「海外M&A」に再現性を──投資・買収という難事業を“人×AI”で突破、1.2億円調達の株式会社リデルタが描く新たなグローバル化支援とは
重要なのは、調達額の大きさ?バリュエーション?ラウンド?いやいや、スタートアップの資金調達とは、もっと奥深く、緻密で複雑なものである。
FastGrow編集部では、調達リリースを見るたび、その裏側について思いを巡らせ、その後のビジョンについて予測や仮説立てをしてきた。そのために知りたい情報を、ぜひ外部向けにも記事としてまとめてみよう──そんな想いで始まったこの連載。
今回は、2026年3月に1.2億円の資金調達を発表した株式会社リデルタについて、その「横顔」をまとめる。
FastGrow編集部が注目するポイント
注目ポイント1:「東南アジアの急成長」と「日本の停滞」にシナジーを
ASEAN主要国が年率5%前後の成長を続ける一方、海外進出に意欲を持つ日本企業のわずか1割しか実行に移せていない現状。この「6割のギャップ」を、情報の透明化によって解消し、日本企業のポテンシャルを世界市場へと拡張させる。
注目ポイント2:500名超の現地網×AIソーシングで、既に300案件
東南アジアという文化・商習慣・規制が複雑に絡み合う領域に対し、創業から2年でインド・インドネシアなど5カ国にネットワークを広げ、300件超の案件を確保した國井代表率いるチームの圧倒的な推進力に期待
代表を始めとした、同社のメンバーについて
代表取締役 國井 大地 氏
調達に際してのコメント
今回の資金調達は、「グローバル進出の民主化」を本気で実装するための一歩です。
日本企業の約7割が海外展開に意欲を持ちながら、実行できているのはわずか1割。この“6割のギャップ”は能力ではなく、情報と実行インフラの不足が原因です。私たちは、東南アジア特化M&Aデータベース「リデルタM&A」を通じて、その構造を変えにいきます。
今回の調達により、
- 案件データの拡充
- AIによる戦略マッチング強化
- 現地密着型DD・PMI体制の強化
を加速させます。
リデルタは、テクノロジーとリアルオペレーションを融合させ、日本企業が世界市場とダイレクトにつながる“インフラ”を創る会社です。
日本の未来を内向きではなく、外へ拡張したい方。世界を相手に勝負したい方。
ぜひ一緒に挑戦しましょう。
プロフィール
慶應義塾大学経済学部卒業。 大学在学中に公認会計士試験に合格し、監査法人で総合商社のIFRS監査業務に従事。不動産テックスタートアップであるリーウェイズ株式会社に参画し、取締役CFOとしてIPO準備・資金調達をリード。2020年にリデルタを創業し、日本企業の東南アジアM&Aのインフラとなるデータベースを開発・提供。
調達の概要
| プレスリリース |
|---|
| 東南アジア特化M&Aソーシングデータベース「リデルタM&A」を正式リリース、総額1.2億円を調達 |
| 調達額 |
|---|
| 1.2億円 |
| ラウンド |
|---|
| シード |
| 主な使途 |
|---|
| サービス・プロダクトの機能強化 |
| 投資家からの評価 |
|---|
| ANRI 丸山太郎氏 日本企業にとって、アジア市場への進出は決して簡単な挑戦ではありません。特に東南アジアは一括りに語られがちですが、各国で文化・商習慣・産業構造が大きく異なり、成長機会が豊富である一方で、高度なローカル理解と実行力が求められます。その解としてM&Aは極めて有効な戦略ですが、現地での案件発掘から交渉、クロージングまでを一気通貫で遂行するには、日本企業単独では依然として高いハードルがあります。 リデルタは、圧倒的な情報量と強固な現地ネットワークを武器に、クロスボーダーM&Aを実行レベルで支援する新しい形のM&A仲介スタートアップです。日本・アジアをつなぐインフラとなりうる挑戦を、ANRIは全力で応援・支援しています。 |
| G-STARTUP 小原ゆゆ氏 東南アジアなどの新興国市場は急成長を遂げている一方で、経済面・規制面でも変動性が高く、リアルな現地の情報やネットワークが非常に重要となっています。國井さんは、そんな変動制の高い東南アジア市場に対し、非常に粘り強く取り組まれ続けている起業家です。東南アジアの成長を取り込みたいが、情報とノウハウがないという日本企業のペインを的確にとらえ、ソリューションを提供していることに深く共感しています。 日本企業の海外進出を後押しし、日本市場全体の機運を高めてくれることを期待して応援しております! |
| Luatsu 工藤拓人氏 私自身、弁護士として東南アジアで日系企業のクロスボーダー案件に日々向き合う立場として、情報の非対称性が、意思決定のスピードと勝率を落としている現場を何度も見てきました。リデルタM&Aが掲げる“待ちのM&A”から“能動的に探せるM&A”への転換は、まさにこの構造課題に正面から挑む取り組みだと考えています。 一方で、東南アジアのクロスボーダーM&Aは、国ごとの外資規制・許認可・労務・データ/個人情報・税務・送金/決済など、落とし穴が複合的に現れます。國井さん率いるリデルタのチームが、単なる利便性だけでなく、東南アジアM&Aのインフラとして、案件探索の透明性を上げ、意思決定の質を上げ、そしてM&A後の成功率を上げていくことを引き続き応援しております! |
関連ポスト
今回、シードラウンドで1.2億円をANRI、EV、G-startup、Luatsuから調達しました。
— 國井大地 | リデルタ (@921_kunii) March 4, 2026
かれこれ3年間ほどかけて仕込んでいたアジア現地のネットワークが花開き、2025年後半から一気に案件数も増え、契約件数が増加中です。…
主なサービス・プロダクト
M&Aデータベース「リデルタM&A」
AIを活用し、戦略立案からターゲット選定までをデータドリブンで支援しています。
テクノロジーによる効率化と、現地プロフェッショナルによる実行支援を掛け合わせたハイブリッドモデルが強みです。
「情報の可視化」と「泥臭い現場力」を統合し、クロスボーダーM&Aの成功確率を最大化します。
FastGrow編集部の注目ポイント
- 情報の民主化
仲介会社を介さず、自社の戦略に基づき最適な買収候補先を直接検索可能。 - AI×現地知見
どの国の何を買うべきか、AIが市場データと現地知見を掛け合わせ戦略策定を支援。 - 現場主義のPMI
買っただけで終わらせないよう、商習慣の異なる現地での統合プロセスを伴走支援。
採用関連情報
主な募集ポジション
エンタープライズセールスを中心に採用加速中、特にコンサルティングファーム出身者の応募を期待
採用ページ
こちらの記事は2026年03月23日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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