INTERVIEW
NUMBER
02

IoT、音声サポートetc
トレンド技術で災害支援するSecual

ホームセキュリティの分野から、防災に向けた取り組みをスタートさせている企業がある。

スマートセキュリティ製品の開発や製造、販売などを手掛ける株式会社Secualは、
自社開発のプロダクトとシステムを使い防犯から防災にいたるまで、
住宅を始めとする日々の暮らしの安全をつくるサービスを展開している。

  • TEXT BY KEI TAKAYANAGI

インタビュイー

西田 直樹 (にしだ・なおき)

株式会社Secual 取締役COO

西田 直樹

にしだ・なおき

株式会社Secual 取締役COO

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)およびデロイトトーマツコンサルティングを経て現職。業務・IT双方において、多様なプロジェクトの上流段階からの経験を有する。業務領域では、多数のBPR/BPOプロジェクトにおいて、現状業務の分析・課題の抽出と解決案の提案・新業務の詳細設計と実行支援の実績・知見を有する。またIT領域では、IT組織戦略の立案に加え、システム構築における構想・導入・安定化までの一貫した経験を有する。

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誰でも簡単に導入できるホームセキュリティ

Secual」は、同社のスマート・セキュリティ・サービスの総称で、センサー、ゲートウェイ、スマホアプリで構成される。基本的な防犯の仕組みは、建物の窓やドアにセンサーを設置し、不審者が侵入しようとした時に生まれる振動や衝撃を検知し、ゲートウェイが大音量の警戒アラームで侵入犯を威嚇、同時にスマホアプリにアラート通知を行うというもの。

取締役COO・西田直樹氏は同社のサービスついて次のように話す。

西田ホームセキュリティという言葉は広く知られていますが、実際にセキュリティサービスを個人で導入しているのは、日本だと平均4%ほどの少ない世帯。一方、年収が1000万以上の世帯に限定すると14%ほどになります。

この数字にも表れている通り、導入の一番のハードルはコストが掛かることです。ホームセキュリティがほぼ富裕層だけのものになっている現状を踏まえ、より多くの人が比較的簡単に利用できるセキュリティサービスを提供するべく、Secualの開発がスタートしました。

開発時にポイントとなったのは、IoTの技術を活用することや、市場におけるインパクトがある新規性を持ったサービスであること、そしてコスト面や設置の負担が少ないことであった。

やはり、最も注目すべきなのはその価格だろう。

センサーが税込3780円、ゲートウェイが税込5940円で、Wi-Fi環境がありスマホアプリをダウンロードできれば、1万円以下でホームセキュリティが導入できるのだ。

また、センサータイプであることや、配線不要でゲートウェイをコンセントに繋ぐだけで簡単に設置できるのも特徴だ。

窓やドアに設置する一般的な防犯機器は、建具が破壊されたり、開かれた時に信号を受信・発信するマグネット式のタイプが多い。しかし、侵入された後にセンサーが機能したのでは、侵入被害に対する抑止効果が限定的となってしまう。(侵入窃盗はセキュリティサービスが駆け付けるまでの短時間に行われると言われています)

Secualは振動・衝撃を検知対象にすることで、侵入前に警告を発信することができるようになっている。

そして、ゲートウェイやセンサー、そしてスマホアプリの機能を継続的に拡張していくことで、防犯から防災にまで向けたサービスの展開を模索しているのだ。

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日常に自然と溶け込む防災ツール

Secualのゲートウェイは単にセンサーの信号を受信し警告音を出すだけの機器ではない。将来的な機能の拡張を見据え、音声出力の機能が導入されているという。例えば、台風や災害が発生した場合に、その状況や避難指示をゲートウェイから発信することが可能となる。

西田小さな街などでは、防災警報が流れるスピーカーが設置されていることがありますが、実際に豪雨が発生した時には、そのスピーカーの音が聞こえなったり、スピーカーのメンテナンスや維持にもコストがかかる。

Secualのゲートウェイから直接、災害の情報が建物内で伝われば避難やリスクの回避が容易になるのではないでしょうか。

栃木県佐野市の行政施設や介護施設のツクイにおいて実証実験をすでに実施しており、サービス開始に向けた改善を進めている。

他方製品ラインナップを拡充しサービスとしての網羅性を持たせるべく、セキュリティカメラ製品の開発も進めている。「Secual Cam Ady」は、センサーの異常検知に連動し、映像記録や、光や音での威嚇を行うセキュリティカメラとしての基本機能を有すると共に、 AIを搭載し、顔認識などを可能にしている。

Secual Cam Ady
提供:株式会社Secual

「ゲートウェイやカメラの機能は、単に防犯や防災対策だけでなく、コミュニケーションツールとしても活用されることを目指しています。その日の天気や気温を教えてくれたり、顔認識によって相手に応じた会話シナリオを生成し音声応答したりすることで、ユーザーの日常に溶け込むホームセキュリティとなれば」と西田氏。これらの機能は今後、随時アップデートされていく予定だ。

どこか堅苦しいイメージのある防犯というキーワードを、生活に自然と寄り添わせていくようなSecualのサービスと取り組みに要注目だ。

インタビュイー

西田 直樹 (にしだ・なおき)

株式会社Secual 取締役COO

西田 直樹

にしだ・なおき

株式会社Secual 取締役COO

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)およびデロイトトーマツコンサルティングを経て現職。業務・IT双方において、多様なプロジェクトの上流段階からの経験を有する。業務領域では、多数のBPR/BPOプロジェクトにおいて、現状業務の分析・課題の抽出と解決案の提案・新業務の詳細設計と実行支援の実績・知見を有する。またIT領域では、IT組織戦略の立案に加え、システム構築における構想・導入・安定化までの一貫した経験を有する。

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執筆

高柳 圭

こちらの記事は2017年11月01日に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。