すべての技術活用は、「利益からの逆算」で始めよ──“テック×事業開発”のハイブリッド人材を輩出するソルブレインに学ぶ、テクノロジー起点の事業成長の描き方

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櫻庭 佑哉

東北学院大学 教養学部情報科学科在学中に兄の櫻庭誠司とともに株式会社ソルブレインを創業。幼い頃からプログラミングに触れ、創業当初はエンジニアリングを一手に担う。エンジニア組織を組成し、エンゲージメント・レーティングでAAAを獲得。 現在は、取締役/事業部長として事業部全体を幅広く掌握し事業拡大を牽引する。

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テックカンパニーとして社会に新たな価値と変革をもたらすことを掲げ、破竹の勢いで成長を遂げているベンチャー、ソルブレイン。2023年4月1日、大手総合商社の三井物産との資本業務提携を発表し、同社から「刺激的な取り組み」と評価されるなど、そのポテンシャルの高さはひとしおだ。

その事業成長の裏には、「利益からの逆算」「制約なき技術選定」といったユニークな戦略が存在しており、同社が生み出す提供価値の源泉となっている。

今回登場するソルブレインの取締役 兼 事業部長である櫻庭佑哉氏は、大学在学中に兄の櫻庭誠司氏(代表取締役)と共にソルブレインを立ち上げた。創業以来、ビジネス設計は誠司氏が、テクノロジー分野は佑哉氏が担い、現在は事業開発とエンジニアリングの架け橋として組織をリードしている。

本稿では、ソルブレインが如何にしてビジネスとテクノロジーを融合させ、テックカンパニーとして急成長を実現しているのかを紐解いていく。テクノロジードリブンな事業経営、テックとビジネスの双方を担う人材開発などに関心のある読者は、ぜひ参考にしてもらいたい。

  • TEXT BY YUKO YAMADA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
  • EDIT BY TAKUYA OHAMA
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三井物産との提携をも引き寄せる、事業への深いコミット

櫻庭(佑)最新技術と多様なデータを活用して、顧客のバリューチェーン全体の最適化を担うグロースマーケティング事業を展開していること。加えて、時にはそのソリューション提供を成果報酬型という攻めの姿勢でコミットしている。これらの強みによって、三井物産との提携に至ったのだと思います。

そんな同社が貫いてきた事業に対するこだわりは、「利益からの逆算」と、「新旧にとらわれない技術選定」という柔軟性にある。

櫻庭(佑)ビジネスにおいて当たり前とも言えますが、私たちは常に利益からの逆算でビジネスを設計し、テクノロジーを活用してきました。そしてそのテクノロジーの選定においては必ずしも最先端技術だけにこだわるのではなく、顧客の課題に応じて常に柔軟に変化させてきました。

顧客が直面する課題は、業界や業種、事業フェーズによって異なります。これらの課題を解決するために、時にはハードウェアから構築したり、時には既存データとして存在しないものをデータ化するなど、最適なテクノロジーを徹底的に検証、吟味した上で顧客に提供する。こうしたスタイルを一貫して貫いてきましたね。

FastGrowは、2022年からソルブレインに注目してきたが、その中で鍵となるのが何と言っても「グロースマーケティング」事業だ。この事業では顧客のバリューチェーン全体の状況をデータとして可視化し、テクノロジーを用いて持続的な成長へと繋げていくものである。

繰り返すが、そこに最先端のテクノロジーを活用するかどうかは焦点ではない。「この技術なら顧客の事業成長に貢献できる」「確実な利益の創出が見込める」とその目で納得したものを顧客に提供するという姿勢を貫いている。

櫻庭(佑)企業にとって本質的な課題解決とは、事業が持続的に成長していくこと、すなわち売上や利益の最大化を実現することになります。

そのため、事業のバリューチェーンを部分的に最適化するだけでは一時的な改善にとどまり、また新たな課題が次々と生まれてきてしまいますよね。

こうした状況を根本から変えるためには、事業全体を俯瞰して、バリューチェーンのどこにボトルネックがあるのかを洗い出し、解決しては次の課題を見つけ、また解決してはその次を課題を見つけて解いていくといった、全体最適の姿勢が重要だと考えています。私たちは、この取り組みをデータ・テクノロジーを活用しながら、顧客企業に提供しているんです。

テックカンパニーとして、ソルブレインがどのような戦略を持って事業を推進しているのかが分かっただろうか。それではここから、同社の事業成長の根幹を成す技術力や組織体制の具体に潜入していこう。

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アメーバのごとく形を変え、顧客の事業成長を加速させるプロダクト『SKEIL』

ソルブレインがグロースマーケティングで顧客の事業成長を促す際、システムとして用いられるのが『SKEIL』というプロダクトだ。これまでの同社の取材でもその名は度々うかがってきたが、その中身についてはFastGrowも掴めていない。

櫻庭(佑)『SKEIL』を一言で言い表すのは難しいですが、簡潔に言うならば、「顧客の事業を伸ばすシステムの総称、概念」と言えるでしょうか。これは何か特定の課題を解決する機能を有している、というものではなく、顧客が抱えるあらゆる課題に応じて必要な機能を実装し、解決していく。まさに「かゆいところに手が届く」──、そんなプロダクトだと思っています。

取材陣が「課題に応じて姿を変える、まるでアメーバのようなプロダクトですね」と所感を添えると、櫻庭氏は「うまく言い当てています」と笑顔で返した。では、同社のテクノロジーの結晶とも言えるこの『SKEIL』を活用した、具体的なプロジェクト事例を紹介していこう。

櫻庭(佑)例えば、『SKEIL HR』というプロダクトがあります。これは、採用から給与計算に至る企業のあらゆる人事給与課題に対応できるプロダクトです。

提供:ソルブレイン

櫻庭(佑)多くの企業では、採用に関しては採用に特化したA社のSaaS、労務管理に関しては労務管理に特化したB社のSaaSといったように、ニーズに応じて最適なプロダクトを導入しているケースが殆どでしょう。しかし、これらのプロダクトを別々に使うと、情報の粒度や基準が統一されていないため、データを統合して管理分析する際には対処が困難になり、非効率な状況を生み出してしまいます。

先ほどお話ししたように、ソルブレインでは事業全体のバリューチェーンを最適化するという観点から課題を捉えていくんですね。そのため、このプロジェクト事例であれば、私たちが顧客の人事給与に関する共通基盤を開発し、採用から生産管理に基づく給与計算まですべて対応できるシステムを開発するんです。すると顧客は社内間でのデータの受け渡しがスムーズになり、非効率な業務からも解消され、一人当たりの生産性が向上します。結果、企業の業績にも好影響を与えることができるといったロジックです。

ソルブレインではこうした『SKEIL HR』のように『SKEIL ◯◯』と名付けられたプロダクトを業種業界を問わず約20種類展開している。まさに「顧客のバリューチェーンの全体最適」を地でいくスタイルだが、自分たちであらゆるシステムをゼロから開発することは非効率ではないだろうか。

櫻庭(佑)もちろん、他社のSaaSのAPI連携によって顧客に価値が出るのであれば、積極的に導入していきます。ですから、私たちのプロジェクトには『SKEIL』を用いないものも当然あります。その中で、顧客の事業成長に貢献し、かつ汎用性のあるシステムが開発された時は、『SKEIL 〇〇』という名を付けて『SKEIL』ラインナップに組み込んで提供していくといったスタイルをとっています。

決して自社のプラットフォーム上に顧客を囲い込もうとするのではなく、顧客の事業成長にとって最善の打ち手は何か?をひたすら追い続けた結果生まれたプロダクト・『SKEIL』。アメーバのように変化するというその様、他にもそのユニークネスを追っていこう。

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「アナログ × デジタル」、両面のデータを組み合わせた精緻な分析は他に類を見ない

ソルブレインのユニークな技術力はデータ活用の点でも挙げられる。世の中にはデータ分析を生業とする企業が数多く存在しているが、ソルブレインの場合は、「現場から収集したアナログデータ」の活用を武器にしている。

櫻庭(佑)日々デジタル領域で事業に携わっている方々ですと馴染みが薄いかと思いますが、リアルな現場から収集するアナログデータをデジタルデータに変換し、事業成長に活かすといった取り組みも行っています。

この技術は「Chip to Cloud」といい、エッジデバイスを用いて収集したデータをクラウドに送り、既存データと連結させることで、より精度の高い分析結果を実現しています。

提供:ソルブレイン

櫻庭(佑)例えば、この画像も『SKEIL』のシステムの一部になります。このシステムは、お客様のもとへ移動し対面でサービス提供を行うビジネス(電気工事や配送、テレビアンテナ設置など)で活用するもので、ドライブレコーダーとGPSを組み合わせて従業員の位置情報や行動データを収集し、より効率的なセールス体制を敷いて利益に貢献できるようご支援した事例です。

こうした技術によって、これまでは把握しにくかった現場の従業員の行動を正確に把握することができるようになり、生産性向上にも繋がりました。

現場のアナログ情報をデータ化するという取り組みは他社でも行われているかもしれないが、こうしたアナログデータと、別途収集したデジタルデータを繋ぎ合わせて分析に活用するといった企業は他にいない、と言っても過言ではないほど、ソルブレインは「やり切っている」のだ。

櫻庭(佑)なぜここまでするかと言うと、そうしなければ事業全体のバリューチェーンの最適化はできないからです。

マーケティング、セールス、採用など、バリューチェーンの一部を切り出し個別最適をするのであれば、むしろここまでのデータ連携は不要でしょう。しかし、ソルブレインの目的は顧客の事業全体の持続的成長にあり、そのための手段として、顧客のバリューチェーンが今どういう状態になっているのかを精緻に把握しておく必要があります。そうすると、他社が取り扱わないような膨大なデータも活用・分析しなければならないんです。

ちなみに、データ活用というと「既にデータが存在していて、それを分析加工することが役割」と捉えられているケースもありますが、実はそうではありません。先ほどお伝えしたアナログ情報のデータ化のように、自分たちでデータ基盤をつくりだすといったことも、データ活用をする上での必要なステップと言えるでしょう。

もちろん、ここまでディープダイブする理由は顧客の事業成長のため、そしてその先にある自社の利益のためではある。しかし、単にビジネスとして筋が良いという理由だけでここまで深くテクノロジーの活用に取り組んでいるようには思えないが、ソルブレインはそもそも「技術・テクノロジー」というものをどのように捉えているのだろうか。

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「テクノロジーが好きだ」──。
夢中に勝るものなし

櫻庭(佑)「テクノロジーが好き」。これがソルブレインのメンバーに共通している点だと思います。私自身、幼い頃からプログラミングに夢中でした。

私たちソルブレインは、顧客の事業成長のため、常に新しい技術の活用にトライしています。もちろん、その過程で前例のない課題に直面することも多いです。そうした際、まだ見ぬ技術を学ぶことや、地道に調べることを苦にせず、楽しんで取り組んでいける人が集まっているなと感じています。月並みな言葉かもしれませんが、何かに没頭して取り組める人には敵わないですよね(笑)。

過去に実施した、ソルブレイン代表の櫻庭 誠司氏とGakken LEAPのCTO山内 秀樹氏との対談では、両者が「新しい技術やサービスが出てくると、直ぐに触って試したくなりますよね」と熱く語り合う姿が印象的だった。高い技術力で事業を推進するには、誰に言われるまでもなくテクノロジーにのめり込む姿勢が重要なのかもしれない。

そうすると、「ソルブレインでは常に個々人で幅広い技術を習得していかなければならないのでは…」といった疑問が出るかもしれないが、その点は問題なし。同社では、メンバーの誰かが新しい技術や面白い技術を見つけると、それを社内で発表したり、勉強会を開いたりといった活動が自然と行われているのだ。

櫻庭(佑)「プロジェクトを通じてこんな面白いことができた」といった成果を共有するだけでなく、「こんな失敗をしてしまった」「トライしたけどうまくいかなかった」といった失敗の経験も積極的に共有しています。むしろそうした会の方が多いくらいです。ソルブレインでは、失敗から学んで、「次はどんなシステムにすれば解決できそうか」といったことを考えながら自走していけるカルチャーがあるんです。

なるほど、生粋のテクノロジー好きが集い、日夜自身で興味関心を持った技術を共有し合い、研鑽を深める。そして、先ほどの『SKEIL』の解説で挙げられたように、プロジェクトとしても多種多様な開発に携わることができる。これは、エンジニアサイドの人材にとっては楽園のような場に見えるのではないだろうか。

櫻庭(佑)その通りですね(笑)。最近では生成AIやAppleウォッチといった旬のウェアラブルデバイスを使った開発にも着手しています。技術に対しては垣根なく広範囲に渡って活用にトライしていくため、テクノロジーが好きな人にとってはうってつけの環境だと思います。

ソルブレインがテックカンパニーである所以、それは顧客への確かな価値提供はもちろんなのだが、その根底には技術・テクノロジーへの敬愛がある。先述したソルブレイン代表・櫻庭 誠司氏の取材でも感じたこの印象を、佑哉氏の話からも同様に感じたことは言うまでもない。

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「テック × 事業開発」のハイブリッド人材で市場価値を上げよ

技術の新or旧・アナログorデジタル・ハードorソフトを問わず、顧客の事業成長に活かせるものは何でも活用するテクノロジー集団・ソルブレイン。

ここで誤解なきよう伝えたい点は、ソルブレインは事業において「テクノロジー」に全振りしているのではなく、しっかりと「ビジネス」の要素を融合させているということだ。そう、何も同社は研究開発がしたいわけではなく、闇雲に最先端技術を事業に導入したいわけでもない。あくまで、「顧客の事業成長を実現する」という絶対目標を置き、そこに向かうための手段として技術・テクノロジーを置いているのだ。

それはすなわち、FastGrowに言わせれば、ソルブレインは「テック×事業開発」のハイブリッド人材を生み出す組織ということができよう。

日々の事業推進において、ビジネスとテクノロジーの両観点で顧客の事業成長を設計し、深くコミットする。昨今のDX全盛時代にあっては、理想的な挑戦機会が得られると言えるのではないだろか。

櫻庭(佑)まさしくその通りです。一般的なIT企業と異なり、ソルブレインではエンジニアサイドのメンバーもプロジェクトにおいて顧客の前線に立ち、開発視点で顧客をリードする役割を担っています。

具体的には、プロジェクトチーム内に事業開発、セールス、デザイナー、マーケターがおり、その中にエンジニアもアサインされるといった具合です。もちろんエンジニアも顧客と直接ディスカッションし、「顧客が抱えている課題は何か?」「どのようなテクノロジーであれば解決できるのか?」を紐解きながら開発に取り組んでいきます。

このように、エンジニアサイドも顧客の生の声を聞きながら課題の解像度を高め、ビジネスサイドのメンバーたちと共に顧客の事業を創っていくわけです。

事業開発、マーケティング、セールス、CS、デザイン、エンジニアリング──。ソルブレインのプロジェクトアサイン制は、顧客にとっても、事業を成長させるためのレバーは複数存在し、その全てを最適化していくことが重要だという気づきを与えることにも貢献しているだろう。そしてそれは当然ながら、ソルブレインで事業成長にコミットするメンバーたちにも。

櫻庭(佑)テクノロジーをビジネスに活用するということは、何よりも価値があることだと私たちは考えています。

昨今はノーコードやローコードのソリューションが増え、指示された通りに平均的なプログラミングを行うだけのエンジニアの時代は終わりに近づいてます。もちろん、高度な専門性を持つエンジニアは引き続きその市場価値を高めていくと思いますが。

といった前提に立つと、プログラミングだけのスキル経験でキャリアを築いていくよりも、ビジネスサイドのスキル、すなわち事業開発や事業推進といった力も併せ持つ二刀流のハイブリッド人材こそが、市場価値を高めるチャンスを握っているのではないでしょうか。

キャリアの観点で見ても非常に合理性ある組織づくりを行っているソルブレイン。企業としてはまだまだ未成熟で、これから急成長を遂げていくフェーズになるが、今、同社に参画することでどんな挑戦の機会が得られるのだろうか。最後にその魅力をうかがおう。

櫻庭(佑)直近のソルブレインでは、冒頭に述べた三井物産との提携により、大規模な技術活用の機会が急増しています。また、規模だけでなく領域においても拡大しており、台湾の老舗メーカーとの取引を行うなどグローバル展開も進めています。

これまでのソルブレインは、仙台発のIT企業として、東北や仙台にゆかりの人が中心に集まってきていました。今後は全国から優秀な人を募って、さらに技術力を高め、顧客に価値を提供していきたいと考えています。

ソルブレインには、経験の有無を問わず、テクノロジーを自由に使いこなしながら、顧客の事業成長というビジネスのど真ん中に深く携わっていける環境がある。もちろん、同社は「甲子園の強豪校」と称する程のプロフェッショナリズムが浸透している組織のため、そこで活躍していくにはそれ相応の努力が必要だ。

しかし、その過程で味わう失敗をも楽しみながら挑戦していけるマインドを持った人材にとっては、最適な場所となるのではないだろうか。テクノロジーに没頭し、顧客の事業成長にディープダイブする。その先には、他の追随を許さない「テック × 事業開発」のハイブリッド・二刀流キャリアが待っているのだ。

こちらの記事は2023年12月04日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

山田 優子

写真

藤田 慎一郎

編集

大浜 拓也

株式会社スモールクリエイター代表。2010年立教大学在学中にWeb制作、メディア事業にて起業し、キャリア・エンタメ系クライアントを中心に業務支援を行う。2017年からは併行して人材紹介会社の創業メンバーとしてIT企業の採用支援に従事。現在はIT・人材・エンタメをキーワードにクライアントWebメディアのプロデュースや制作運営を担っている。ロック好きでギター歴20年。

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