員のロールモデルともいうべき人物だ。

そんなお二人のキャリアの変遷に迫るべく、まずは就職活動当時のことを思い出してもらい、シンプレクスに入社を決めた経緯について伺った。

I私は理系学部卒なのですが、就職活動していた当時、理系採用は院卒が要件という会社がほとんどでした。その中で、コンサルティングファームは比較的ポテンシャル採用をしているところが多く、学部卒だからといって不利になることもありませんでした。選考を受けてみて、なんとなく「コンサルティング業界が自分に合っているな」と感じ、いくつか内定をいただいた企業の1つがシンプレクスでした。

最終的に決め手となったのは、当時シンプレクスが強く打ち出していた「金融」と「IT」という領域の部分。金融という概念がなくなることはないだろうし、ITも社会インフラとして必須であるだろうと考え、仕事を通じて携わりたいという思いがありました。また、未経験でもチャレンジできるという点に、大きな魅力を感じました。

S私も「ITの需要が今後減少していくことはないし、潰しが効くだろう」と思っていましたね。私は大学院まで体育系の学部にいて、スポーツ以外に特にやりたいことがなかったので、“手に職”を付けられそうな領域がいいなと考えていました。

そして、一番大きな軸だったのは「自分より圧倒的に優秀な人たちと働きたい」ということ。将来的にやりたいことが見つかって「独立したい」と思ったときに、しっかり自分の足で立てるように、20代のうちに優秀な人からいろんなスキルを盗んで、自分にできることを増やしておこうと考えたんです。

そうして「IT」というキーワードをもとに、いくつか会社説明会に行く中でシンプレクスに出会い、他社とは明確に違うものを感じました。

就職活動中に感じた、他社にはないシンプレクスの魅力──その正体について訊ねると、二人は口を揃えて「人」と即答する。選考プロセスで感じた「人」の印象について聞く中で明らかになったのは、シンプレクスの社員に共通する「Client First の精神」で人と向き合う時の真剣さと、本質を深く追求しようとする姿勢だ。

Sシンプレクスの採用面接では、学生に本気で向き合い、なるべく表層には現れていないその人の本質を見てあげようとする熱量を感じました。

学生が拙い言葉で「1」伝えたときに、そこからどんどん深掘りするような質問を投げかけたり、「本質的にはこうなんじゃない?」と面接官が追究したりする場面って、他社の面接ではあまり見かけなかったので、非常に印象的でした。

I就職活動って、自分について本気で考える数少ない経験ですよね。いろいろ模索しながら「自分ってこういう人」と定義して、それぞれの企業がどんな会社なのか調べながらすり合わせていく過程だと思うんですけど、シンプレクスの選考プロセスにおいては、自分自身に対する気づきが非常にたくさんあって。入社してからも、そうした自分の可能性を見出せる機会を、たくさん得られるんじゃないかと感じました。

それはおそらく、シンプレクスが、圧倒的に学生の視点に立って採用を行っているからだと思います。シンプレクスの行動規範の1つに「Client First」という言葉がありますが、学生はある意味、採用活動におけるクライアントですからね。そうした姿勢が、どんな社員に会っても一貫していて、説得力がありましたし、「この会社は綺麗事を言っているのでなく、言行一致している会社なんだな」と感じたことを覚えています。

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他人の評価など気にしない。
自分が「いい」と思うものを選べるのも“Professionalism”

領域の将来性と「人」や「姿勢」に魅力を感じ、シンプレクスへの入社を決めた二人。しかし、一般的に「激務」といわれるコンサル業界、その中でも当時から「ハードワーク」という評判のあったシンプレクスに入社するにあたって、周囲からの反対や不安はなかったのだろうか。

Iよく聞かれるんですけれど、不安は特になかったですね(笑)。当時は東証一部の上場企業ということもあり、両親がコンサルやIT業界について、よくわかっていなかったというのもありますけど、すんなりと背中を押してくれました。また、シンプレクスを知っている友人の反応も「そんな大変な環境に飛び込むんだ!らしくていいね!」と、前向きな感じでした。

S私の親もシンプレクスのことは知らなかったと思います。もともと進路に口を出すタイプではないので、周囲から反対を受けることは特にありませんでした。

ネットの口コミを見たことはありましたが、全く気にしませんでした(笑)。自分が「いい」って思って入るんだから、他の人の意見は関係ないと思って。

「卒業後の進路」に二人とも不安はまったくなかったようだ。きっと二人に共通しているのは、業界全体の傾向や第三者からの情報より、自分で直接見聞きして、感じたものや自己の判断力を信じるということだろう。

だからこそ、自分の選択に自信が持てるというものであろうし、このような「物事の判断軸を外部に依存せず、自分の中に持つ」という二人のような考え方こそが、「No.1」「Professionalism」などを行動規範にするシンプレクスのカルチャーを彷彿とさせる。

もし、SNS等の口コミや評判から不安を感じるのであれば、それをシンプレクスにぶつけてみて、自ら判断してみてほしい。

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IT・開発・金融。
全て未経験だった2人が、入社5年目でPMを経験。
それが『常につま先立ち』の環境

I氏が入社した2009年、新卒で入社した同期の人数は約60名。当時の社員数が約300名だったというから、一般的には非常に高い新卒採用比率だ。また、2022年4月は200名以上の新卒が入社予定。現在の会社規模からしても、新卒採用比率は依然として高く、シンプレクスが新卒入社社員や20代若手社員に対する高い期待が垣間見える。

新卒採用に強く力を入れる理由について、CEOの金子英樹氏は「既に能力が顕在化しているプレイヤーの中途採用ではなく、磨き方次第で化けそうな学生に入社してもらい、その才能が開花する可能性に賭けた」と、以前の記事で語っている

したがってシンプレクスでは、入社時点での知識やスキルはほとんど求められない。I氏とS氏も、何一つわからない状態でプロジェクトチームに配属され、実践の中で急速に力を身につけたと話す。

S入社して最初に配属されたのは、FXシステムの開発を専門で担当するチームでした。当時の私はITリテラシーが低く、開発もまったくわからない状態だったのですが、「とにかく訓練」という感じで。当時のユニットリーダー(現場配属後、優秀な先輩社員であるユニットリーダー1名が、新入社員2名のメンターを務める)やPMの方に、ペアプロ(ペアプログラミング。一つのプログラムを共同で開発する手法)などを通じて鍛えてもらいました。そのチームでプロトタイプ開発を進めていたシステムをクライアントに提案したところ、導入が決まり、そのまま運用まで携わりました。

そこから1~2年は開発ばかりやっていて、次第に運用・保守の経験も積ませてもらいました。もともと開発未経験で、IT研修の成績も悪かったですが、バイナリーオプションシステムの画面開発では開発リードも任せてもらえましたね。

I私が入社したときは、最初の半年間で1つのプロジェクトを経験し、ローテーションして、また別のプロジェクトを経験させる試みがありました。私は最初の半年はFXのプロジェクトに参画し、その後キャピタルマーケットグループに移りました。

配属当初はプログラミング言語の知識も乏しく、金融の数式や用語は初めましてのものばかり。クライアントからの3行くらいのメールでさえ専門用語が多かったため、暗号文(笑)のような状態でした。

そこで当時面倒を見てくださっていた先輩が「まずはお客さまの業務を理解するためにも、実際にシステムを使う業務を」と、テストを担当させてくれて。マーケットデータに基づき各金融商品の数理モデルごとのプライスを検証する作業をひたすらやらせてもらいました。

そうした切り口から少しずつ理解が深まり、いつの間にか全体像がつかめるようになりました。

「まったく未経験の状態でも、戦力としてチームに加える」というのは、少々荒い方法に見えるかもしれない。しかしこれは、必要に応じて周囲のメンバーが適切なフォローを加えることで、本人の努力によってギリギリ達成できる目標を与え、“最大限ストレッチの効いた成長機会”を創り出しているのだ。

これこそが、「常に自分の実力より上の職責を持たせねば、一流人材は育たない」という発想のもとシンプレクスが体現する「計画的ストレッチアサイン」であり、同社が常に優秀な人材を輩出し続けられる秘訣である。

したがってシンプレクスでは、業務のことが一通りわかったらそれで一人前、育成終了ということにはならない。取締役副社長(共同COO)の助間孝三氏が「『常につま先立ち』の状況に自らを追い込み、意図的に『不安定』を生み出し続ける。これこそがシンプレクス流の『人の動き』」と語るとおり、1つのことができるようになったら、すぐさま新たなチャレンジが提供される。

その方針と違わぬとおり、I氏とS氏も、入社5年目になる頃には、プロジェクトマネージャー・リーダーとしてチームを引っ張っていく役割を任された。

I私が参画していたプロジェクトは、最初は5名くらいで運用・保守をやっていたのですが、大幅なシステムの刷新のため60名ほどの規模になるタイミングがありました。私はプロジェクトを初期から知っている有識者として、PMを補佐しメンバーを引っ張っていくPMOの役割を任されました。

それまではプログラムと数式に四苦八苦していたのですが、PMOという立場で、尖った別々の強みを持つ個性あふれる60名のメンバーに同じ方向を向いてもらうのも大変で。ちょっと大げさに言ってしまえば、猛獣と珍獣だらけの動物園の職員をやっているような感覚でしたね(笑)。

それでも必死にやっているうちに、だんだんメンバーからも認めてもらえるようになり、意思疎通がスムーズになってきて。そして手ごたえがつかめてきたころに、案件オーナーとして、要件定義からデリバリーまでの責任者を務め、お客様先に常駐する経験もできました。そうしたら今度は「全社の面倒も見られるだろう」ということで声をかけてもらって、現在の管理チームに異動しました。

S私はFX関連システムで経験を積んだ後、リテール証券領域の大型案件に異動になりました。そこでは6~7人のチームのリーダーを任され、本格的な要件定義や設計といった上流工程にもはじめて挑戦しました。

このプロジェクトを約3年間担当しましたが、「この難しい業務領域のプロフェッショナルになろう」と思うきっかけになった仕事で、証券外務員一種の資格を取るなど、自分でかなり勉強しましたね。

Sその後は、ある証券会社の導入案件を担当することになったのですが、まったく異業種から証券業に参入した会社がお客様でした。ほとんど証券業務のことを知らないクライアントと、一緒に一から業務フローを組み立て、実質ひとりで業務要件定義書を書き上げました。

そしてそのまま運用のPMを担当し、いくつか別のプロジェクトの導入案件でもPMや設計リード等の上流工程をやらせていただいて、産休・育休に入りました。

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女性社員向けアンケートでも「働きづらい」はほぼ0。
ジェンダーによる優遇も差別もない

産休・育休後は、I氏は労務部のマネージャーとして、S氏はもといたプロジェクトチームの統括リーダーとして復職。当たり前のことのように語る二人だが、世間一般では産休・育休を取ることによって、実質的にキャリアが閉ざされてしまうという会社も少なくない。

シンプレクスでは、そうした“女性の働きづらさ”を感じる場面はないのだろうか。

I私がプロジェクトチームにいた時に面倒を見てくれた先輩は女性だったのですが、その人は当時唯一トリプルスキップで昇格している人、つまり当時社内で一番優秀な人が女性でした。

また、管理部のマネージャーも女性で、働きながら大学院に通っていて。自分もまだまだ進化し続けられるなと、日々実感させてくれます。

そういう事例を目の当たりにしているから、女性だから仕事がやりにくいとか、昇進できないと意識したことはなかったですね。

S「女性だから」という理由で、働きにくさを感じたことはほとんどないですね。世間一般では「女性特有の体調不良を男性上司に言いにくい」というような悩みを聞くことはありますけど、弊社では逆に「女性だから」と特別視されないからこそ、働きやすいと感じます。

また、多様性尊重躍進を掲げたプロジェクトで、女性社員にアンケートを取ったことがあるのですが、そこでも「働きにくい」と感じている人はほとんどいませんでした。きっと、今シンプレクスで成果を出し続けられている女性は、そもそもそうした「働きやすさ」を過度に期待して入社していないから、「働きにくい」と感じることもないのかもしれません。

それでも子どもが生まれてからは、使える時間が絶対的に限られてしまう中で成果を出さないといけないので、以前よりストイックに時間管理をするようになりました。具体的には、毎週やることをノートに書き出して、使える時間を逆算して仕事を進めています。

また、以前は「勉強になりそうだしいいか」と、ゴールに至るのに少し寄り道して時間をかけてしまうことがあったのですが、今はとにかくゴールに向かって最速で進めるように、ボトルネックになりそうな部分にあらかじめ対策を立てておいたり、必要に応じて自分からメンバーを巻き込むよう心がけています。

たしかに同社に関する転職口コミサイトには、「女性だからといって優遇もされなければ、差別もされない」といった文言が並ぶ。「ジェンダー平等」を実現できている会社だということだ。そのことを理解して入社している女性にとっては、シンプレクスはむしろ「女性が働きやすい会社」といえるのだろう。

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「女性が増えればいい」は企業のためならず。
ダイバーシティを模索する『Garberaプロジェクト』

とはいえ、現状に甘んじることなく、常に進化をし続けるのがシンプレクス。今まさに、経営陣が自ら主体となって、女性も含めたマイノリティもさらに活躍しやすい環境を整えるための変革プロジェクト、通称「Garbera」が進められているところだという。

S社長の金子を筆頭に、もっといろんなタイプの方に活躍してもらいたい、そのための環境を整えたいという想いは持っていて。Garberaプロジェクトも動き出しており、ちょうど大きく変わろうとしているタイミングです。

ただ、制度が整うのを待っているというよりは、会社を一緒により良くしていこうというマインドセットの人に入ってきてもらえたら嬉しいですね。

ISさんの言うとおり、「自分はこういう風に働きたいから、こういうチャレンジをさせてもらえませんか?」と、自ら提案してくれるような人に来てもらえたらいいですよね。

I今は週次や月次といった細かいタイミングで、プロジェクトのマネージャーとメンバーが1on1面談をするような仕組みもあるので、そうした機会を活用して自分のキャリアや働き方の希望をすり合わせていけると、すごくいいんじゃないかと思います。

あと、私は新卒入社で、女性で、産休・育休も2回取っていて、女性ならではの悩みも一応一通り経験しているわかりやすいロールモデルだと思うので、遠慮なく相談してもらえたら嬉しいです。また社内ではSlackの「working mothers」というチャンネルもあるので、何かあった時にはそうしたコミュニティも活用してもらえたらと思います。

ただ、勘違いしてほしくないのは、シンプレクスは女性社員や女性マネージャーの数をただ機械的に増やそうとしているというわけではない、ということだ。

I本当に優秀な女性は遠慮なく上に行けばいいと思うんですけど、女性比率を◯%にするために女性の採用やプロモーションをしても、今までの基準に合った人でなかったら、いかなる性別の方も納得いかないんじゃないかと思います。性別で変な忖度をしてしまうと、シンプレクスがシンプレクスでなくなってしまうんだと思います。

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上場しても、働く時間が短くなっても、
成長機会は失われていない。
進化し続けるシンプレクスの「育成力」

ライフイベントを乗り越えながら、10年以上に渡って第一線で活躍し続けてきたI氏とS氏。そんなお二人に「入社当時と現在で、シンプレクスに変化はあるか?」と聞いてみると、「働く時間が限られているからこそ、成果を出す難易度は上がった」「そうした環境だからこそ得られる成長もある」と口を揃えて語る。

I個人的には、20代のうちにしっかり働くのはすごく大事なことだと思っています。一方で適切な労働時間の遵守は法的・社会的使命ですから、日々勉強しつつ高い成果を出し続けるためには、一層の工夫が必要だと感じます。

S若いうちは、アウトプットの総量を「時間×質」の面積の大きさで何とかしたくなるものです。入社前は、「質は低くても時間をかけることで面積を増やす」と思っていたのですが、時間は有限です。

時間をかけずにアウトプットを増やすには、頭を使わないといけないので、若手も含めて、頭を使い続けることがますます求められるようになっていると思います。

そう、シンプレクスが提供する環境が温くなったわけでも、成長しづらい環境になったわけでもない。むしろ社員に効率的な働き方を求めつつも、継続的な事業成長を実現させるという「より高度かつチャレンジングな環境」 を提供しているともいえるのだ。

S以前に比べると、新卒採用の人数が増えていますから、周囲が丁寧に業務指示やフォローができる体制が整っていますし、研修についても、入社直後の4カ月間の新人研修だけでなく配属後も定期的に開催される研修があり、自律的成長も大切ですが「適切なタイミングで支援しよう」という方向ですので、最近の若手は私たちが同年代のときよりも、さらに鍛えられていて、多くのスキルを持っているように感じています。

そうしたスキルをしっかり使えば、時間的な制約はそこまで大きな問題ではないですし、実際に最近の新卒は優秀だと感じますね。

また、会社の規模が大きくなったからといって風通しが悪くなったり、「シンプレクスらしさ」が失われたりと感じることもないそうだ。

I社員数300人くらいのときから在職していますが、風通しが悪くなったと感じたことは一度もなかったですね。職位も職掌も関係なく、さん付けで呼び合うことや、お互いを尊重し合ったり、真摯にディスカッションしたりするカルチャーは、昔から変わっていないと感じます。

ここまで取材してきて感じるのは、シンプレクスは決して、ハードワークだけの“ブラック企業”ではないということだ。社員が最大限に成長する機会を生み出すために、一見若手社員には厳しいと感じる課題を用意する。そのため、その課題を乗り越え、他社では得られない20代での成長を手にしたければ、それ相応の努力やコミットメントも求められるであろう。

一方で、個人のキャリアや働き方の希望を尊重し、本当に困ったときは周囲がしっかりフォローする仕組みやカルチャーもある。そのような仕組みと、周囲からの支援が確立されているからこそ、「20代で圧倒的に成長したい」「想像以上の課題という成長機会が欲しい」といったマインドセットを持つ若手社員であれば、シンプレクスで満足度高く、思う存分働くことができるのだろう。

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「めっちゃヤバい」状況こそ、「テンションがアガる」。
そういう人材こそがフィットする

とはいえ退職者も一定数いる。そこで、シンプレクスで特に活躍している社員の人物像について伺った。

Sチャレンジングな状況を楽しめる人が多いんじゃないかと思います。「めちゃくちゃヤバいけど、なんとかして乗り切るぞ!」というマインドで。

S私が入ったプロジェクトには、立ち上げから3年近く挑戦し続けたにもかかわらず、いろいろな課題があって結局リリースまで至らなかったプロジェクトもあります。当時は本当に大変でしたし、中止が決まった時には大きな喪失感がありました。

私自身もプロジェクトの途中で、シンプレクスのOB/OGから「独立するからうちに来ないか?」と声をかけられて。すごく迷いましたけど、やっぱりプロジェクトをやり切りたかったから、誘いを断ってシンプレクスに残る決断をしました。だから中止が決まったときも、喪失感より「絶対にまた同じような案件を取って、今度こそリリースまで持っていくぞ」という気持ちの方が強かった。

他のメンバーも、中止が決まるその日の朝まで誰も諦めてはいなくて。全員が最後の瞬間まで頑張り抜きました。

Iそうした状況でも逃げ出さずに最後の1秒までやりきるのって、まさにシンプレクスのカルチャーを体現しているようなエピソードですよね(笑)。

S本当にそう思います(笑)。結果的に、今残っている当時のプロジェクトメンバーは、各事業のトップや中核という立場で、めちゃくちゃ活躍していますしね。

I管理部の視点で見ていると、1つ1つの仕事を自分ごととして取り組める人が活躍しているように感じます。

いろんな仕組みが整ってきても、そこにただ乗っかるのではなくて、納得いくまで考えて実際にアクションが取れる人。そういう人は、どんな時でもちゃんとシンプレクスという環境を乗りこなし、成果を出して行くんだと思います。

シンプレクスというチャレンジングな環境を生き抜いて、成長と自信を手に入れた。その先に二人は、どんなキャリアを描いているのだろうか。最後にお二人に、今後の展望について伺うと、「女性社員のロールモデルとして、後輩社員たちに背中を見せていきたい」という熱い想いを聞くことができた。

I転職した同僚に声をかけてもらうことはあるんですけど、シンプレクスでやれること、やりたいことはまだまだたくさんあって、もうしばらくはここで頑張りたいと思っています。

バックオフィスで会社が再上場して社員が1000人を超えるタイミングを迎えることが、1つのチャレンジになるのかなと。

また、まだまだシンプレクスには女性マネージャーが少ないので、こういう活躍の仕方、働き方もあるんだよというのを、後輩たちに示せたらいいですね。

S私は現場にこだわりながら、仕事と家庭の両方をやれるところまでやってみたいと思っていて。下の世代の人たちからすると極端に見えるかもしれませんけど、選択肢の一つとしての背中を見せ続けられたらいいなと思います。

いかがだったであろう。転職口コミサイトやSNS上の情報をからは得られない、シンプレクスの実態や魅力を、より正確に判断できるような情報ではないだろうか?

続く後編では、同社で活躍中の20代の女性社員3名に話を伺う。まさに今、奮闘している若手社員たちの生の声から、「シンプレクスの現場のリアル」をお届けする予定だ。

こちらの記事は2021年10月29日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

藤田マリ子

写真

藤田 慎一郎

連載シンプレクスで活躍する女性社員が語る、入社後の本音

1記事 | 最終更新 2021.10.29

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