NECのイヤホンで、スマホが不要になる?
生活様式まで変える“耳音響認証”技術で新規事業を創る2人に、大手発イノベーションの実現手法を聞く
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PCやモバイル端末を始めとした「電機メーカー」として長らく存在感を発揮してきた日本電気(以下、NEC)。実は2000年代に入ってその豊富なリソースと蓄積したノウハウを、一気にBtoB領域に集中させている。
以来、高度な技術力によってあらゆる産業の変革を支援し続けている。とはいえ現在10〜20代の若者にしてみれば「日本の屋台骨を支える大企業、というイメージはあるけれど、具体的に何をしているの?」と感じるのではないだろうか。
2020年、「誰にでも明快にNECの凄みがわかる」ような事例が、クラウドファンディングを舞台に突如として現れた。一見、流行のワイヤレスイヤホンにしか見えないかもしれないこの製品に、同社の力と先進性、さらに言えば会社としての面白味まで詰まっているのだ。果たしてその中身とは。
- TEXT BY NAOKI MORIKAWA
- PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
製品開発だけではない。
「持ち運べる会議室」というコンセプトメイキングも主導
『NECヒアラブルデバイス、29,800円』がマクアケの運営する応援購入サービス「Makuake」に登場したのは、2020年10月半ばのこと。そこで見える圧倒的な支持に驚かされた。公開からわずか1ヵ月程度で、「100万円」に設定されていた目標金額を1300%でクリア。つまり、すでに1300万円もの売り上げが見込まれているということだ(※)。
BtoBへと舵を切った経営戦略を知る者ならば「あのNECが久しぶりにコンシューマー向け製品を開発した」ことにも驚かされるだろう。もっと言えば、「BtoBのNECの製品がなぜか、Makuakeで先行予約発売されている」ことに着目する者も少なくないはず。
一見、今どき主流のワイヤレスイヤホンにしか見えない小さなデバイスをなぜ今、商品として発表したのか?なぜクラウドファンディングなのか?疑問は尽きない。そこで登場してもらった仕掛け人が、デジタルプラットフォーム事業部に所属する青木氏と中島氏の2人。デジタル技術関連の新規事業を企画・開発する人物だ。まずはあえて大雑破な質問をあえて投げてみる。「いったいコレって何モノなんですか?」と。
青木イヤホンにしか見えないですよね? でも、大きなことを言わせてもらいます(笑)。コレは「持ち運べる会議室」なんです。
中島言っちゃいましたね(笑)。
“してやったり”の笑顔で快活に語る両氏。だが、言わんとしていることはわかるような、わからないような。
Makuakeのページでも解説されている通り、このヒアラブルデバイスは独自のノイズキャンセリング技術を搭載。昨今劇的に増加しているオンライン会議といった場面で「ノイズのないクリアなコミュニケーション」を実現する代物なのだという。
だが、それならば音響メーカー各社が競って発売しているノイズキャンセリング型のイヤホン兼マイクでも同様の機能があるはず。「持ち運べる会議室」と大きく出るが、何か大きな違いがあるのだろうか。
中島確かに、市販のノイズキャンセリングタイプのイヤホンでも、周囲の雑音がカットされた中で相手の声を聞き取ることが可能です。でも、ビジネス上のオンライン会議を実際やっている時に気になるのは、実は相手方のノイズじゃないですか?
ここが大きな違いです。うちのヒアラブルデバイスが新しいのは、「このデバイスを使っているユーザー周辺の雑音を、接続先の相手に聞かせない」という機能なんです。
オーディオメーカーは「聴くこと」に特化していますから、考え方がうちとは全然違う。この発想での商品開発をしていないみたいでした。
青木NECではこの機能を「通話アクティブノイズキャンセリング機能」と呼んでいます。要は“アクティブ”に、リアルタイムでノイズを減らすということです。
それを可能にした工夫が、左右のイヤホンそれぞれに2つのマイクを搭載したこと。デバイスの内側に搭載したマイクでユーザーの発声をしっかり拾うと同時に、もう1つの外側のマイクでノイズを拾いリアルタイムでキャンセリングします。これにより、会議参加者には聞こえないように処理されるわけです。
一見、メリットがわかりづらいプロダクトであることは認めます。でも動画を見せたら、一気に見方が変わる。クラウドファンディングでも、紹介ページで動画を見ることができますから、そのおかげか開始からたったの2時間で目標の100万円をクリア。初日だけで100台が売れたんです。
オンライン会議を日常的に行っていれば、その価値がよくわかるのではないだろうか。自宅でアクセスしている際に家庭の生活音が会議メンバーに聞こえてしまったり、近所で始まった工事の作業音に悩まされたり、カフェの隣席で会話する人たちの声が気になって集中できなかったり……。
もしもオンライン会議の参加者全員がこのデバイスを用いたなら、全員が騒がしい場にいたとしても、全員がクリアな声を聞き取り議論に集中できる。つまり「どこにでも会議室を設置できる」のだ。冒頭で紹介した圧倒的な支持を見ても、ヒアラブルデバイスが投げかけた「コミュニケーションを全面支援する製品」を、多くの人が待ち望んでいたことがわかる。
だが、聞きたいことはまだまだある。例えば、そもそも「ヒアラブルデバイス」という呼び名について。なんだか大層な命名に思えてしまうのだが、そこにもちゃんと理由はあった。
イヤホン×生体認証で、スマホが要らない未来がやってくる?
中島実はコレ、自分専用の鍵になるんです……と言ってもよくわからないですよね。まだあまり知られていませんが、すごいんですよ、この話。
NECは顔認証の技術で世界的に高い評価をいただいています。でも生体認証ってそれだけじゃない。チャレンジをどんどん進めていて、その1つが特許出願中の耳音響認証です。
青木耳の中の構造は、人それぞれに違いがあります。ですからそれを感じ取るセンシング技術を搭載したイヤホンなら、装着した瞬間に個人認証ができるんです。
今回発売したヒアラブルデバイスにはこの技術も搭載しています。これにより例えば、自分のスマホやPCに「秘密の音声メモ」を、つまり「自分しか開くことのできない音のメモ書き」を残すことが可能なんです。
両氏の説明によれば、顔認証ではメガネやマスクがその妨げになることもあるし、指紋認証や手のひら認証では手袋がその妨げになることもある。瞬時に個人認証するためには、実は多くのハードルが存在するのだ。
だが、耳の構造解析を特殊な音波の反響によって行う耳音響認証ならば、こうしたハードルに左右されることなく本人確認が可能になるとのこと。ゆくゆくはタッチレスによるキャッシュレス決済などの局面でも、ヒアラブルデバイスさえ装着していれば、特殊なアクション抜きにスムーズに行えるのではないか、そんなワクワクする想像も浮かぶ。
青木これまで登場してきた、メガネ型や腕時計型のウエアラブルデバイスは、どれもなかなか普及・定着には至っていませんよね。でもこのデバイスでなら、と思っています。
「口で言葉を発して、耳でそれを聞く」という、多くの人間にとってごく自然なコミュニケーションの営みの中に、このヒアラブルデバイスが溶け込み、個人認証機能の活用にもつながるようになれば、「スマートフォンをなくすこと」だって想像できるようになる。「将来的に可能なこと」のアイデアは無限に湧いてくるんですよ。
中島氏は、「もっと先の可能性」に触れてくれた。
中島融合させてみたい技術はいろいろとあります。例えば、NECが独自開発した「空間音響MR™」というもの。イヤホンを付けたまま顔の向きを変えても、音がやってくる方向が変わらない、周囲のモノから実際に語り掛けられているような効果を演出できる、そんな最新技術です。つまり音の出どころをコントロールできる、というわけです。
この新技術と、AR(拡張現実)、そしてヒアラブルデバイスを組み合わせると……。強い没入感を備えたバーチャル体験を生み出すことができるのではないか。すなわち「まったく新しいxR体験」です。
こうなると、青木氏が冒頭で誇らしげに語った「持ち運べる会議室」どころの話ではない。生活者の日常さえも変え、デバイス操作の基本をも覆し、新たなエンターテインメントや体験まで生み出すポテンシャルを備えていることになる。「ヒアラブルデバイス」という呼び名にも納得がいく。
業界慣習を超えた「BtoCtoB戦略」
ヒアラブルデバイスという製品が持つ技術寄りの興味ポイントや素朴な疑問についてはある程度理解ができた。今度はビジネス面の興味について聞こう。まずはBtoBにフォーカスして久しいNECが、なぜ今回toCで製品販売を行うことにしたのか、である。
青木トゥルーワイヤレス型のヒアラブルデバイス誕生の前に、前身ともいえる製品とサービスを当社はtoBで展開していたんです。
中島例えば工場など、高レベルの騒音が付き物の製造現場や土木建築現場などのように屋外で騒音に囲まれながらの作業が続く現場では、ノイズキャンセリングによる確実なコミュニケーション環境の確立がテーマになっていました。
青木そんな中で当社が提供したのが『NECヒアラブルデバイストライアルキット』です。使われる現場環境を考え、堅牢性にも力を入れましたし、ノイズをキャンセリングする技術についても非常に大きな騒音を想定して、高度にチューンアップした製品でありソリューションでした。これが実は、多くの産業の最前線で高い評価を得たんです。
中島その成果を足がかりに、青木を中心に2019年から取り組みを始めたのが今回のヒアラブルデバイスです。コミュニケーションのオンライン化の流れが急速に進む中で、「クリアな音」を求める人は急増したはず。いわゆるオフィスワーカーに対して、生体認証まで搭載したデバイスを提供できれば、きっと支持していただけると考えたわけです。
青木その企画プロセスの最中にコロナによるパンデミックが起きました。結果として、私たちが予想していた以上のスピードでオンライン・コミュニケーションが劇的に広がりましたよね。
変な言い方になりますが、多くのビジネスパーソンを襲ったピンチが、コミュニケーションのデジタル化を推し進めるきっかけになったのは事実ですし、遅かれ早かれそういう時代がくることを見込んで開発してきたヒアラブルデバイスが、まさに市場のニーズにちょうどハマったというわけです。
両氏のやりとりを聞いてわかるのは、NECの技術力と先見性の凄味。多くの学生が「NECは何をやる会社なのかよくわからない」などと言っている裏で、この集団は最先端の音響関連技術や生体認証技術を様々な顧客に提供していたし、それがあったからこそ、不確実な現代にありながらちょうど社会ニーズが高まるタイミングでヒアラブルデバイスを完成させたということになる。
他のメーカーほどの派手さはなくとも、使われている技術の多くは「独自開発」であり、なおかつ世界レベルで最先端を行く。しかも青木氏や中島氏らの戦略立案・企画実行部隊も、常に「この技術とあの技術の組み合わせができれば、こういう局面で価値を出せる」という発想を常にめぐらせていたのだ。
だが、それでも気になるのは、「なぜtoCなのか」だ。あらゆる産業と向き合うNECならば、オフィスワーカー向けのコミュニケーションデバイスを法人営業によってセールスしていく道が当然拓けていたはずなのに、なぜtoCにして、しかも店頭販売の前にクラウドファンディングを利用したのか、これをどうしても知りたい。
中島特定の産業において、特定の現場に用いる製品やソリューションであれば、もちろんこれまで通りのアプローチでBtoBマーケティングとセールスとをしたはずです。でも今回は、日本中に多数いらっしゃるオフィスワーカーが対象でした。本当に皆さんのニーズにマッチしているのかどうか、早く知りたかったんです。
青木Makuakeの皆さんとも非常に価値のある議論をさせてもらいました。私が心を動かされたのは、もはやクラウドファンディングというのがニッチなニーズに応えたり、少ない投資で小さな成功を目指すだけの場ではなくなっているという話です。
テストマーケティングの場として利用しながら、エンドユーザー予備軍ともいえる方々からの意見を聞かせていただいたり、Makuakeに掲載したことから企業サイドがどんな反応を示すのかを確かめたり、というように、私たちだけでは確信を持てなかったいくつかの点について、さらに突き詰めていく機会を得るために、今回のような新しいテストマーケティング手法をチョイスしたんです。
その成果は冒頭で示した通り。市場の反応は青木氏や中島氏が思っていた以上に大きく、ポジティブなものだったのである。そして、どうやら他にも得たものは少なくないようだ。
青木社内でもすぐに動きがあったんです。いくつもの事業部から「ウチで進めている●●と組み合わせて、こういうことをやりたい」というような申し出や発案が次々に届きました。嬉しかったですね!
やっぱり大きな会社ですから、いつも通りの動きでは気づいてもらいにくい面があるんです。人も多いし、規模も規模ですから、よほど目立たないと埋もれてしまいます。
それでもとにかく「価値ある面白いもの」が浮上さえすれば、あちこちから声がかかる。それもこの会社のカルチャーなんです。入社時はBtoCの事業の存在感が強く、私自身も携帯電話やタブレット端末を開発していましたが、その当時に味わったのと同じ「手応え」を、今回のヒアラブルデバイスで久しぶりに味わうことができて、懐かしさと嬉しさがこみ上げました。
中島私は完全に今のNECになってからの入社で、BtoBのイメージばかりでしたから、今回のようなtoCのプロダクトをやることになるなんて想像もしていませんでした(笑)。でもシンプルにワクワクしていますね。ビジネスとしてユーザーにどのように届けるかというアプローチ方法も、知らなかったことを多く学べて、本当に良い経験になっています。
青木変則的かもしれませんが、今回のヒアラブルデバイスのアプローチは言ってみればBtoCtoBです。コンシューマーの利用が増えて使い方が広まることで、法人への提供につなげたい。NECのソリューションを法人として導入している企業であれば、このヒアラブルデバイスが使えます、といったイメージですね。
今後もNECは次々に独自技術の開発をしていくでしょうし、それぞれが単体で成果を上げるばかりでなく、複数の技術の掛け合わせで、顧客企業に対する新しい価値につなげていく試みも増えていきます。そんな中で、一般的なBtoBやBtoCといった枠組みにこだわらないマーケティングやプロモーションの可能性を追求していくことになると思います。
「業務外の趣味が高じて社長賞」を獲得。
挑戦の自由を担保するのが今のNEC
先行した製品寄りの話がだいぶ深まってしまった。しかしNECという企業のことをもっと聞かないわけにはいかない。終盤で改めて「NECってどんな会社ですか?」とストレートに2人に聞いた。
中島私の入社動機は、ものすごく抽象的で。「とにかく社会の役に立てる仕事に就きたい」というものだったんです。学生ですから、社会に貢献するっていってもいったいどういうことなのか、ちゃんとわかっていなかったと思います。でもやっぱり、NECが掲げていた「安全・安心な社会のために」というビジョンには強く共感していました。
それと、調べてみたらとにかく幅の広さが凄かったんです。就活中に教えてもらった「海底ケーブルから宇宙を巡る製品にまでNECの技術は使われている」という表現に、単純に熱くなりました(笑)。
漠然と「空港に関わる仕事ができたらいいなあ」なんて思っていた私でしたから、航空機の航法を支援するシステムまでNECが作っているんだということに驚き、マッチング面談で強く希望を伝えて、入社後はその仕事をやらせてもらいました。
青木学生のうちに「自分はこの領域のコレだけをやりたい」なんて結論に到達する人は一握りだよね。でもありがたいことに、NECはたいていの産業や領域をカバーして、重要な技術やソリューションを提供している。ここに来てから「本当にやりたかったのはコレだったんだ」って気づくことだってできるよね。
中島はい。ですから航空機関連で経験を積んだ後は「今度はもっとさまざまな領域のお客様にサービスなどを提案する経験を積みたい」と主張して、ここに来ました(笑)。学生や他企業のかたたちが思っているよりも、間違いなくずっと自由で、主体性を尊重してくれるカルチャーが根付いていますよね。
青木両面だと思うよ。「自分はコレを生涯追求し、極めていってモノにするんだ」という発想の人もたくさんいる。
むしろ昔はそういうカルチャーのほうが強かったかもしれないんだけれど、特に新野さん(新野隆氏、2016年よりNEC代表取締役執行役員社長兼CEO)が社長に就任してから、「もっと挑戦していいんだよ」というメッセージを盛んに投げかけるようになった。それで私自身も変わったし、社内の多くの人が「挑戦していいのなら、これがやりたい、あれもやりたい」みたいな空気に変わっていった。
ベンチャーだと一点突破というか、事業領域が限定的だから、業務領域がやっぱり限られますよね。こんなことを言ったら敵を作りそうだけど、「その領域にあなたが飽きたらどうするの?」とは思ってしまいます。「飽きたら転職するしかない」ですよね。でも、NECなら飽きることなんてきっとありません。
中島社内にはまだ「過去のしがらみ」のようなものに縛られて、挑戦心を持てないでいる人ももちろんいます。でもチャレンジしたければ、全然できます。昔は「それはできないよ」という言葉が投げかけられることも多かったけれど、最近は技術部門も管理部門も「今あるものを、どうやって使えばできるかな?」と一緒に考えてくれますから
そういえば、社内改革プロジェクトもありましたよね。異動したばかりの私にとって、青木さんは来る日も来る日も社員の写真を撮っている先輩、というイメージでした(笑)。
注釈を入れておくと、新野社長が始めた社内改革プロジェクトの一環で様々なカルチャー変革の試みがなされたのだという。その折り、青木氏は自らの趣味でもあるポートレート撮影を活かそうと考え、イントラネットのプロフィールに用いる顔写真を自ら撮影することを発案。有志フォトグラファーと共に、「生き生きした顔写真がイントラネットに載っている」状態を作り出すため、グループ社員合計数千人を撮影したのだという。
青木これで昨年は社長賞をいただきました。当時、私のことを社員ではなく、カメラマンだと思っていた人もいたらしいですよ。(笑)
でも、大企業でありながら、こういう自由な活動が許されちゃうし、評価までしてもらったり、一緒に動いてくれた仲間もいる。NECのそういう一面をもっと外部にも伝えていきたいですね。
たしかにITやデジタルをはじめ様々な技術で成長をしてきたのは事実で、それを生んだのが「NEC Way」という共通の価値観です。やっぱりそこに共感できる人が多く集まってきているんだけれど、最近これだけじゃなくなってきました。そこに「My Way」を自由に掛け合わせていくことが当たり前に許されるようになってきました。
中島「海底から宇宙まで」のNECには、活用できる技術やノウハウや経験がものすごくたくさんありますから、そこに「My Way」を掛け合わせていけたなら、きっとたいていの組織の枠は超えられますよね。
青木昔は「就職したい企業ランキング」の1位だった。これをもう一度、成し遂げたいと思っています。とにかく後輩たちの成長に貢献したい。
2人が語るNECの「今」は、今回紹介したヒアラブルデバイスひとつを見ても明らかだ。小さな製品に、いくつもの世界初や独自開発が詰め込まれ、花開く時を待ちかねている未来の可能性も搭載されている。しかも従来のやり方に固執しないクラウドファンディング活用が、市場をも動かしている。そんなあなたのNECに対する印象も、「何をしているかよくわからない大企業」というイメージから「日々新しいことに挑戦している会社」というイメージに変わったのではないだろうか。
NEC採用情報
こちらの記事は2020年12月03日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
執筆
森川 直樹
写真
藤田 慎一郎
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